熊
熊のもとへ
抜けた陰毛を凝視する。
日中の湯船に浸かりながら浮いている陰毛を左手で取る。傷もなく真っさらな体を軽く撫でる。腕と足の毛を確認した後、顔を手で覆い今日やる事を考える。体を洗い、髭を剃り終えて風呂場を出る。ボディクリームを顔と上半身に塗り、白のシャツの上に水色のニットを着て、下は白の緩いズボンを履く。ケンイチは小さなカバンを肩に掛けて家を出た。
向かったのは徒歩三十分で着く大きな公園の近くにあるアパートだった。二階の部屋の前に行きインターホンを鳴らす。インターホンのライトが着いた。
「入っていいよ」扉が開き、部屋着姿の千紘が顔だけ出してきた。キッチンとリビングだけの千紘の部屋はベットとテレビがありテーブルには飲みかけの缶ビールとバイク雑誌と鏡がある。部屋はカーテンが閉められていて暗かったからケンイチは電気を着けた。。千紘は寝起きらしくトイレに入っていった。
「久しぶりに来たな、相変わらず困った猫みたいな顔してるなお前は」トイレから出てきた千紘が頭を掻きながら言う。「やる事がなくて来てみた。今日は休みなんだ。寝起きだよね。ご飯作る?」ケンイチはベットに入ろうとした千紘に聞いた。「まだ眠いからもう少し寝るわ。ほらお前も休みなら、寝ればいいだろ」千紘はベットの端に横になりスペースを空けてケンイチを手招きした。靴下を脱いでケンイチはその空いたスペースに入り、掛け布団と掛けて仰向けでベットに寝た。千紘は横向けでこっち側を向いている。すると千紘の手が股間に伸びて来た。ケンイチはもう準備が出来ていたかのようにそれが固くなっていた。
千紘は巨漢で熊のような男だ。手はふっくらしていて小さい。その手でケンイチを気持ちよくさせる。だけど、すぐ終わる。そして千紘は目を瞑っているケンイチの左手を自分の股間に押し付け、擦りつけてくる。次はお前の番だと言わんばかりに。巨漢なのか千紘のそれは弱々しく小さかった。千紘がリモコンで電気を消した音がした。ケンイチは目を開け、体の向きを変えて、自分の意思で千紘のそれを掴み、気持ちよくなるように、手を上下に動かす。背中を軽く指でトントンされて、次に頭を掴まれ股間の方に持っていかれる。布団の中は二人の体温で温かい。スエットとパンツを脱がす。ケンイチは、千紘のそれに顔を近づける。それはすっかり元気で逞しくなっているのが熱で分かった。顔を近づけたが、ケンイチはそれを手だけで労っていた。するとまた頭を掴まれて顔に、それが当てられる。ここまでくると、もう咥えるしかなかった。逞しくなったそれは洗剤の味と生物の味がした。ケンイチは咥えながら顔を上下に動かしたり、頬を使って吸ったりする。そしてアイスクリームを舐めるようにそれを舐める。舌を巧みに使い、それの先を舌で舐め回す。すると頭を強く掴まれて、窒息すると思う前にあっという間に千紘のそれから温かい精子が口に飛び出して来た。ドロドロしていて、精子は唯一無二の味をしていた。ケンイチは布団を剥がしてキッチンで精子を吐いた。
この行為をするの始めてではなかった。
ずっと続いている千紘との関係。普段は千紘から呼ばれることが多かったが、今日はケンイチ自ら千紘の部屋に向かった。
ケンイチはうがいをして真っ暗な部屋に戻る。熊のような千紘はもう寝ているように見える。その横にケンイチは、また横になった。




