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シェアハウスは恋の予感!  作者: 無限の星
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第3話 【ショッピングモールでの恋】

 翌朝、風花と穂香は早い時間に静かに家を後にした…。


 気持ちのいい二日目の朝を迎えるはずが、俺は、早朝からある人物からの説教を受けていた。遡ること1時間前……(寝返りをうつ)


竜星 「(何か今、手に柔らかいものが当たったような…)っておい! 南海!なんで、俺のベットの中にいるんだよ!」

南海 「もっ、朝からうるさいな~、騒がないでよ~。眠いのに!」

竜星 「騒ぐも何も、そっちの布団で昨日は寝てただろうが!それがどうして俺のベットに入ってんだよ!」

南海 「だって、布団一枚じゃ寒かったんだもん。」

竜星 「昔は一緒に寝るのは許してたが、さすがにやめてくれよ!」

   [ガチャッ]

比奈 「竜星―! うるさーい!って何してんの!何で南海ちゃんのベットに竜星がいるの!」

竜星 「ほら~、特にうるさいやつに見られた。しかもこのベット俺のだし!」

南海 「比奈ちゃーん!お兄ちゃんに怒られた~。しかも多分だけどね、胸触られたー」

比奈 「竜星遂に手を出したなー。よくも実の妹に!」

竜星 「俺の話を聞け‼」

比奈 「問答無用‼ そこに正座!」


 時は、現在に戻る…。比奈は南海への嫉妬心もあり、怒りに自身の思いを乗せて竜星に説教を1時間も続けていた。


比奈 「まぁ、そろそろお腹もすいてきたし、下降りようか。今日は買い物に行くんでしょ。二人は…」

竜星 「あーうん。比奈も来るか? どうせ暇だろ。」

比奈 「えっ⁉ 行く行く!どうせならみんなで行こうよ!」

南海 「いいね! 聞いてみよー」

 

 3人が階段を降りていくと柚菜ちゃんが一人で本を読んでいた。


柚菜 「あっ、みんなおはよう!穂香さんから『ご飯は昨日の残り物で済ませて』って置手紙があったよ。朝早く仕事で出掛けたみたい。風花さんも部屋にいなかった」


竜星 「おはよう。そうなんだ。柚菜ちゃん今日暇だったりする?よかったら、買い物一緒に行かない?俺らは行く予定なんだけど」


柚菜 「(やった、竜星君が誘ってくれた)行きたい!」

比奈 「ご飯食べたら、早速行こうよ、私一応、未来ちゃんにも聞いてくるね」


 未来の部屋の前に行くと用心深く『用のある方はベルを鳴らし下さい』と書かれ

たプレートがかけてある。3回鳴らし、出てくるのを待った。


未来 「誰?朝ごはんならもう貰ってきました」

比奈 「おはよ!未来ちゃん!比奈です。今日、買い物に行くんだけど良かったら一緒に行かないかなって思って誘いに来ましたー。」

未来 「その……、それって竜星も居んの?」

比奈 「うん、穂香さんと風花さんを除いたメンバーは行くつもりだよ。」

未来 「そうですか…(悩)。お誘いはありがたいんですが、今日はやめておきます。楽しんできてください。出かけるついでに『フォトバインダー』を買ってきてもらいたいんですがいいですか?穂香さんに頼んだけど見つけられなかったらしくて。お金は渡しておきます。」


比奈 「お預かりしました。みんな留守にしちゃうから戸締りは気を付けてね。行ってきます。」


比奈 「未来ちゃん、今日は予定があって来られないってー。私達だけで行きましょ」

竜星 「そっか、お土産買って帰ってあげるか」

南海 「私が一人で留守番の時はお土産はなく、ハグしかしてくれないのになぁ」

柚菜 「(竜星君にハグしてもらえるんだいいなぁ)おっきい家だからね。余計に心配だよね…。あまり遅くならないように帰ってきてあげようよ」


○比 「それがいいね。」


 三十分後…。4人はシェアハウスからさほど遠くないショッピングモールへと向かった。竜星の地元には無いお店も多く、女子3人は目を輝かせていた。お店を見て回り、昼食の時間に集合する。


南海 「さあ、お兄ちゃんは私とですよ。昨日約束したんだからお洋服買って貰いますからね。ついてきなさい。」

竜星 「あー、忘れてなかったのね。せっかくだから似合う服買いな。お金は渡しとくわ。」

南海 「ダーメ!お兄ちゃんにも選んでもらうんだから。お金はレジで出してくださーい。」

竜星 「まったく…」

 

 二人は、南海が一番行きたがっていたお店に入った。


南海 「見て、お兄ちゃんこのワンピースとスカート可愛くない? でもいいのが何着もあって迷っちゃうよー」

 

 南海はワンピースとスカートを2着ずつ手に持ち、やってきた。


南海 「さて、お兄ちゃん、まずワンピースからね。試着してみるから見ててね。空色~。次は花柄~。どっちが似合う?」

竜星 「南海には空色の方が似合ってるかな。透明感があっていい。」

南海 「空色で決定ね。次はスカートだよ。さっき履いてみたんだけど、どっちも可愛くて悩んでるの。右と左、お兄ちゃんならどっちの私がいい?」

竜星 「うわー悩むな。確かにどっちを着ても可愛いな。でも右のほうが似合ってて可愛いと思うぞ。」

南海 「やっぱり~。私も思ってた~。右にするねー。いいのが選べちゃった。あとは、お兄様お願いします~」

竜星 「何がお兄様だよ。はいはい。外で待ってな」


 会計が終わり、竜星も買っておきたかった雑貨と南海のお泊り用の寝具を購入し、集合場所へと向かっていると、角を曲がったところで女性の声が聞こえてきた。


⁇  「キャッ… やめてください!私…人を待ってるんです。離してください!」

悪1  「可愛いいね。一人なら俺と遊びに行かない?」

竜星 「ごめんな、待たせて。悪いんだが俺の彼女から手離してくれません?嫌がってんだろ!」

悪1  「おいおい、兄ちゃん。嘘はダメだって。あんたの横にいるじゃん彼女。だからあんたには関係ねぇだろ」

竜星 「うっせーな!離れろって言ってんだろ。」

 

 竜星は、悪1の腕を掴み、女の子を解放し、悪1を一瞬のうちに背負い投げで倒した。側で見ていた南海が警備員を呼んできて男は連れていかれた。


竜星 「大丈夫ですか?ケガとかありません?急だったので彼氏とか言っちゃってすみません。」

⁇  「大丈夫です。それより助けていただきありがとうございます。えっ!竜星君!」


竜星 「ゆ…柚菜ちゃん!全然、顔見ないで助けてたわ!無事でよかった。声聞いても気づかんかったわ。」


柚菜 「私も…。竜星君ってあんな見るからに悪そうな人を投げれるぐらい強いんだね!それにかっこよかったよ…。(照)」

竜星 「て…照れるじゃん。ってお互いか!(笑)」


南海 「もしもーし。お二人さん。いい雰囲気になってますよー。外で恥ずかしくないんですかー。柚菜ちゃんが無事でよかったよ~。さすがお兄ちゃん!彼女って言ったときはちょっと嫉妬しちゃったな~」


竜星 「アハハ! 確かにみんな見てるね。比奈も迎えに行こうか。」

南海 (久しぶりにお兄ちゃんが戦ってるところ見たなー。やっぱりかっこいい)

柚菜 (助けられた時、キュンってきちゃったな。かっこいいなって思ってたけど、私、好きになってるのかな竜星君のこと…)


 比奈と合流し、ハンバーグが美味しいレストランで昼食をとり、ショッピングモールを一周し帰宅した。自然と呼び捨てで呼び合う仲になっていた。家に到着する頃には夕方になっていたが、まだ穂香さんも風花さんも家に帰ってきておらず、夕食の時間まで各自部屋で過ごすことにした。


柚菜 「穂香さんにいつ帰ってこられるのか連絡してみるね。連絡付いたら教えるよ。」

竜星 「頼むわー。俺は未来ちゃんのところにお土産渡してくるわ。南海は部屋でゆっくりしてな」


 竜星は未来の部屋にやってきて、指示通りベルを3回鳴らして未来が出てくるのを待った。


未来 「誰?」

竜星 「竜星です。美味しそうだったからお土産と比奈が頼まれてた『フォトバインダー』買ってきたから一緒にここに置いとくね。」


未来 「竜星か…。(なんか、こいつとは話せるような気がするな。無駄にやさしいし、ちょっとかっこいいし。何なのこいつ。)わざわざお土産ありがとうございます。分かったんですね。『フォトバインダー』」


竜星 「うん。俺も昔この『フォトバインダー』にはお世話になったから。たぶん用途は違うんだと思うんだけど。まぁ、行くよ。また夕食の時に!」



未来 「ちょっ…ちょっと待ってくれませんか?あのお話したいことがあって。」

竜星 「えっ、いいの?話し相手が俺で。男の子苦手なんでしょ、」

未来 「そ…そのことについて話しておきたくて!皆と仲良くしてる竜星を見たら仲良くしたいって昨日思ったんだ。なんか竜星になら話せる気がするんだ。なんで私がこうなったのかを……」


竜星 「うん、わかったよ。少しでも信頼してくれてるってとったらいいのかな。ゆっくりでいいから話してみてよ。」

未来 「でも、部屋には入られたくないから、応接室にきてくれない。そこで話すから。」


 未来は竜星を連れて1階の応接室へと連れて行った。

次回、明かされる未来の過去。そして、ついに大学生編へ突入⁉


第3話 【ショッピングモールでの恋】


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