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歴代勇者の後始末  作者: なななな
11/30

達成報告と成功報酬

無事に魔改造の勇者の屋敷の攻略を成功した俺達は今、全員で魔改造の勇者の屋敷の玄関前で座って雑談している。

…ブラッドとブレイトは少し離れた場所で、喧嘩しているけどもう無視。


何故屋敷の攻略が終わったのにこんな所に留まっているのかというと、

魔改造の勇者の屋敷の攻略も終わり、ミジェントルという新しい仲間も増えてよし帰ろうとした時にギリギリで他の仲間達のことを思い出したのだ。

このまま置いて帰れないし、待つのもどれくらい時間がかかるか分からない。

という訳で、ミジェントルに頼んでスピーカーから全部屋に無事成功した事と玄関に集合して欲しい事を伝える。

あと罠も解除してもらう。引っかかったら面倒だし。

で、ただ待つのも退屈だしミジェントルへの自己紹介も兼ねて親睦を深める為に色々と話そうとなった。


で、今に至る。


改めて話すとミジェントルは電気や触手以外にも変形したり屋敷の全ゴーレムを指揮したりとあの戦いでは出さなかった能力が沢山あった。つくづく冷静さを欠いていてよかったと思った。

まぁこれからはその力がこっち側に付くのだから安心だけど。


ちなみにミジェントルにはアリスとロイが特に興味を示していた。


アリスはどういう強化がされているのか、ロイは電気を操る能力に。


両名とも就いている職業らしい疑問だ。


ん?…職業……職業!!


「なぁ!ミジェントルって職業に就いているのか?」


地球だったら凄く失礼な言い方だけれど仕方ない。だってアンドロイドなんだもん。


「えっと、ゴーレムマスターだったかな?それがどうしかした?」


ゴーレムマスター…聞いたことの無い職業だ。分からないから教えてもらおうと周りを見たけれど全員目が合うと首を振った。えぇ、誰も分からないのかよ。


「えっとゴーレムマスターってどんな能力なんだ?」


「ゴーレムを造ったり、ゴーレムを指揮したり、かな。」


習得したら凄く便利そうだけれど、問題は習得出来るのかだ。『器用貧乏』で習得出来る下地はあるんだろうけど、自慢じゃないが俺はかな〜り機械音痴だ。

説明書を読んでも全く理解出来なくて、スマホやその他機械は全部てきとーにボタンを押してごり押ししている。

そんな俺がさらに複雑そうなゴーレム云々を理解出来るのか?


色々不安だけれど、『器用貧乏』のことを説明して教えてもらう。


ミジェントルのパーフェクトゴーレム教室はっじまりでーす!




…やめておけば良かった。

案の定全く理解出来無い。なんだよゴーレムのコアのエネルギーの法則って何言っているのか分かんねぇ。

俺の名誉の為に言うと、俺以外も揃って首を傾げている。


その後も絵に描いてもらったり、屋敷から出てきた他の仲間達にも協力してもらった。


が、どうも地球の技術も取り入れているようで原子だとかイオンだとか地球の知識が出てきた時は全員目が点になっていた。


その後も地球の知識は主に俺が、その他は全員で協力して頑張った。


そして夜中を過ぎて朝になってしまったが、何とか習得出来た。今までで一番習得にてこずった。


地面には理解出来ずに寝落ちした主に前衛職の屍達が転がっている。

俺も何度その屍達の仲間入りしそうになったことか。


今回戦力になったのは主に魔法使い系と貴族出身の騎士達。


あの時に決めきれずに全員仲間にして我ながら優柔不断だなと思ったが、そうして本当に良かった。人生何があるか分からないな。

…異世界転移なんてしているし今更な気もするけれども。


高川太一     LV15

職業 勇者・鑑定士・変面士・蹴撃士・賢者・剣士・弓使い・ゴーレムマスター(NEW)etc+α

攻 330+α   攻防 300+α

魔 370+α   魔防 320+α  

速 220+α   運 200+α

特殊能力

器用貧乏 栴檀双葉(せんだんのふたば) 戦上手 機械の王(支配下にあるゴーレムの性能上昇)+α


ステータスも少し上昇した。

特殊能力も一つ増えたし、皆んなの努力が無駄にならずに済んで良かった。


無事習得出来たことを報告したら全員一気に脱力した時は少し笑ってしまった。


しかしここで寝るわけにもいかないので、寝ている屍達も起こして城に帰る。


ただ、中にはどれだけ呼んでも返事の無いただの屍も居たのでそういったただの屍には罵声と拳という蘇生を施す。


帰る途中に寝る奴が出るかと思ったけれど特に何事もなく城に到着。


門兵がこっちに気付くと一瞬ホッとした顔をしてから門を開けてくれた。


「今宰相様を呼んで来ますので、こちらでお待ちください。」


全員が座れる数の椅子とテーブルがある広間に案内された。

早速テーブルに突っ伏して寝る奴も居たけど拳骨という回復魔法で屍にならずに済む。ヨカッタネー。


「お帰りなさいませたいち様。」


「あ、ただいまです。」


「まさかここまで時間がかかるとは、大変申し訳ございません。もう少し他のクエストで慣らしてからにすれば良かったです。本当に申し訳ございませんでした!」


と宰相さんが頭を下げてきた。


ごめんなさいクエストはもっと早く終わってました。ただ単に職業の習得にてこずっただけです。


「おや?そちらの御仁は?」


宰相さんがミジェントルに気付いたので、遅れた理由も兼ねてミジェントルの説明をする。


「なるほど、どう見ても人間にしか見えませんね。ヒロキ様はこんなゴーレムを創造することも出来たのですか。」


宰相さんのコメントにとても誇らしげなミジェントル。主が褒められるのが嬉しいのだろう。


「とは言え本当にお疲れ様でした。」


そう言って手を叩く宰相さん。

すると何か袋を持った兵士が入って来た。


「こちらが成功報酬の50万エルです。」


「「「「「おおぉぉ!!!」」」」」


ちなみにエルはこの世界のお金の通貨で、1エル=1円くらい。


要は一日で50万円稼いだということだ。桁が大きくて実感が湧かない。


「それと今夜は宴を用意しますのでそれまで休んでください。」


「「「「「うおおぉぉ!!!!」」」」」


酒の方が嬉しそうだねぇ皆んな。


「俺未成年なんですけど。」


「勇者様の世界ではそうらしいですが、こちらの世界は15歳からが成人ですので大丈夫ですよ。」


俺は16歳セーフか。


その後は部屋に戻ってそのまま夜までゆっくり休んだ。


そして夜。案内された部屋ではもう既に宴会が始まっていた。


「よーう!たいち〜!来たか〜。ほら!飲め飲め!」


既に相当な量飲んでそうなペイン。流石ドワーフ。


「いただきまーす!」


ジョッキに注がれたビールみたいな物を少し口に含むと、頭がクラクラして来て、


「おい?どうした?」


ペインが何か言っているが全然聞き取れない。


そのまま俺の視界は暗くなった。


「「「「「たいち!?」」」」」


「「「「「勇者様!?」」」」」

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