第2話 【3人の同居人とシェアハウス】
今回は、3人のルームメイトが登場します!
お金持ちさんの家ってどんなものが置いてあるんだろ…。
家の中に入ると、大広間にシャンデリアが輝き、レッドカーペットが敷かれた階段が目の前に広がっていた。かなりのお金持ちさんのお家だということが想像できる。しかし、大広間に置かれているソファーとこたつには、かなり大きな違和感を感じる。あまりにミスマッチだ。おそらく、俺の中の穂香さんのほんわかイメージは、この2つの家具によって完成した。3人の女性が出迎えてくれた。
穂香 「みんな~、ただいま~、帰ったよ~。ルームメイトの人を連れてきたよ。交流会するから大広間に集合だー!」
⁇1 「穂香さ~ん!あっ、君達が新しいルームメイトかーって、なんで男の人が居るの!私、男性は苦手だって言ったじゃないですか!」
⁇2 「も~、未来ちゃん!言ったでしょ!今度のルームメイトは、一人は女の子、ボディーガードとして男の子を連れてくるって。たぶん、あの二人カップルだから未来ちゃんが心配することなんて無いわよ。」
⁇3 「(あぁ、この人、かっこいいなぁ…)私も昨日、このシェアハウスに引っ越してきたんです。男の人がルームメイトって聞いた時から、心配してました。カップルなら安全ですね!」
竜比 「カップルじゃないです! ただの幼馴染です!(照) 」
竜星 「はじめまして、本日よりお世話になります。高槻竜星っていいます。春から大学生になります。正直、女性限定シェアハウスって聞いたのさっきなんで、この家のボディーガードとしての務めは果たすつもりです。よろしくお願いします!ついでに隣に居るのが妹の南海っていいます。」
比奈 「私は、海東比奈っていいます。騒がしくしちゃうかもなんですが、よろしくお願いします。」
⁇3 「よろしくね♪ 私も春から大学生!最園寺柚菜です。柚菜って呼んでね!もしかして二人も鳳凰大学?ここから近いならそこかなって」
竜比 「そうだよ!柚菜ちゃんも鳳凰大なんだ!」
比奈 「入学式までまだまだ時間あるし、遊んだりしようね!」
⁇2 「私は、藤野風花。一応、大学2年生で鳳凰大だよ。竜星君は、相変わらずかっこいいって、私のことは覚えてないかな?会ったって言っても遠目だったしね。私専属のボディーガードになってくれてもいいんだけどなぁ。」
竜星 「覚えてなくてごめんなさい。一度会ったら忘れないんだけどなぁ… でも俺が風花さんの隣には不釣り合いですって!お綺麗ですもん。」
南海 「(ギラッ!) お兄ちゃん!さっきから私のこと忘れてみんなにいい顔ばっかりしすぎだよ!」
竜星 「ごめんな~、南海。明日は暇だから、どこか連れて行ってやるから。そんな悲しい顔すんなよ。」
南海 「うん!お兄ちゃん大好き!クレープも買ってね♪」
竜星 「仕方ないな~。」
未来 「あんたさ、シスコンなの⁉私に手出したら、ここから追い出すからね。それと…市ヶ谷未来って名前だから、よろしく。ご飯できたら呼んでください。私部屋に戻りますね。」
穂香 「もう、未来ちゃんったら、照れちゃって。未来ちゃんは基本的に部屋からあまり出てこなくて、学校でも男の子と話すのも嫌いなのに、今日はよく喋った方だね。やっぱり竜星君がかっこよかったからかな。アハハ」
比奈 「う~ん。未来ちゃんと仲良くなるにはどうしたらいいんだろ。未来ちゃんも大学生なんですか?」
穂香 「あの子は、高3だよ!南海ちゃんと同じだね! 」
南海 「そうなんですね!じゃあ、お友達になろ~。」
穂香 「じゃ、自己紹介も終わったし、部屋に案内してあげるからついておいで~。」
竜比 「は~い!」
竜星達は、部屋に案内され、穂香さんが夕食を作ってくれる間、各部屋で荷解きをして過ごすことにした。
竜星 「さすが、豪華な家なだけはあるな。一部屋がデカい。全然空間が余るな。」
南海 「やっとお兄ちゃんと二人きりになれたね。今日はここに泊まっていっていいんでしょ?」
竜星 「別に構わんぞ。南海も高校始まるの3週間後だろ、俺たちが大学始まるまで泊まったらいいじゃん。他のルームメイトとも仲良くなれるだろうしさ。」
南海 「言ったからね!ずっと居座ってやるんだから!」
二人が兄妹仲良く荷解きをしていると、比奈が当然のように部屋に入ってきた。
比奈 「竜星~、片付け終わったー?終わってなかったら手伝ってあげる。私、荷物少なめだったからもう終わった~。暇だから遊ぼ。」
竜星 「普通に男子の部屋入ってきてんじゃねぇーよ。実家とは違うんだぞ。スイッチも繋いだし、『乱闘スクランブルブレイカーズ』でもやろうぜ。」
スクランブルブレイカーズ略して『スクブレ』という。様々なゲーム・アニメの世界の軸が交わり一つの世界が生れ、最強のキャラクターを決める戦いが行われ、数多くのキャラクターがゲーム内では選択でき、三人がハマっているゲームだ。
穂香 「みんな~、ご飯できたよー。降りておいで~!今日は竜星君達の歓迎会ってことで豪華にしてみたの~。早くおいでね~」
階段を降り、大広間に行くと、誰かの祝い事かってぐらいの量が机に並べられていた。寿司に中華に刺身の船盛⁉
竜星 「これ全部、穂香さんが作ったんですか? 」
穂香 「うん! 大体はね。お寿司は板前さんを呼んで握ってもらったからすごく美味しいよ。この辺では半年予約がとれないぐらいのところのお寿司だよ~」
7人 「いただきまーす‼」
7人で初めての食事を終え、各々、これからの共同生活に胸を躍らせ眠りについた。
第2話 【3人の同居人とシェアハウス】
シェアハウスってわくわくしますよね。やったことはないですが…
遂に現登場メンバーがそろいました。
これから、どうなっていくのか乞うご期待‼