孤児院での1日
新年明けましておめでとう御座います!!8話目投稿します!
皆様今年も宜しくお願い致します!!
「んー、よし、大体ぜんぶ覚えられたかな」
俺、柊 護人は学校の帰りに腐れ縁なチートsがどこかに飛ばされた直後に神を名乗る人物にこの異世界に飛ばされた。
飛ばされた先は何と魔王様の御前!!焦ったけど向こうが友好的だったから行き成り消滅とか無かった。ま、まぁちょっとOHANASHIされかけたが・・・・
その後成り行きで魔王カル+部下で幼馴染な3人組の師匠の経営する孤児院にお世話になっている。
今何やってるかって?孤児院の敷地内を把握している。ここは異世界。日本の様に銃刀法が無ければ魔法があり魔物までいるときたもんだ。
何があっても可笑しくないし何かあった時に後悔しても遅いからな。何があっても後悔しないように、自分の思いつく事は出来るだけやろうと思っている。
あんな思いをもうしないように・・・・・
「・・・とにいさーん、もりとにいさーん!!」
おっと、子供たちが呼んでる
「今日も癒されますかね・・・・今行くから待ってろ!」
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「では今日の講義を始めるぞ?」
「何で疑問形なんですか?あと、その言い方気に入ったんですか?」
この世界に飛ばされて1週間。
今いるのは孤児院の建物の裏にある訓練場。・・・・なんでこんなもんがあるんだ?
「子供たちが大きくなったらいつも訓練に使ってるからのう。」
「すいません、心読まんでくれますか?」
「ワシみたいに長生きしていたら大体わかるわ。ほれ、今日も始めるぞい。」
「はい。」
子供たちと遊んだ後日課としてラスター院長に頼んで戦闘技術を教えて貰っている。
現在この孤児院には働ける成人が院長しか居ない。その為院長が一人で頑張ってこの孤児院を回しているキツイ状況だった。
以前は手伝ってくれる俺より大きい人が居たらしいが、自立、家庭を持つようになり院長の勧めもあり孤児院を達ったそうだ。
結果、小さい子供たちの面倒、家事諸々、都市から来る書類の処理等を一人でこなす事になってしまい、更にここ異世界は魔法があるせいで多くのものを日常的に個人の魔力に頼る形となり、夜は魔物や盗賊しか活動するものはあまり居ない故、夜の活動時間も少なく時間が無くなっていく事になっていた。
そこに子供たちの面倒を見れそれなりに手伝える俺が来たことで院長の仕事が減って余裕が出来た。
俺は元の世界の孤児院でもよく家事の手伝いをしていたから、洗濯や料理に子供たちの世話も出来る。子供たちの元気っぷりも慣れたもんだからそれほど苦にならない。それに『働かざるもの食うべからず』と言う諺もある通り、住まわせて貰っているのに何もしないのはかなり気まずいので毎日手伝っている。
それに加えてむかつく糞神が言った様に、恐らく人族の国に行ったチートsをなんとかする必要もあった。俺が見た限りでもここ魔国は平和そのもので盗賊や犯罪などが全くと言っていいほど無い。買出しのために都市に行ったがあまり見回りの兵が居なかったにも関わらず犯罪の臭いがしなかったうえ、裏道などで子供たちが平然と遊ぶ光景も見られた。危機感の違いかもしれないが人よりも人らしいと思える国を潰すようなマネはしたくないし、見たくない。
いつかは分からないが、いつでもなんとか出来る様にしておくためにも
「ほれほれちょいと早くするぞぃ。」キンキンキンキンキンキン
「ぬをぅ!?おおおおおお」キンキンキンキンキンキン
こうして魔王の師匠のラスター院長に相手をしてもらっている。
「はぁはぁ、っはぁはぁはぁ、」
「ふぉっふぉっふぉ、筋はいいがまだまだ動きが雑じゃのう。」
くっ、やっぱりそうそう簡単にはいかねぇか。元の世界では割とチートsの持ってくる厄介事でたまに殴り合いに発展して抑えつかる時とかあったとはいえ、剣とか使ってないしなぁ・・・。この世界みたいに命の危険が常に隣合わせって訳でもねぇし。
「はぁはぁ、っはぁふう、はぁはぁ」
「ふむ、この7日間で驚く程に上達するのが早いのう。このまま順調にいけば面白いことになりそうじゃのう、ふぉっふぉ」
「はぁ、ふぅふぅはぁふぅ、ふぅ・・・ふぅ・・・うっし」(・_・;)
「お?息は整ったようじゃな?では次は魔術の方じゃの。」
「うっす!今日もやるぜー!」(・∀・)/
「・・・今日も気合入っとるのう。そんなとこ悪いんじゃが今日は魔力の増加がメインじゃよ。お主の魔力はまだまだ少ないからのぅ。」
「デスヨネー」(・_・;)
魔法使いたいのにそもそも最大MPが無いなんて鬱すぎる・・・。
この世界に生きる物は全て自分の体の中に魔力を持って産まれてくる。その魔力の量は種族や個人でそれぞれ違い、産まれた時点で天と地、月とすっぽんなんてこともザラだという。しかし生まれた後に魔力を使い続ける事で微々たるものだが量は増えていくらしい。
人族は『そんなに悠長に待ってられるか!』と言うのと『そんだけしか増えないんじゃ意味ねぇし』ってことで、生まれてきた時の魔力量は才能として扱われているらしい。寿命も俺たちと同じく最大でも100位までしか生きられないみたいだし。
しかしその点魔族は違う。そもそも魔族自体がかなり寿命の長い種族だから、地道な作業が後に響いてくる。それに人族と違い魔力量が多ければ多いほど体に影響し更に寿命が伸びる。その伸びた寿命で研究なんかするもんだから、結果に信頼出来る。そんな中なんと魔力を使う以外で増やすやり方が見つかった。そのやり方が
「・・・・・・・・」(=_=)
「・・・・・・・・・・」
こうして瞑想しながら、魔力を自分のなかで粘土の如く練り上げ、それで自分の姿形を作り上げるという作業。
これが中々難しくて
瞑想している間は余計な雑念を入れてはいけないと言う「寺かっ!?」と言いたくなる形で入る
→そのうち体の中に流れる魔力が感じ取れる様になってくる
→それを操作して練り上げる
→練り上げながら自分自身の姿にしていく(より細部にわたって作ると効率UP)
→繰り返し
と言う作業。
初めは最初の段階で躓きまくった。俺って意外と雑念多かったのよ・・・・(遠い目)
でも1回できるようになったら後はトントン拍子で進んでいった。そんとき院長が割と驚いてたのが印象的だったな。
でも自分自身の姿を作るのは苦労したわ・・・。何度も鏡見て自分の姿を作るのは苦労したね。
「・・・・・っとこんなもんですかね、っしょっと」スチャッ
「・・・今日もまた恐ろしく増えたの~、最初のあの少なさが信じられんわい(汗)」
俺がこの世界に来たとき、身体能力はそのまま魔力量はごく僅かしかないって感じだったが、この一週間院長に鍛えてもらった結果、もう元の世界、ええい面倒い、もうあっちでいいよね?
・・・・電波拾ったか?まぁいい、あっちのチートsよりも明らかに身体能力が上がり、魔力量は最初の量と比べるのが馬鹿らしくなるほどまでに増えた。そりゃぁもう。
・・・・・まぁこれでもまだまだカルさんは勿論院長の足元にも及ばないんだがね。最初が最初だしね、まぁこれからの努力で近づいてみせるさ。
「今日はこんなモンですかね?」
「む、そうじゃの。もう日も暮れてきたし晩ご飯にでもするかの。」
「そうっすね、んじゃ作りましょうか。」
「お、もりとにーちゃん、終わった?」ヒョコっ
「「「おわった~?」」」
「お。お前ら待ってたのか?」
「「「「うん!!」」」」
「フォフォフォ、仲がええのう。」
「当然です。子供は宝物じゃないですか」キリッ
「そうじゃのう・・・おっと早く準備しないと晩ご飯が遅れてしまうぞ?」
「「「「にーちゃんお腹すいた!」」」」
「はははっ、よし、さっさと準備しますか!お前ら手伝えるか?」
「「「「モッチロン!!」」」」
「よし、じゃあ今日も作るぞ~」
「「「「おー!!!!」」」」
「ふぉっふぉっふぉ、怪我しないようにの~。」
ここで院長離脱。代わりに子供4人合流。
さて、今日のメニューは何にするかな?
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「「「「「「「「「「「「「ごちそーさまー」」」」」」」」」」」」」
「はい、ごちそーさん」
「ごちそう様でしたとの」
はい、今大分広い食堂におります。で晩飯を食い終わった所。いつもこの時と昼飯の時は大抵全員が集まって飯を食う。
みんな基本1日2食か3食で毎日過ごしている。その時は俺が早起きしてまばらに起きてくる子供たちに朝飯を配ってる。いやーここ最近夜にきちんと皆早めに寝てくれるから俺もあっちでは考えられなかった睡眠時間の確保が出来て、1週間で体が軽くなったような感じがある。しかもここのところ毎日トレーニングしているせいか子供たちの無茶ぶりも対応が楽になってきた。まぁ調子に乗らない様にしてるけどね。
因みにここに集まっているのはこの孤児院にいる全員ってわけじゃない。この孤児院に来るまでに何らかの心的障害を負った子達も居るから、その子達は院長がご飯を持っていって心のケアをしている。
「さて、片付けるぞー。お前ら食器をもってこーい、ただし順番に並んでなー。」
「「「「「「「「「「「「「はーーーい」」」」」」」」」」」」」
「ワシはあの子達の分を持っていくからの。後は任せたぞい。」スィッ
「ウス、任されました。」
院長は魔力を沢山持っているからか、いつも食器を魔法で浮かせて食堂を出ていった。ここはいつもの光景なので誰も突っ込まなかったし俺もスルー。
「よし、いつも通り食器を持ってきた奴から部屋に戻っていいぞー。もう夜だからハシャギ過ぎるなよー。」ガチャガチャ
「「「「「「「「「「「「「はーーい」」」」」」」」」」」」」
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「さてっと・・・こんなモンかね。」
食器を片付けた後子供たちを寝かせて自分の部屋にいた。何をしているかと言うと・・・・
「・・・・・・トーマス・エジソンは人類にとって英雄だった・・・・・・・ッ!!!」
電球の開発でした・・・・
孤児院もそうだけど、魔王城でも使ってる光源が、火か魔法だぜ?現代っ子としては安定の電球が欲しい訳ですよ。
そこで作っちゃいました!自動魔力供給式ライト!!!なんかテキトーにやったら出来たぜ!!
・・・・・ハイ、スミマセン真面目に解説します。孤児院の敷地含めた場所から材料となるガラスや木材などを最近使えるようになった魔術で加工して魔術の付与しますた。←実はここテキトー
見様見真似ってすごいね・・・・案外楽に出来たわ・・・・。でも元はエジソンの作った電球がベースなんだよね。そーな〇だ読んでて良かった~。
「よし、これを明日院長に見てもらうか。ってかもう、眠い・・・・」(つд⊂)ゴシゴシ
開発もオワタし
「もう寝るか・・・・ええと今・・・・これでまだ20時とは恐れ入る。」
この世界は1日24時間で回ってる。御陰で時計が今まで通り使えるのは嬉しかったり。因みにこのライトは設計図を簡単に作りながら持ってきてたルーズリーフに記入しときました。これで生産可能じゃね?って感じに。
「今日のやることはもう全部消化したし、もう寝るか。」
今日は
・孤児院の敷地の把握
・身体能力と魔力量の向上トレーニング
・子供たちの面倒を見る
・朝、昼、晩のご飯作り
・院長の書類整理の手伝い
と言う内容。
流石に学校での授業が無くなったとはいえキッついなー。古今東西異世界の真っ当な孤児院の経営者には脱帽ですわ。尊敬する。
っと、変な事考えてないで寝るか。
「おやすみ・・・・・」zzz
また、明日
主人公は異世界でのエジソン化しました。努力の・・・・努力の結果です!!!
努力の勝利ィィィィィ!!!!!!
・・・・・すみません取り乱しました。
今年も不定期更新でやっていく所存です。
今年も宜しくお願い致します。