恐るべしレイザル!
編集中に間違えて投稿してしまいました。すいません。
「ーーー勇者様!さあ勇者様のいた異世界ではどの様な生活を送っていたのですか!?勇者様の世界で何か他人とは違う特殊な事をしていたとか、魔道具の様な物を使って習得したとか、『器用貧乏』について何か心当たりはございませんか!?」
「ちょっ!心当たりと言われてもーーー」
「ならば!!能力を行使する際にはどの様な感覚なのですか!?鑑定士の能力で鑑定する際は!?鑑定士を習得した際は!?さあっ!包み隠さず全てをお答えください!」
「いやだからさっきも言った様に…ってか何回同じ事繰り返すんですかぁ!!」
「勇者様!この能力が私達でも使える様になれば実際に能力を行使した時の感覚等も分かり、より多くの事を知る…より効率よく改善することも出来るかも知れないのですよ!」
「今本音が出てましたよ!?より多くの事を知ることが出来るって言おうとしましたよね!?」
「…そうです!!私はもっと知りたい!習得したい!多くの事を学びたい!今まで聞いたことのない勇者様の能力の事を全て自分の糧にしたい!だから教えてください!!」
「うわっ!開き直ったしこの人。」
「全てを知るまで夜になっても離しませんぞ勇者様!」
「もう勘弁してくれー!!!」
「さあっもう我慢はしません!覚悟してくださいね!さあっさあっさあっ!!!」
「イヤだーー!!!誰かー!!!助けてーー!!!」
「ハッハッハッハッ!」
「ギャーーー!!!!!」
「ヒャァァァー!!!」
ゆ、夢か…凄い悲鳴をあげてしまった。
駄目だ、軽いトラウマになってる。
「はぁはぁ、だ、大丈夫、ですか、勇者、様!?」
余程ビックリしたのか胸を押さえて息を切らしながらメイドさんが聞いてきた。
「あ、ああ、大丈夫、です、ひ、酷い夢を、見てしまって。」
俺も息切れしてるし
「ひ、酷い夢、ですか?」
「ふぅ…夢でもレイザルさんに問い詰められてしまって。」
「そ、それは…」
同情の眼差し頂きました。
直接被害に遭ったのか見たり聞いたりしたのかは知らないけれど、少しでも分かってくれるのかこの苦しみを!それだけでどれだけ俺の心が救われるか。
俺、この人にまじで感謝するわ!この人こそメイドの鏡だ!
あれ?この人見覚えが…
あぁ、あの時の気絶してたメイドさんだ。
気絶してた時といい今回といいよくトラブルに巻き込まれるなぁ。
…全部俺が原因だけど。
「レイザル様も悪い方では無いのですけれど、一度スイッチが入ったら納得するまでとことん知りたがるのですよ。」
うん、もうこの身で体験済みです。
ヤクザみたいに怖い顔をキラキラさせて詰め寄ってくるから別の恐怖もあるし。下手なホラー映画やゲームよりよっぽど怖い。
「ま、まぁ美味しいご飯でも食べて元気を出してください。今お持ちしますので」
もうご飯でも何でもいいから早く忘れたい。
断言出来る。今までで一番の悪夢だ。
「何か他にご要望がありましたら遠慮なく申してください」
「う〜ん、特に無いです。」
「そうですか、では失礼しまーーー」
「勇者様!!悲鳴が聞こえたのですが大丈夫ですか!?」
ドゴォ!
メイドさんが部屋を出ようとドアノブに手を掛けたその瞬間、騎士っぽい人達が三人勢いよくドアを開けて入って来た。
それだけ勢いよくドアを開ければ、ドアの前にいたメイドさんは当然…
「ギャッ!!」
吹き飛ばされて気絶します!
「は、はれ〜」
「えっ!?メイ…ハッ!て、敵は…居ない、えぇっ!?でも、悲鳴…ん?」
騎士さん絶賛混乱中。
そりゃそうか悲鳴が聞こえて慌てて駆け込んだらメイドをドアで気絶させて、しかも敵は居なくて部屋も荒らされた様子もない。
…うん!訳分からん!
「ご、ご無事ですか!?勇者様!」
「メイドさんが無事じゃないかなぁ。」
「あぁハイ!オイこのメイドを運んでくれ!」
騎士の一人がもう一人の騎士に気絶したメイドさんを運ぶよう指示を出して指示を受けた騎士さんがメイドさんを抱えて出て行った。
「それで、悲鳴が聞こえたのですが…」
「えっと、夢でもレイザルさんに問い詰められて…」
「あぁ…」
ハイ!また頂きました同情の眼差し!
レイザルさんの問い詰めは有名なのかな?
「まぁ、つい悲鳴をあげてしまってそれに驚いてメイドさんも悲鳴を…」
「な、なるほど…」
自分で説明したら恥ずかしくなってきた。
いやでも仕方ないでしょ。何時間も問い詰められるのってかなりキツいし。
「ま、まぁ美味い飯でも食べて元気を出してください。今別のメイドに運ばせますので。」
この世界の人達の元気を出す方法は美味い飯なのか…
確かに元気出るけど、少食の俺にはない発想だな。
「では失礼します。」
そうして一人でしばらく待っていると
「失礼します。」
別のメイドさんが部屋に入って来た。
「レイザル様の件誠にお疲れ様でした。」
またまた頂きました同情の眼差し!
たぶんこの城に勤めている人達は殆どの人がレイザルさんのことを知っているんだろうな。
「お食事をお持ちしました。後、宰相様より言伝を預かっております。『朝食を摂ったら部屋まで来て欲しい』だそうです。部屋までの案内は私がさせていただきます。」
その後、朝食を摂った後宰相さんの部屋に案内された。
「レイザルの件大丈夫でしたか?」
宰相さんにまで心配された。
「まぁ一応。」
「誠に申し訳ありません。それで、勇者様にはこれから共に冒険をする仲間を選んで欲しいのです。」
おぉ仲間!
待ってました王道の展開!
レイザルさんの件で元気無かったけど、これで凄いテンション上がるぜ!
「仲間ですか!」
「ハイ。既に冒険者達を待機させております。」
「おぉじゃあ今すぐに行きましょう。」
「分かりました。では、私が案内しますので付いてきてください。」
やっと俺にも仲間が出来るのか!それに冒険者って言ってたから冒険者組合的なのもあるのかな。
冒険者…やっぱり荒くれ者って感じなのかな。
ヤバイワクワクする!早く、早く会いたい!
「冒険者達を待機させている広場が見えてきましたよ」
どんな人達なんだろうか。
そして広場に出ると、
「オラァ!!テメェさっさと諦めやがれ!」
「そっちこそ!」
「あっ二人がかりとか卑怯だぞ!」
冒険者達全員が全力で争っていた。
あ、荒くれ者すぎる…




