③二人目?
「うーん…とりあえず家探索も兼ねて片っ端から見て行こか(歩きながら言う常葉)」
「着替え中やったらどうすんねん(呆れた顔の一実)」
「『さーせんっした!』で済ます」
「済ますんか」
「うん」
「あーあ。俺しーらね。姉ちゃんが変態扱いされてもしーらね」
「むしろお前が開けたらええやん。男同士裸見ても……」
「なに?」
「………」
「どしたん?」
「いや、同性でも変態にあたることもあるかもな」
「え、俺、その気ないから」
「わからへんでぇ」
「いや、なに? 期待してんの?」
「別に期待はしてへんが、一実が誰を好きになろうとあんたが幸せなら私は構わん」
「姉ちゃん…」
「ってことで目の前の扉を開こう!」
コンコンッガチャ!
「誰かいますかー?」
「ドア開ける前に聞きや。それに間も短いっ」
「誰もおらんみたいやね。入ろっか」
「ま、待ってや」
「あ……(急に立ち止まる常葉)」
「ちょ……え?(常葉の視線の先を見て固まる一実)」
「すーすー…(静かな寝息をたてながら布団の山が上下している)」
「………(布団の山を凝視する常葉)」
「………(同じく凝視して固まる一実)」
「すーすー……(安らかな寝息と上下する布団の山)」
「………(一実の顔を見て、つんつんと顔をつつく常葉)」
「………(固まった表情で常葉の方を見る一実)」
「すーすー(安らかな寝息と上下する布団の山)」
― なんか……いた! ―(やっちまったという表情をする一実)
― おぉ、いた ―(なんだか一実の顔にウケながらしみじみと思う常葉)




