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僕は彼女をお金で買った  作者: 灰被り姫
8/15

8話 プレゼント

「亜子ちゃん、どんなアクセサリーを、作るの?」


「簡単に作れて人気もある、ピアスやイヤリングを作ります。将来的には裁縫もやりたいですが、それにはミシンも必要なので、それはある程度稼げるようになってから考えます」


んー、ミシンぐらい買ってあげたいけど、たぶん自分でどうにかしたいんだよな。

とりあえずは、僕は亜子ちゃんが頑張る事に協力しないとだよね。


「じゃあ、とりあえず欲しい物を買おうね。足りなければその分はまた貸してあげるし、そこまで気にしないで選んでね」


亜子ちゃんにはそう言ったが、亜子ちゃんは必要な物を凄く真剣に吟味し、お会計では9万9千998円と、10万ギリギリに抑えてきた。

亜子ちゃんの計算能力?生活に必要な能力?って高すぎじゃない?


「獅童君、今日はありがとうね」


亜子ちゃんは両手いっぱいに荷物を抱えて、僕にお礼を言った。

何か、少し嬉しそうにしているし、僕も何だか嬉しいな。


「帰ったら、早速アクセサリーを作って見ますね」


そう言って亜子ちゃんは、荷物を抱えながら帰路に着いた。

僕が持とうとしても、断固拒否されたが、若干周りの目が痛々しいのはしょうがないよね…。

可愛い女の子に全部荷物持たせて、ただその後を歩く男って…。




家に帰ると、亜子ちゃんは早速アクセサリー作りに取り掛かった。

僕には見られたくないみたいなので、僕は少し外に出掛ける事にした。

そう言えば、最近亜子ちゃんに必要な物は買ってたけど、必要な物以外は買ってあげてない事に気付いたので、何かプレゼントでも買ってこようと思い、近くのショッピングモールに出かけた。


「んー、亜子ちゃんって、何が欲しいかな?んー、とりあえず、色々と見て回ろうかな」


僕は、女性物の小物や服など、色々と見て回るが、これと言ってピンとくるものは見つからなかった。

そうして、1時間ぐらい見て回ってると


「あっ、あのカバン、亜子ちゃんに凄く似合いそう」


僕はカバン専門店の前で足を止めた。

そこには大小さまざまなカバンがあったが、その中の1つ、ピンク色でシンプルなリュックが目に付いた。


「亜子ちゃんは見た目はとっても可愛いし、きっとこのリュックは似合うだろうな」


僕は、そのままカバンを購入し、携帯で亜子ちゃんに様子を伺うと、後10分程度で終わるとの事だった。

家までは15分程度はかかるので、そのまま帰路に着いた。


家に着くと、亜子ちゃんはモゾモゾしながら


「お帰りなさいませ、ご主人様」


と、僕を出迎えてくれた。

モゾモゾしながらも、僕の前に来て


「あっ、あのー、もし宜しければ、こちらを受け取っては頂けないでしょうか?」


亜子ちゃんは、そっと僕の前に手を出した。

その手の中には、シンプルなブレスレットがあった。


「これを僕に?」


「はい…。やはり、ご迷惑でしたか?」


ご迷惑なんて、そんな事ある訳ない。

だって、亜子ちゃんが僕の為に作ってくれたんだよ?

そんなの、嬉しいに決まってる。

何があっても欲しいに決まってるよ。


「そんな事ないよ!とっても嬉しいよ」


僕は、亜子ちゃんの手の中にあるブレスレットと取ろうとして、買ってきたリュックを落としてしまった。


「ありがとうございます。ですが、お荷物が落ちましたが大丈夫ですか?」


僕がブレスレットを受け取ったので、亜子ちゃんの手は空く形になったので、そのまま亜子ちゃんが僕の落とした荷物を拾った。


「あっ!ごめん!それ、亜子ちゃんへのプレゼントなのに落としちゃって」


「?私へのプレゼントですか?」


「そうだよ。今まで、必要な買い物ばかりで、プレゼントとか全然買ってあげれてなかったからさ」


「ですが、私はご主人様に買われた身ですので、プレゼントなど…」


「僕が買ってあげたかったんだから、受け取って欲しいんだけど、ダメかな?」


「…いえ、ありがとうございます。あの、中を見させて頂いても宜しいでしょうか?」


「もちろんだよ」


亜子ちゃんは綺麗に包装紙をはずして中身を出した。

僕の買ってきたリュックを見ると


「とても…とても嬉しいです。本当にありがとうございます」


亜子ちゃんは、僕のあげたリュックを抱きしめながら、目に涙を浮かべながらお礼を言っていた。

そんなに喜んでくれて、僕も嬉しくなって


「これからも、僕は亜子ちゃんの為に何でもするし、何か欲しければ何でも買うし。僕は亜子ちゃんが大好きだから、ずっと一緒にいようね」


「いえ、私はご主人様と一緒にいれるだけでも幸せです。なので、出来れば私の事を捨てないで頂ければ、それが1番の幸せです」


「僕は亜子ちゃんが大好きなんだから、一生一緒にいたいから。捨てるなんて絶対ないからね!」


今日はお互いにプレゼントをあげ合い、少しだけ距離が近くなったかなと感じる日だった。

最後まで見ていただきありがとうございました。


もし良ければ評価とかしてもらえると嬉しいです。


あと、他にも色々と書いていますので、もし良ければ見てもらえればと思います。

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