魔物
どうすればスムーズにつながるのかわからなかったorz
「きょうはおそとであそぼうよ、おにいちゃん」
マナはそう言って外に僕を引っ張っていった。
いつもはメイドか執事の誰かかがついていくので一緒に出れないが、今日はどうやら誰にも言わずに外に出てきたらしい。
そして、僕と遊んでいるのを見られたらり、言ってはだめだと言ったのを守って、人に見られないような家の裏庭につれてきたみたいだった。
確かにここならほとんど人が来ないから見つかる心配もないだろう。
「ここならだいじょうぶ、はやくあそぼ」
「うん、何しよっか?」
そして、僕たちはいろんな遊びをした。
鬼ごっこをしたり、花を摘んできて花冠を作ったりして遊んでいた。
しばらくそんな風に遊んでいて、疲れた僕は地面に座り込んで休んでいた。
「ふう・・・・・・だいぶ遊んだなぁ」
森に近づいて花を探すマナの様子を『サーチ』で確かめながら一息ついていた。
そして、何気なく『サーチ』の範囲を広げたときに『それ』に気がついた。
『サーチ』でも気のせいかと思うぐらい気配の薄い何かがゆっくりとマナに近づいてきているのだ。
何かやばいものを感じ取った僕はそこらに落ちていた木の棒を右手で拾ってマナもいる方へ駆け出した。
「マナ!」
木の根元で花をつんでいた、どうやらなんともなかったらしい。
マナは僕に気がつくとこっちに手を振ってきた。
僕は再び『サーチ』を使うと回りを確かめた。
先ほどの気配は今は感じられなくなっていた。
どうやらこっちにこようとしていたと感じたのは勘違いだったようだな・・・・・・。
僕はそれに安堵の息を吐くと、マナのそばまで駆け寄った。
「おにいちゃん、どうしたの?」
「マナ、もうお家に帰ろう」
「どうして? もうすこしおはなをつみたいのに・・・・・・」
そう言って少し渋っていたが、僕がまた一緒に来ることを約束すると棒を持っていない方の僕の手を握った。
「わかった、かえる」
そうして手をつないで二人で帰ろうと屋敷のほうに歩き出そうとしたとき、突然ゾクッと悪寒が走った。
とっさに僕は後ろを振り返った。
するとそこには、真っ黒い毛皮に覆われた狼のような、だが狼よりも一回りも大きい生物がいた。
左目の方は眼球がなく、切られたような一本の傷が走っており残った右目は赤く血走りその中には憎悪が見えた気がした。
「お、おにいちゃん・・・・・・」
ぎゅっと僕にしがみついてきた。
「大丈夫だ、僕がついてるから・・・・・・」
僕はそう言ってマナを自分の後ろに庇うと、『ヤツ』に向かって持ってきていた木の棒を構えた。
そいつは牙をむき出しにして余裕を見せ付けるかのようにこちらにゆっくりと歩いてきた。
完全になめられてる・・・・・・。
それはそうだ、幼い子供が二人いたところで何の抵抗もできずにこいつに食べられて終わりだっただろう。
そう、ただの子供だったらな。
『ヤツ』がこっちを完全になめている今なら勝てるかもしれない。
そう思った僕は『身体強化』と『感覚強化』を今出来る限界までして自分を強化すると、その一瞬を待った。
僕の額には汗がにじみ、マナとつないだ手は少し震えていたかもしれない。
『ヤツ』が僕たちの2メートルくらい手前まで来たとき、ついにそのときは訪れた。
『ヤツ』は、初めに前にいた僕をその鋭い牙で食い殺そうと全身で飛び掛ってきた。
―――-いまだ!!
僕は、マナを近くの茂みに押し飛ばすと飛び掛ってきた『ヤツ』の方に踏み出した。
『感覚強化』で強化されたおかげでゆっくりとこっちに落ちてくるように見える『ヤツ』の真っ赤な右目に向かって強化した腕力を使って木の棒を思いっきり突きだした。
「ギャオオオオ!!」
狙いどおり木の棒は『ヤツ』の右目を刺し貫き、脳まで達したようだ。
手に伝わる肉を刺し貫く感覚と、耳をつんざく『ヤツ』悲鳴。
『ヤツ』はそのまま僕を飛び越しバランスを崩して地面に激突した。
じたばたと苦しみもがいていたが、やがて静かになって低いうめき声が聞こえるだけになった。
「死んだのか・・・・・?」
「おにいちゃん・・・・・・ぐすっ、もうへいき?」
静かになったのを感じてマナが茂みから出てきて僕の背中にしがみついた。
それに答えようと僕は『ヤツ』から目をはずしてマナの方へ向こうとした。
「ああ、もうへい――――」
「グルォオオオオ」
すると、突然『ヤツ』が咆哮を上げ立ち上がりこちらに向かって直径が1メートル近くある炎の塊を放ってきた。
「なぁっ!!」
「きゃあ!!」
こんな大きな炎がぶつかったらマナまで・・・・・・クソッ!!
まだ効果の残っていた身体強化のせいか、炎がこちらに迫ってくるのがやけに遅く感じられた。
俺にはこれをとめることなんて・・・・・・いや、まだだ・・・・・・まだあきらめるな!! 後ろには マナがいるんだぞ!!
僕の背中にしがみついているマナを感じ自分を奮い立たせた。
「うおおおおおおおおおおお!!」
全身からすべての魔力を突き出した右手のひらにかき集め圧縮した。
僕ならできる・・・・・・あの魔法を・・・・・・打ち消す!!
全身から力が抜け、頭が真っ二つに割れそうなほど痛むのも無視してただ、マナを守る! それだけを思い向かってくる炎の塊に右手をたたきつけた。
ドバァン!! というすさまじい爆発音と共に炎の塊は少しの熱を残して消え去っていた。
「やっ・・・・・・た」
どさぁ、僕はそのまま地面に倒れこんだ。
だんだんと闇に沈んでいく意識の中マナの声だけははっきりと聞こえた。
――――おにいちゃん。
そんな鳴きそうな声だったけど、聞こえてきた声に安堵しながら、僕の意識は闇に沈んでいった。
う~ん・・・・・・戦闘描写?って難しいです。(>_<)




