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第4話 巡洋艦

「提督全艦出港準備完了しました」

「全艦順次出港!」

マサテルが出港の命の通り、全艦出港してクロレス号に付いていく

「航路の状況は問題無いかな?」

「今の所異常ありません」

「各艦異常は無いか?」

「各艦から異常無しとのことです」

「通常航行体制に移行してください」

何時も通り航路を進み次の目的地に向かう警報が鳴り響く、艦橋に着いた時衝撃に転ろぶがバウロスが指揮を取りながら交戦をしている

「レスティ状況は?」

レスティは気が付き戦況を教えてくれる

「レキテス号に転進させてここに移動、エステスとレメトスはここからこの方向に砲撃準備、カウセルは柔軟に対応をして貰うようにもう1隻伏兵がいる可能性があると伝えて」

「艦内に隔壁閉鎖を通達及び対艦戦闘開始!損害を報告も忘れるな!」

「了解」

「主砲は当てようとせず左側を集中的に狙え」

海賊船を右側に誘導しながら戦うが海賊船は急にスピードを上げて突撃してくるが射程に入ったエステスとレメトスの砲撃が命中して、右に逸れていくそして、接近してきた所でレキテス号の主砲でエンジンを撃ち抜きそのまま爆発して大破する

「周りを索敵急げ!」

左側の隕石群の中に艦影を発見して主砲を発射すると

「敵艦から降伏の通信です」

バウロスを見てから

「繋げ!」

「降伏する・・・・まさか負けるとは思わなかった、完全な奇襲を仕掛けたのにな・・・」

賊の艦長は悔しさを見せながら言うと

「頼む警備隊には連絡しないでくれ!!」

「どうしてだ?」

「捕まりたく無いからだ!!頼む」

バウロスは首を振っているレスティもクレスも

「無理だな!大人しく捕まることだ、今までにお前達が襲った艦はどうなった?」

「それは・・・・」

「それは?」

「沈めるかクルーは皆殺し・・・・」

クレスは警備隊に通報をしている

「警備隊に引き渡す事に変わりない」

海賊は船の動力を落として待機させる、警備隊が近付いてきて状況を説明すると海賊船を制圧して曳航を始める

警備隊の後を着いていき港に向かう

「港に入港許可を貰うように」

「了解しました」

レスティは港の管制官に許可と停泊場所を確認する

「提督入港します」

入港後すぐに交易品の確認をエレンが始めている

「提督は商業ギルドに向かいますか?」

「そうだね、後は必要な人材を探さないとね」

レスティとリンドとユニスとバウロスが一緒に向かう

商業ギルドで仕事を見るが良いものはなかったので紹介所に向かい紹介所の登録者を見てから帰ることにする

「提督お帰りなさい」

「何か異状は有りましたか?」

「警備隊から通信がありました」

「解りました、通信を繋いでください」


「クレテス商会 代表のマサテルです」

「海賊の件ですがお見事な戦いでした、拿捕した駆逐艦はあなた方に引き渡しますので受け取りにきてください」

「解りました駆逐艦の状態を確認いたします」

「来訪をお待ちしています」


「駆逐艦か・・・」

「どうしましょうか?」

「取り敢えずは見てからですけど、必要が無いですからね」

「そうですね人が居ても数が多いですね」

「先日の戦いの被害は大丈夫だったかな?」

「イゼルとケスティが見てくれていますので大丈夫だと思います」

「提督報告です、交易品ですが順調に売買が成立しました」

「エレンありがとう」

「ローラさんの助言も有ったので助かっています」

「仲良くして上げてね」

「了解しました」

マサテル達は早速警備隊の駐屯所に向かい話と駆逐艦の状態を確認する

「輸送艦変わりに使う方が良いですね」

「戦闘向きではないですね」

「航行は可能ですが念のためドックでメンテとトラップが無いか調べた方が良いですね」

「解りました任せます」

駆逐艦をドックに運びメンテと点検、調査を行う事にする

「この駆逐艦の引き渡しの書類です」

政府機関と弁護士と商業ギルドの確認書類を確認して駆逐艦の引き渡しを正式に行い帰ることにする


出港準備をしながら紹介所で船員の募集をかける事にした

「提督すいませんがトラブルです」

「どうしました?」

「ロゼがやってしまいました、出港不可能です」

イゼルの所に行くと

「この部品が悪くなっているから交換して何が悪いのですか!!」

「お前馬鹿だな!こんな所を外したら2週間は掛かるぞ!馬鹿者が!!」

「2時間で終わる!この部品なら!」

「見えてないのか?馬鹿者が!この部品は心臓部だここの取り外しは前後を一緒に外してから交換しないとちゃんと動かないだぞ!素人め!!」

「え?そんなことはないはず!」

「ここはドックじゃない!!ここでこれを外したら前後の真空抜き出来ないだろうが!」

「・・・・・・あ!出来ないです」

「この馬鹿者が!これでどのぐらいの損害が出ると思うだ!!」

「うっ!・・・・」

「2週間動かなかったら交易も人件費も無駄だ!」

「・・・・・・・・」

ロゼはしでかした事がとんてもない事になったことを自覚して膝から崩れ落ちる

「イゼルどうにかならないよね」

「提督すいませんこの部分だと長距離航行が出来ないです」

「修理にはどのぐらい掛かりますか?」

「この状態からだと2週間です」

「2週間ですか・・・エンジンの暖気ですよね」

「その通りです!」

「一式の部品があればどのぐらいですか?」

「難しいですね、同型のエンジンが空いているなんて事無いですからね」

「あの駆逐艦は?」

「確かにドックに有りますから可能かも知れないです」

「調べてみて!ん?あっちの駆逐艦が出港可能になるまでどのぐらいですか?」

「3日有れば可能になります」

「旗艦の変わりに出港するしかないかな?」

「両方考えておきます」

ロボスがやってきて

「どうかしたのか?」

「ロゼがやっちまいました」

ロボスが見て

「ダメだなこれは!この回路は使い物にならないな・・・・」

「第2回路と第4回路を並列にして何とか持たせられるか?」

「出力が足らないですね」

「予備エンジンを準備しておいて航行トラブルが無いようにするしか無いな」

「その手がありますね」

「全力航行は出来ないから難しいぞ」

「もしもの時は曳航になるがな!」

「所でロゼ何で勝手にさわった!」

「見ていたら悪くなっていたから・・・・」

「整備士長の許可は?」

「いなかったから・・・・」

「馬鹿者!!お前は全員を殺すつもりか!!」

「すいません」

「謝って済む問題ではない!!」

「うっ!」

「エンジンに関わる所は機関員と機関長の許可が必要だよな!」

「えーと・・・・」

「連絡も出来ないのか貴様は!!」

「すいません」

「艦長こいつは首だな!」

「仕方ないですね」

「え!・・・・それは・・・」

ロゼは涙を流して膝をついている

「給料一年無しで働くなら清掃員にしてやっても良いけどね」

「え?それで良いです!お願いします」

「マサテル様甘いですよ!次は戦闘中にやってしますかもしれないですから!」

「だから清掃員なんだよ!」

「解りました」

「レスティいいかな?」

「提督の思うままに!」

「ロボス出港に際しての注意を会議で伝達をお願いね」

「解りました」

「イゼルはこの場所の修理を進めてくれ!」

「了解しました」

「ケスティは新品の部品が無いか確認してみて!」

「了解しました」


「バウロス難しい操船になるから注意を操舵士に伝えておいて!」

「ロゼがやるとは思っていたがここでやるとはね」

「その通りだね」

ロボスの説明に

「クラン、カイゼル頼んだよ!」

「了解しました」

「エレンこうなると短距離をいくつかまわる必要があるからどうする?」

「候補を調べておきます」

出港準備をして各艦の異状を確認後出港する

順調に航海して2週間後戻ってくる

そして船員を雇い巡洋艦の受け取りに向かうことにする


「もう少しで入港出来ます、回りに異状はありません」

港の状態を見ると船の数が少なかった

「船の数が少ないね」

「そうですね、不景気ですね」

入港許可をもらい入港してから商業ギルドに向かう、そしてクレテス商会のオフィスに入り書類を確認する

「特に目ぼしい連絡はありません」

「ドックに向かい巡洋艦の状況を見てみようか?」

「了解しました」

ドックに到着して巡洋艦の様子を見ると作業は完了しているような感じだった

「クレテス商会マサテル様いらっしゃいませ」

「巡洋艦の様子を確認に来ました」

応接室に通されて、担当者がやってきて

「全ての作業は完了しています最終確認をお願いします」

「解りました、各担当士長を中心に確認作業をしましょう」

「長くかかってすいませんでした」

「事情は知っていますので」

「そうでしたね、素晴らしい提督になることを祈っています」

「ありがとうございます」

早速各士長に確認作業を始めて貰う

「あそこで修理しているのはレント号かな?」

「そうですね」

「ちょっと行ってみようか?」

レント号の近くで見ると修理をしている最中だった

「まだまだかかるのかな?」

「まだまだですね」

「バース艦長も大変だねしかし修理が遅いですね」

「確かに何か有ったのかも知れないですね」

「エレンを呼んできてからバース艦長と話をしてみようか?」

「良いと思います」


翌日エレンも連れてきてレント号を見ると

「まだ全然終わってないなんて・・・親父大丈夫かな?」

「気になったから話でもしようと思ったんだけどね」

「ちょっと聞いてきます」

エレンは担当を捕まえて話し込んでいる

「提督、どうも大変な事のようです」

「どうしたの?」

「修理は進んでいますが駆逐艦の造船費用が足りてないみたいです、それも用意するにも輸送船を修理しないとどうにもならない様です」

「どこにいるか解るのかな?」

「港のホテルですね」

「あとで行ってみようか?」


「マサテル艦長久しぶりですね」

「バース艦長も」

「船があんな状態でやることが無くて困っているよワハハハ」

「親父大丈夫なの?」

「何とかなるさ・・・・」

「エレン済まない交渉しても中々修理が進まないからクルーを解雇してしまうしか無いかと今話していたところだ!」

「何話しているんだ!」

「ちょっと相談なんだがうちのクルー雇ってくれないか?」

バース艦長がいうと

「親父何を!」

「駆逐艦を諦めるのも今は無理だ!輸送船も保険だから売却が不可能だ!だから造船所はゆっくりしている!費用が払えなければどのみち破産しか無いからな・・・・」

悔しそうに言うと頭を下げる

「やはりそう言うことですか・・・」

「バウロス良いかな?」

「良いと思います、エレンさんのお陰でこちらは余裕が有りますから」

バウロスも笑顔で言うと

「今この間拿捕した駆逐艦が余っているから借りて貰えないかな?」

「へ?駆逐艦!」

「そうです、貸し出し賃は後で徴収するけどね」

「え!本当に良いのか?下手したら撃沈されて無くなるぞ!」

「今は必要ないから良いですよ!」

「本気か?こちらは助かるが・・・」

「見てから決めても良いですよ」

「わかった見させて貰うぞ!」

バース艦長は笑顔で港に向かい船を見て目を輝かせている

「本当に良いのか!」

「良いと言っています」

バウロスが答えると

「感謝する」

バース艦長は頭を下げて言う


巡洋艦のテスト航行を実施することになり、各点検も完了して、引き渡しと進水式を執り行う

「巡洋艦グラティオ出港準備」

「各部準備完了です」

「出港する!」

順調に周回して各テストを完了後、港に入港する

「先程の主砲試験の結果ですが、良好です」

「これで旗艦が出来たね」

「おめでとうございます提督」

「クルーの配置をしたら出港準備だね」

「そうです、ここからが本当の宇宙の旅ですね」

「そうだね、しかし大きな海賊と戦うことになっても負けるわけにはいかないからね」


船員組合で面接をして採用者を決定する

20人を採用して中で使えそうな幹部候補は

砲撃士 ルハン

整備士 ケレン

「バウロスクロノス号頼んだよ」

「任せてください」

「レベロスが言うこと聞かなかったら捨てて良いからね」

「了解しました」


「ロボス機関員でいい人はいるかな?」

「2人中々良いのが出来ているぞ」

「ロボスの弟子だね」

「そうだな!きっちり育てるさ!」



駆逐艦クロノス号

艦長兼副提督 バウロス

通信士兼レーダー技師兼操舵士兼副艦長 クーラ

操舵士 レベロス

砲撃士 ルハン

整備士 ケレン

機関員 ゼロム


明けましておめでとうございます


不定期に更新はしていきますが本年もよろしくお願いします


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