第5話 艦隊出港
巡洋艦の出港準備が始まり戦闘船としての準備も出来てきている
各艦の準備も終わらせていく
「クレスさん副艦長兼務で大変になるかも知れないけど良いですか?」
「仕方ないね、通信士もレーダー技師もいるから大丈夫です」
「ありがとうございます」
「副官を2人にしたのは何故ですか?」
「2人で2交代で見て貰うためですね」
「私と提督と副官で必ず2人が艦橋にいるようにするのですね」
「そう言うことです」
「他の幹部も育っていますよね」
「もっと育ってほしいですけど後はどんな幹部が必要かな?」
「艦隊運営するための艦長と通信士と操舵士と砲撃士ですね」
「ほとんど全部ですね」
クレスは笑いながら見ている
「お伝えいたします各艦の出港準備が完了しました」
「エレン、カイゼル航路は大丈夫ですか?」
「問題ありません」
「全艦出港!」
グラティオ号を先頭に次々と出港する
艦隊編隊をして航路を進む順調に進みながら次々と交易をして故郷に到着して入港する
「警備隊から緊急通信です」
「繋いでくれ」
「クレテス商会マサテルです」
「警備隊だが海賊が現れて現在警備挺が向かっているが勝てない可能性がある出来れば助太刀を頼みたい」
「今入港したばかりで直ぐの出港は難しいです」
「出来ればなるべく早く出港してほしい頼む」
「相談してから返事で良いですか?」
「仕方ないななるべく早く返事をしてほしい」
「バウロス聞こえていたかな?」
「こんな連絡は何かありますね」
「大きな海賊か余程重要な物を輸送中ですね」
「エルゼ、クーゼン意見はあるかな?」
「開戦したら輸送船は守れない出来ないので輸送船は置いて行くしかないですね」
「エレンは輸送船と残って交易を進めてくれる?」
「了解しました」
「ユニスも護衛で残って貰っても良いかな?」
「了解です」
「出港の準備に入るように」
「了解しました」
「レスティ警備隊と打ち合わせしてほしい」
「解りました」
レスティは警備隊と打ち合わせし始める
「カイゼルは航路の確認をしてください」
「了解しました」
「提督確認が出来ました海賊の戦力は不明で現在3隻の警備挺で向かった様ですが通信不能の様です」
「わかった!」
「おそらく2日の宙域ですので準備はそんなに必要ありません」
「各艦の食料の備蓄は?」
「現在1月はあります」
「出港準備にはいれ!」
「了解」
出港準備をしながら
「レステイ警備隊に正式依頼を出して貰うように伝えてください、また商業ギルドにも念の為確認をして」
「了解しました」
「リンド、クエレスは白兵戦の準備もしておいてくださいね」
「了解しました」
「警備隊から返事が来たのですが、依頼は出せないの一点張りです、商業ギルドにも確認をしていますがまだ情報が来ていません」
「本当に?どういう事なの?」
「解りません」
「警備隊に正式依頼が無いのであれば出港は出来ないと伝えてください。商業ギルドにも依頼があれば確認すると伝えてください」
「了解しました」
「クレスさんこれって怪しいよね?」
「怪しいですね罠の可能性があります」
「そうですね、バウロス、クーゼン、エルザどう思う?」
「出港しない方が良いと思います」
バウロスが言うと
「怪しいので止めましょう」
「私も止めた方が良いと思います」
クーゼンとエルザも言う
「提督警備隊からですが、後で必ず出すから向かってくれと言っています」
「正式な依頼が無いのであれば、出港は出来ないと伝えてください」
「了解しました」
レステイが回答をする前に相手の口調を知るために艦橋全員に聞こえるようにして貰う
[こちらクレテス商会です]
[警備隊だ!出港準備は出来たか?]
[残念ながら正式依頼が無いと出港は出来ません]
[ふざけるなよ!何様だ!出港さっさとしろと言っているんだ!!貴様じゃ話にならない、提督をだせ!!警備隊の命令を無視するのか!!どういうことになるか解っているのか!!]
[正式な依頼は出せないと言うことですね]
[出せるか!イチイチ依頼なんて出せる分けないだろ!]
[依頼が無いのであれば無理です]
[何だと!何様だ!!]
[正式に警備隊本部にクレームを入れますのでそのつもりでいてください。]
[ふざけているのか!!]
[直ぐに警備隊本部の長官に繋ぐようにしてくれ!!]
[ちょっと待てそれは止めてくれ!]
[何故でしょうか?]
[クレームは止めてくれ頼む]
[理由になっていませんが]
[とにかく止めてくれ]
[こちらも出港しなくて良いですよね]
[それは・・・・する必要はない]
[畏まりました]
レステイにマイクを切った後も通信を切らずに待つように伝える
[クソー騙されないとは!!!レビレスト商会から怒られるぞ!どうする?もう少し仕掛けをするしかないだろ!!しかしバレたら俺達もクビだぞ!証拠が無ければ何とでもなる!クレイテルにも伝えろしばらく待機するように!直ぐに何とかするとな]
「録音は出来たかな?」
「バッチリです」
「じゃあ仕返ししようかな?」
マサテルはニヤニヤしている
「まずは・・・・レビレスト商会とクレイテルを調べろ!」
「了解しました」
レステイは調査を始める
「バウロスとクーゼンとエルザどうしようか?」
「警備隊と商会がグルならば、警察に証拠を提出と弁護士に相談する事です」
「商業ギルドで味方になりそうな人はいるかな?」
「政府の窓口に証拠を提出したら良いと思います」
「三者三様だな」
「政府機関で取締りをしている所は?」
「情報局ですかね」
バウロスが答える
「情報局は止めた方が良いかもしれません、レビレスト商会は繋がっています、クレイテルは工作船です」
レステイが言うと情報を表示させる
「商業ギルドは?」
「大きな商会のためダメですね」
「ならばマスコミにリークは?」
「それは敵を作るかもしれません」
「レビレスト商会のライバルは?」
「2つあります」
「その2つに情報をリークしたらどうなる?」
「喜ぶでしょうね」
「自分達より上手く使ってくれるかな?」
マサテルが言うと
「良いですね、通信を傍受された事にすれば良いですしね」
「早速調べてくれ」
「了解しました」
「この情報を買って欲しい、いくら出す?」
画像を見ながら笑い出す
「二百万出す」
支払いを確認してから
「これを確認しろ」
確認してから微笑み握手して去っていくのを見送ってクエレスも別の場所に向かう
「待たせたな」
「情報はどんな物だ!」
「これだ!」
映像を確認させてから
「どうする?買うか?」
「こいつら馬鹿だな!勿論買う」
「いくらで出す?はした金なら止めるぞ」
「二百万だ」
クレジットを確認してから
「これだ、内容を確認しろ」
男は確認してから
「間違えなく・・・また良い情報があれば買い取る」
「じゃあまたな!」
クエレスは立ち上がり帰ることにする
「楽な仕事だ・・・」
クエレスはいろんな所を回りながら港に向かい船に戻る
「提督仕事完了だ」
「ご苦労様首尾は?」
「二人とも買いました」
クレジットの確認をしてから
「迷惑料だ受け取っておけ」
「え?良いのですか?」
クエレスは驚きながら言うと
「下手したら面倒事になるしね」
「解りました、遠慮無く頂きます」
「レステイどうなるかな?」
「しばらくは様子を見た方が良いと思います」
「どんな手を使ってくるか楽しみだなぁー」
マサテルは微笑みながらクエレスとレステイを見る
「自分で出来ないことは他人任せにして効果を見るとは思わなかったですね」
「これでも効かなければマスコミにリークするだけさ」
交易をしてから積み荷を積んでいると
「警備隊の査察官が来ました」
「わかった会おう、バウロスを呼んでくれ」
「畏まりました」
「クレテス商会 代表マサテルです」
「忙しいところ申し訳ない」
「どのようなご用件で」
「とある所からある通信記録が持ち込まれまして確認をしたいのですが」
「どのような通信記録ですか?」
「これです」
査察官は通信映像を見せてくれる
「確かにレステイから警備隊に連絡した映像ですね、この後ろは何ですか?」
「それが問題なのです、現在調査中の件になりますが、あなた方を嵌めようとしたみたいです、この記録は残っていますか?」
『レスティ探してくれ』
『畏まりました』
レスティは探してから
『有りました再生します』
レスティは再生して同じか確認する
『同じ様ですね、通信士が切断していなかったみたいですね』
『そのようですね、何故流出を?』
『元々重要機密通信では無かったから気が付いた者が持ち出したのでしょう、この内容がわかっていたら、警備隊か警察組織にだす内容ですね』
『内容が内容ですので、握りつぶすでしょう・・・』
『そんなものですか?しかし今回は査察官殿がこられたと言うことは?』
『持ち込まれた所が良かったので握りつぶさずに査察になりました』
『こう言うことになったらどこに持ち込むのがよろしいですか?』
『私の所に持ってきてください』
『解りました、状況が解りませんので、出港は控えた方がよろしいですか?』
『それは大丈夫ですが、数日停泊していただけたら有りがたいです』
『メンテナンスでもするようにします』
査察官はそう言って帰っていく
『うまく行きましたか?』
『レスティ、解らないがちょうど良いから各艦点検をするように整備士に通達、4日日位だとは思うけど』
『了解しました』
『足りない物が無いかも確認するように各部に通達』
『了解しました』
『休暇したいものはいるかな?』
『そうですね、欲しい人もいるとは思います』
バウロスが言う
『交代で休暇で良いかな?』
『それが良いとは思います』
バウロスは笑顔で言う
『エレンに停泊する事を連絡しておいて』
『解りました、交易はある程度の日にちが解らないとしにくいですからね』
レスティは笑顔で言う
2日後警備隊から正式に今回の海賊と組んだ証拠と商会との繋がりが明らかになり、関わった隊員の処分を決定したと連絡があった
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