兄貴暴走劇…………2
「はぁ!? この子が輝!?」
「あぁ、そうだ」
「そんなの信じる訳ないだろうが」
まぁそうだよな、信じる訳ないか…………
よしこうなったら…………
「お前が直接兄貴に何か言え」
「何を?」
「兄貴の特徴とか?」
「わかった」
「えーっと……運動神経が良い、馬鹿………」
「おお、その通りだ…………」
これで兄貴もしんじるだろ…………
「まぁ、弟……いや……妹の言うことだし信じてやろう……」
「ありがと・・・」
「ただし、俺の事をお兄ちゃんと呼ぶこと!」
「……嫌だ!」
「何で?」
「気持ち悪いし、おかしいだろう俺が言ったら……」
「いや全く気持ち悪くもおかしくもありません!」
「と、とにかく嫌だ! 恵たちからもなんとかいってくれ!」
「諦めなよ、前にあった事忘れたの?」
「あっ…………」
それは二年前の話である。
恵が小6の時、俺のことを輝兄、兄貴のことを秀弥という名前から秀兄と呼んでいたのだが、突然俺のことをお兄ちゃんと言って、兄貴のことを兄貴と呼び始めたのだ。
正直最初は、恵の呼び方に驚いた。
そして兄貴は、俺のことをなぜお兄ちゃんと呼んで
くれないんだ と、よく拗ねていた。
そのことについて後々兄貴の話を聞いてみると、お兄ちゃんと呼んでもらうことが夢(?)だったらしい。
「でも嫌だ!」
「…………」
拗ねたな。
「兄貴諦めろ。 女の体でも中身は俺だ」
「俺は諦めないぞ! 必ずお兄ちゃん♪ と言わせてやる! ウワッハッハッハッハァ…………」
ヤバイ完全に壊れた……
それから小一時間、兄貴は笑い続けた。
更新遅くてすいませんm(__)m
やっと兄貴登場!
次は両親が出てくる予定です