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歴代勇者の後始末  作者: なななな
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評判

ヘイト・ワークとホリック・ワークの2人を新しく仲間に迎えた翌日、あまり良いとは言えなかった2人の評価が早くも上昇しだした。…いや、上昇したのはホリックの評価だけでヘイトの評価は相変わらず低いままどころかむしろ下がっている。


ホリックの評価が上がった理由は単純。よく働くからだ。

彼は場所時間内容問わずどの場面でも何か仕事はないかと探し、的確に仕事をこなし、また仕事を探す。

その様は満たされない飢餓に苦しみながら獲物を探し捕食しまた獲物を探す獣のようで見ているこっちが心配になる程であった。

とは言え仕事自体は完璧にこなすのだからギルドメンバーからは勿論、メイドや執事達からの評判もうなぎ登りだ。


だからと言うべきか、よく働くホリックに対して全く働かない、というか四六時中寝ているヘイトの怠惰っぷりが余計に目立ち『弟が必死に働いているのに全く働かない兄』と言う評価が付いてきている。

正直ホリックが他の連中と変わらない仕事量でもこういった評価が付くのは時間の問題だっただろうが、前述した通りホリックの働きっぷりが凄まじいので加速度的に評価が下がっている。


冒険者の頃からこの怠惰っぷりは有名だったらしく誰も最初から期待はしていなかったので今のところ特にトラブルが発生したりとかは起きてない。

まぁ血の気が多いとは言っても冒険者ギルドからの信頼の厚いSランク冒険者や騎士達なのでトラブルになることは今後も無いだろう。


…なんて思っていた矢先に、


「撤回しろ!」


「何よ!事実じゃない!」


大きな声がしたので振り返るとホリックとフーレが口論になっていた。

ホリックよまさかのあんたかい!


『烈火』の二つ名のフーレ・ファイム、二つ名の通り炎魔法を得意とする魔法使いで性格も激しい性格をしている。

口論になるのは納得だけど相手がまさかホリックととは…


とにかくまずは2人を止めなければ。


「待った!2人とも一旦落ち着いて。何があった?」


「ふん!気に入らないのよ、ヘイト・ワークのやる気ないあの態度が!」


「その分私が働くことでいいじゃ無いか!」


「甘やかしすぎなのよ!あなたは寄生されているだけなのよ!あんな無能必要ないわ!クビにするべきよ!」


「違う!兄様は無能では無い!」


「待った待った!落ち着け!つまりヘイトの普段の態度を巡って口論になったわけだな?」


うーん、頭が痛い。ヘイトに対する評価はフーレほどの極端なものでは無いにしても少なからず似たようなことは皆思っているだろう。

このまま問題を先送りしても良くない。早いところ解決しないと全体の雰囲気も悪くなってしまう。


「まずフーレ、少し言葉が過激すぎる。そんな物言いじゃ口論に発展してしまう。ホリックも兄にあんな事を言われて腹が立つのは仕方がないけど、もう少し落ち着け。」


「「…」」


さて、どうしたものか。

曲がりなりにもXSランク弱い訳ではないはず。

その強さを全体に知らしめることができればある程度は評価も良くなるかもしれない。

そうするには…



「ホリック、君とヘイトにクエストの遂行を命令する。」

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