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『白昼夢』  作者: UnKnown
4/4

2_B 独房 目覚め


「……………。………んぁ…?」

どこかジメジメしてほの暗い場所で、井ノ口は目を覚ました。

「……あぁ〜?」

ぼーっとした頭で辺りを見渡すが…どう思い返しても彼の頭の中にこんな場所の記憶はない……。

「あ〜……何処だここ」

軽く頭を振り意識をハッキリさせる。

改めて周りを見ると、そこは石造りの牢屋のようで、鉄格子によって外の通路とが隔てられている。

この部屋を薄らと照らしている僅かな明かりは、通路の奥の方にあるであろう光源からのもの…だろう。

「……」

そうやって外を軽く確認したところで再び室内を見やる。

「んぁ、……他にもいたのか」

床に倒れるように、彼以外の人が1人、2人、3人……4人。

…………つい先程までの彼と同じように。つまり意識のない状態で伏していた。

「……あ〜…。大丈夫か?お前さんたち。」

と、言いつつ井ノ口は彼らに声を掛ける。

「ん……?あれ……?」

「ここ、は?」

「……なんだよここ。」

「……え…?」

4人はそれぞれ目を覚ます。

……皆、頭が働いていないようだが、それでも『ここが日常から切り離された場所』である事は、何となく。経験からわかった様だ。

「あ、豊永さん。………また、ですか。」

「あ〜……、そう、だね。…菅野さん、お久しぶり。」

と、……どうやら知り合い同士の人もいるようだ。

「…………すまねぇ、おっちゃんお前さん達と知り合いじゃねぇから名前呼べなくてな。名前、教えてくれねぇか。

俺は井ノ口 劫だ。一応ちょっとした中古屋の店員やってるな。」

「あ〜そうですね。…私は十六夜 凪。法律家です。」

「はい、堀川 神奈子です。画家をやってます」

「えっと。菅野 中生です。農家で生計を立ててます」

「あ、僕が最後かな。豊永 遊宇、声優をやってます。」

と、5人がそれぞれ自己紹介をする。

「ん、ありがとな。…さて、とりあえず……。どうする?」

軽く肩をすくめて井ノ口がそう聞いた。

「とりあえず今いるこの部屋を調べませんか?」

と、菅野が提案する。

「そうですね。とりあえずそれ位しかない、ですかね?」

十六夜がそう言うと、皆は頷きそれぞれ辺りを調べ始めた。

光源は廊下からの僅かなもののみ。前時代的な牢のようなこの部屋。何かが隠されていたとしても、見つけられるかは__と。

「ん……?あれ?」

何かに気がついたのは豊永だった。

「どうしたんですか?」

「いや、壁のここ……この石だけ周りと色も組まれ方も違うなって。」

「…………あ、ほんとですね。」

部屋の奥を見て向かって右。一見他の壁と違わぬように見えるその壁の石の一つが、見て確かに異なっている。

「何か、あるのかな……?」

そう言って豊永は軽くその石に手を掛ける……

どうやら後から嵌め込んだもののようでスムーズに動かせる様だ。

「……どうやらこれ、取れそうだよ?」

「そうですか!それじゃあ取りましょうよ!」

……何故か堀川のテンションが高いが。

「う……うん。それじゃあ取るね?」

石を……取る。

はい。投稿が遅れてしまいました。

今回は南以外の5人の導入です。

はーい口調がわっかんねぇよ(白目)

次回ものんびりとお待ちください

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