そのよん
人間になってしまったピノ 名前をピノキオから取ったせいなのだろうか?
「少し確かめたいけどいいかな?」
「はい 御主人様」
「昨晩したように衣装を変えてみて」俺はそう言って後ろ向きになる
昨日と同じくフラッシュのような…昨日より光量が多い
「もう大丈夫です」 振り向いた先にはバニーガール…
やっぱり赤い顔をして手で胸を隠してる
「すっすまん」後ろ向きになり声を出す
「もう一度頼む」「はい御主人様」
光増量のフラッシュ
「も…もう大丈夫で…す」 何やら落ち着いてない声を聞きながら振り向く
ビキニ姿のピノ…
「すまーーーーん」再度後ろを向き「もう一度だピノ」
「はい…御主人様」 フラッシュ
「もう大丈夫です」
振り替えるとメイド服のピノである
…羞恥プレイにも程がある…
「と 取り合えず衣装チェンジは大丈夫なんだな」
「はい問題ありません」
ん~と それではと…
「食欲とかはあるのかな?」
「わかりませんが お腹の辺りがなんだ切なく感じます」
『キュルル』かわいい音が聞こえてきた 取り合えず食事にしよう
食パンをトースターに入れてお湯を沸かす
バターをトーストに塗り込み インスタント珈琲を作る
二人で向かい合わせで食べる
簡単過ぎる食事だけど今はいいだろう
食事を終えて人心地つく
「問題を整理しよう」
「はい御主人様」
「何処からどう見ても人間になった今 ピノがどうしたい?」
「どうしたいとは どういう意味なのでしょうか」
「ピノは人間になった今 自由に生活が出来る状態だろ」
「なんで そんな事を仰るのですか ピノは御主人様と一緒に居たいです」
「あーそうじゃないんだ ピノが俺なんかの相手じゃなく もっと格好いい…」
「ピノは御主人様と居たいです」
最後まで言わせてくれなかった
「わかった」 俺はピノの頭を撫でながら了承した
そしてピノとの生活が始まった
ピノの家庭スキルは高く 俺の食事レベルがあがる 部屋は綺麗になる
殺風景な部屋に花が咲いたようだ 嫁を貰ったような生活である
仕事も順調で昇進もした
ピノとの生活が始まってから半年を迎えようとした時に
おれはピノにプロポーズした
「籍は無理かもだけど 俺と結婚してください」
その時ピノの顔が曇った