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落ち込むなって…………
「じゃあ、名前とかはどうする?」
「母さんに任せるっていうのはどうだ?」
「俺もそれには同意する。大事な事だしな」
「わかった。 じゃあ、次……服は?」
「恵の古着でいいんじゃね? こいつだいぶ縮んでるし」
「そんなに小さくなってるか?」
「私よりだいぶ背とか低いよ……」
「なんだってー!」
そう言って女の俺は机に突っ伏した。
そりゃ落ち込むよな……って
気づいてなかったのか?
「まぁそう落ち込むな」
「グスッ……うん」
超涙目だな……
「服はどこにあるか分からないから、お母さんに後できくね」
「わかった……」
「まぁ、これでだいたい終わりかな」
ふぅ、やっと終わった。
それにしても本当に背、低いな。