151G.サイレントアラーム クリーピングアラート
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天の川銀河、ノーマ・流域。
カジュアロウ星系、アルベンピルスク星系間定期航路。
船首と船尾に円盤のような観測所を設けている、ノマド『エクスプローラー』船団の旗船。全長1,200メートル。
上下に船体が並んだ形の双胴船で、後部船体の中央が格納庫の出入り口になっている重装甲宇宙船は、私的艦隊組織『ブラッディトループ』の母船だ。
平たい軌道上プラットフォームの後尾にブースターエンジンを無理やり付けて宇宙船としてあるのは、競技会参加チーム『ドヴェルグワークス』の船である。
水上船のように上下がハッキリしているシルエットの、箱を寄せ集めて構成したような船は、ペンギン人類のチーム『シーウィングピープル』の宇宙船だった。
その他多くの船、あわせて213隻が、船尾のブースターノズルの中に仄かな灯りを燈して、静かに航行している。
ホワイトグレイに濃紺の細長い宇宙船、聖エヴァンジェイル学園のディアーラピスも、そんな船の群れの中に埋没する一隻だ。
学園を出発した時には、定員200人の宇宙船内は良く言えば広々と、悪く言えばガランと寂しい様子だった。
それが今は、老若男女問わずキャビンやダイニング、会議室、展望室、通路にあるちょっとした休憩所やベンチにまでヒトがいっぱいだ。
連邦という生活基盤の崩壊、帰る手段の喪失、現実のモノとなるメナス自律兵器群の脅威、これらにより、ほとんどの乗客が大きな不安に疲れている。
基本的にお世話される側として生きてきたお嬢様たちも、今はそんな人々をお世話する為に動き回っていた。
とはいえ、創作部のインドア女子たちは無論のこと、騎乗部組も鍛えたとはいえ、24時間連続稼動できるようには出来ていない。
ディアーラピス内も他の船と同じく担当シフトが設定されており、お嬢様たちは交代で休むようになっていた。
元々船に個室は多く、ひとり1部屋使っていたのだが、避難して来たヒトの中には小さな子供連れの家族や独身女性も多く、そういったヒト達が利用出来るようお嬢様方は4人で1部屋を共有している状態だった。
そんな部屋のひとつで、赤毛娘がグレーの地味な下着だけという姿で、タオルケットを抱いて寝ていた。
「この娘はッ……」
相変わらずな寝相を見下ろし、学園の寮でも同室となっているスレンダー金髪女子、クラウディアが目元をヒク付かせている。
いや今回は全裸じゃないだけまだ配慮しているのだろうか。
眠れる半裸の赤毛、村雨ユリは170センチと身長高め、全身引き締まった肉体美を魅せているかと思えば、出るところのボリュームは凄く、引っ込むところは括れてスッキリ、という美少女だ。ルームメイト談。
それに魅力的なのは、容姿だけではない。
騎乗競技会前は素人のお嬢様どもへ丁寧に地獄を見せて鍛え上げ、本戦中は実戦に則したアドバイスで皆を導き、今も非常事態にあって皆の心の支えになっている。
今はあられもない格好でお休み中だが。
「あうぅ……す、ごいですね、ユリさん。分かってはいたけど、すごくオトナ…………」
「ユリさん、ステキですぅ……。起きていらっしゃる時は優しい姉さまなのに、こうしてお休みの時は…………」
成り行きで同室となった、単眼娘と、ツノの埋没しているマシュマロヘア。
モノアイ人のアルマ・ジョルジュと、ゴルディア人のプリマ・ビスタ、上気した赤い顔のふたりは、ベッドの上から目を離せなかった。
そうでなくても麗しの美少女なのに、今は唯一身に着けている地味な下着が、シーツやタオルケットで擦れて危険な位置までズレてしまっているという。
こうなると、下着の持つ大事なところを隠すという本来の用途を逸脱し、逆に裸身を扇情的に飾るような逆の効果を発揮している。
初心な少女たちには刺激が強過ぎた。
もはや存在自体が教育によくない赤毛娘だった。
「ンー……んぅ? ん、シフトね…………」
そんな有害指定されそうな赤毛のお嬢様が、目の前に出たホログラム表示と設定したアラームにより起こされる。
仰向けに転がり、上体を起こすという動作で、重そうに揺れる胸の大質量弾×2。
こんな風になるの!? と単眼とマシュマロが目を剥いていた。
クラウディアも目を釘付けにはされるのだが、それとは別に少し気になったことが。
「あれ? ユリさん、なんか目覚めいいのね。いつもは半分寝たまま起きているような感じなのに」
村雨ユリの最大の弱点、低血圧。
寮の部屋でも、なかなか目を覚まさない上に、起床してもしばらくはヒト型作業機のように生気の無い動きをしているのを、ルームメイトは頻繁に目にしていた。
ところが、今は割と普段通りである。
まぶたが落ちて緩み切った表情などではない、ルームメイト以外にも見慣れている美麗で理知的、大人っぽい赤毛の美少女の御顔であった。
顔から下がほぼハダカだが。
「戦闘待機中ならいつもこのようなものですよ。熟睡しないで休めるようになるんです。
緊急発進の時に寝ボケていると困りますから」
「それって……あまり眠れてないってことじゃ」
「750時間連続で臨戦態勢だったこともあるので、今回は他のヒトがいる分まだ楽ですね」
すっかり覚醒して背伸びなどする赤毛に、何とも言えない他のお嬢様たち。
臨戦態勢、と言われると、今まで無かった実感というヤツが震えと共に込み上げて来るのだ。
だからこそ余計に赤毛の少女が頼もしく思えてくるが、一方でどうしてこのような事態に平然と対処できるのかは、いまさらながらに不思議でしょうがなかった。
「ブリッジへ行く前にシャワー使わせてもらいますね」
「あ……それはいいけど、またいつもみたいに裸で出てくるのではなくてよ? アルマさんとプリマさんもいるんだから」
そんな赤毛が汗を流してくると聞き、ハッと気付いたルームメイトが、いつものような振る舞いをしないよう釘を刺した。
え? ユリさんってそんななの? と勢い込んで赤毛の方へ振り返る単眼娘とマシュマロ。
部屋では、裸族。
普段の清楚な姿とのギャップを想像し、目と口がまん丸になっていた。
そして赤毛のズボラ娘はというと、ズレた下着をノロノロ直しながら、先回りされたので恨めしそうな顔をしていたが、
「むぅ…………。それならクラウディアさん、今日もシャワーご一緒します?
湯上りは少し薄着で涼みたいところですが、いつものようにクラウディアさんの手で下着を穿かされるのなら仕方ありません♪」
「ほあ!?」
イタズラっぽい笑みでワケの分からないことを宣う赤毛様。
え? おふたりっていつもそんな感じなの!? と単眼娘とマシュマロが勢い込んで華奢な金髪の方へ振り返っていた。
他に誰も入り込まない寮の部屋という耽美な楽園にて、一糸纏わぬ美少女ふたりがバスルームで戯れる、とかいう想像に大人しい少女ふたりも無言でヒートアップ。
クラウディアはというと、謂われなき関係性の暴露(捏造)に変な声出た。
「あ、アホはこと言ってないではよ行けぇ!!」
「痛っつぁ!!?」
赤毛の愚者は、ルームメイトからムエタイキックをお尻に喰らうという因果応報にて自らの行いを思い知らされた。分からせキック。
大人しい組のふたりは、村雨ユリよりクラウディアの本性の方を先に知る事となった。
◇
現在のディアーラピス船内で、避難してきた人々の姿を見ない場所はない。
数人の子供が無邪気に駆けて行く一方、ベンチに力なく座り込み身体を支え合っている男女がいる。
50人は寛げそうなダイニングも、ヒトでいっぱいになっていた。
柔らかい生地にクリームを挟んだお菓子を軽食代わりに積んでおいたが、作った端から無くなるあたり用を成しているようである。
それらを横目で見ながら、赤毛娘は大股で颯爽と船橋へと入っていった。
当然ながらハダカではなく、環境スーツと裾の長いアウタージャケット装備だ。
「みなさんお疲れ様です。エルさん、交代いたいしますね。ロゼさん、何か状況の変化は?」
「ユリくん」
「おーつ。レポート上げた以上のことはなんもー」
船橋内では、シスターヨハンナを船長代理として騎乗部と創作部の少女たちが船の番をしていた。
エルルーン王子様(♀)は、副長役として実質的に船を統制している。ここで赤毛と交代だ。
情報と通信機能の集まる席では、柿色髪に眼鏡の娘がデータストリームの監視中だった。
「ウチの船は問題無し。船団は5隻ほどトラブったって報告あったけど、航行に支障が出るほどじゃなし。エクスプローラーの旗船が対処してるわ。
連邦圏の方はもうメッチャクチャな。ここぞとばかりに独立運動が起こるわ地方政府が押さえ付けて内紛はじまるわクーデターが起こるわ艦隊は分裂するわ。
共和国に加わろうって星系も多いけど、そっちはだいたい共和国の方が慎重な動きかな。
あっちには『キングダム船団』って守護神はいるけど明らかに働かせ過ぎだし、連邦があんなになっちゃ自分のところの防備を優先で固めたいだろ。
どっちにしろ連邦は終わりかねー」
寝ていた間の内外の状況を改めて聞く赤毛娘。ログは共有ネットワーク内に残されているので、自分でも閲覧はできた。
その内容に、村瀬唯理は心底からの溜息を吐きたい気分だ。まだお嬢様の仮面を被っているので我慢するが。
唯理は連邦が好きではない。だがそれは、所詮個人の感想でしかないのも自覚している。
理性的に考えれば、まだ連邦に潰れてもらっては困るんだよなぁ、と。
今まで、この天の川銀河の秩序を構成する上で大きな役割を担っていたのが、先進三大国の中でも最大の勢力を持っていた連邦なのだ。
それが崩れてしまえば、当然ながら銀河全体の安定が損なわれる。共和国と皇国、その他独立星系国家も、無関係ではない。
銀河に生きる人々は、大迷惑というワケだ。
連邦に問題が無いとは言わないが、倒すなら倒すで手順というモノが必要なのである。
「…………カジュアロウとその先のルートの状況は?」
「こっちは特に問題なし。プラットホームに船が集っているくらいか? 平均よりかなり多い船が入って来ているみたいな」
「サンクチュアリの方は」
「そっちは不明。情報が錯綜して認証局すらお墨付が一切できないって感じ。認証局もレセプションまで更新止まってる状態。
認証マークひとつで1億バルするってさー。笑ってまうわ」
柿色少女、ロゼッタが船橋中央に半透明のホログラム画面を表示。
周辺星系の概略図と、船団の移動ルートもその中にあった。
危険度を示す色の分布も変りが無い。
とはいえ、ウェイブネットに氾濫する情報の信頼性を担保する認証会社も、事実確認するのが難しいようで、これら情報の確度も不明だった。
「シスター、学園は無事でしょうか? こちらは中に生徒の方々もいらっしゃいますし」
「それは……混乱が広がっているそうです。授業どころではなくなっている娘が増えて、シスターエレノワや教員の方たちも対処ができなくなってきていると。
ネットワークも今は開放されていますが…………」
こちらに応えたのは、オトナと呼ぶにはまだ若いシスターのヨハンナ先生だ。それでも年長なので、船長がいない時はその代行となる。
こちらもあまり良い状況ではないらしい。
元々交通手段など皆無に近い聖エヴァンジェイル学園とスコラ・コロニー、そしてアクエリアス星系。
予想通り生徒の親族も迎えに行ける状態ではなく、連絡用のネットワーク開放もどちらかというと混乱に拍車をかける逆効果となったようだ。
学園長のシスターエレノワは、様々な意味で一刻も早い騎乗部の帰還を望んでいるのだという。
赤毛も騎乗部も創作部の女子たちも、すぐに学園に戻りたかった。
しかし、船団を組む都合上、その動きはどうしても柔軟性を欠き鈍くならざるを得ない。
ヘルメス・J型、『ディアーラピス』は赤毛が片っ端から最高級のパーツを付けたので、最大30.5Gで加速できる高速船仕様だ。
しかし、他の船と足並みを揃えなければならないので、現状は平均で15Gも出ていない。
加えて、行きと違いどの船も何かに怯えるかのように航行しており、旅を急ごうとする者もいなかった。
「あ……あれ? えーと、通信来てます。エクスプローラー船団ブリッジコントロール、でいいのかな…………。ど、どうすればいいでしょう?」
「わたしに回してください。はいディアーラピスマネージャー、村雨です」
ネコ目が可愛いおかっぱ女子、ランコ・ムーがたまたま外部からの通信を受けてしまい、戸惑い気味に赤毛に回す。
その内容は、ディアーラピスからも先行偵察や周辺警戒の為にエイムを出してほしい、というモノだった。
突発的に発生するトラブルに即応するべく、エイムを予め出撃させておくのは基本的な安全保障ではある。
また、船団の進路上の安全確保をするのにエイムが先行するのも、通常の手順ではあった。
だが、立場的には聖エヴァンジェイル学園は素人のお嬢様集団である。
状況も敵もある程度決まっている競技会とは違う、何があっても不思議ではないリアルな戦場。
しかも、周囲にはそれ以上に素人の船がゴロゴロしている。
不確定要素が多過ぎ、ここにお嬢様を放り込むのは流石に赤毛も抵抗を覚えた。
(できればメイヴの改修をしてから、実際の戦場のシミュレーションもやらせたかったな……。
戦争はこっちの都合考えないから、仕方なくはあるんだけど)
とはいえ、今後の銀河の状況が改善する見込みも薄く、騎乗部が実戦を迎えてしまうのも、そう遠いことではないかも知れない。
ならば、比較的安全な今のうちに、戦場の空気に慣らせておくのはいいかも、と。
「ナイトメアさん、サキさん、レンさんも待機してますね? 船団の要請に応えて哨戒出動いたします。
エレメントで2チーム、わたしとナイトメアさん、サキさんとレンさんです。クラウディアさんとエリィさんは船内で警戒待機を」
「村雨さん……競技会ならともかく、生徒の皆さんに本当に軍人のような事をさせるのは…………」
「シスターの仰ることはわかりますが、ここから先は自己防衛を避けては通れないのが現実です。
差し当たっての敵がいない今の内に、競技外での警戒心を覚えておいてほしいと思います」
不安で仕方がない、といった様子のシスターに、あえて冷徹に言う赤毛。
以前のように、親しみ易さで安心させる場面ではない。
非常時において、部下を安心させるのは揺るがない指揮官の姿勢であるのを唯理は経験で思い知っていた。
かく言う赤毛も、キングダム船団から逃走してお嬢様に擬態していた期間を通し、久しく指揮官をやってないので少々うんざりしていたが。
大分ナマっていると思う。
「全員EVAスーツを着用。繰り返しますが、競技会とは違います。ヘルムだけではなく、必ず全身を保護するように。
改めて通達しますが、エイムオペレーターの方以外もEVAスーツはいつでも着用できるよう準備を徹底してください。船体が破損した場合、EVRスーツだけでは気密が十分ではないのをお忘れなく」
自ら赤い装甲スーツを着込みながら、船内通信でお嬢様たちに念を押す赤毛。
訓練の時よりも強い口調に、騎乗部も創作部も緊張感が更に高まった。
『ユリさん! ユリさんのメイヴは基本調整のみで武器は何も手を加えてません! 大丈夫ですか!?』
「そのようにお願いしましたからね。皆さん軍用火器の整備は未経験でしょうし、わたしが以前からある程度やっておいたモノですから。
時にドルチェさんは、そのボディーで真空中に対応出来るのですか?」
ディアーラピスの船体下部格納庫にて。
医療用機器のような滑らかな装甲に、頭部に大きなセンサーアレイを備えたヒト型機動兵器。
創作活動部謹製の『メイヴ』に、解放された胸部搭乗口から赤毛のオペレーターが乗り込んでいく。
整備ステーションの足場からは、プラチナブロンドのショートヘアに、四角いメガネの凛々しい少女が報告、連絡、相談をしてきた。
その身体の中身は、ヒト型作業機に近い人工物。本体は頭部に乗り込むほぼ外観と同じ容姿をした、身長15センチほどのディウォル人の女子だ。
なお、そのメカボディの気密性能は微妙というので、すぐに船外活動スーツを着用するよう赤毛に強く指示されていた。
格納庫から技術要員の少女たちが退避して行き、ディーアーラピス下部の格納庫扉が開く。
扉がそのまま外に競り出すエレベーターとなっているので、唯理とナイトメアの機体は自動で宇宙空間へ。
微かに腰部の制動ブースターを吹かし、置いて行かれるような形で船の後方に出る。
「船団の上に出てから先頭の800キロ前方に先行します。47Gで加速。ナイトメアさんはわたしのカバーですからね。離れないでください」
『はーい。そういえばシミュレーション以外でユリさんとエレメントすることってなかったねー』
「実戦状況ではいつ何が起こるかわかりません。何も無い平穏な時間の次の瞬間には、大混乱の戦場になっているのもよくあることです。
常に優先事項を忘れないこと、集中を絶やさないこと、センサーから目を離さないこと、どんな些細な兆候もスルーしないこと。よろしいですか?」
『りょ、了解でーす……!』
お気楽な様子だった外ハネ天才娘も、穏やかさの全く無い赤毛の口調に気を引き締める。
メイヴ2機は背面と脚部のブースターを燃やすと、軽々と船団の直上に飛び出し、高加速で他の船を追い抜いていった。
コクピットの全周モニター、その足下で後方に流れていく多くの船影を見ることができる。
聖エヴァンジェイル学園騎乗部の中継地点、そして船団の最初の目的地点であるカジュアロウ星系まで、残り約24時間。
そこは普段からそれなりに宇宙船の出入りもある星系だったが、現在は嵐を避けて来るようにして、それ以上の宇宙船が集ってきていた。
小さな魚は群れを成すことで、捕食者から生き残る可能性を高めるのだという。
しかし、大きな魚群ほど大型捕食者の格好の獲物となるのは、皮肉な現実である。
【ヒストリカル・アーカイヴ】
・認証局
超光速通信網、ウェイブネットワーク上に氾濫する無数の情報に対し、その信頼性を保証する機関。
認証局その物にも、認証を与えた情報が正確であったか、国家の意向に左右されない中立性が存在するか、認証を与える情報に偏向がないか、等で格付けが行われる。
格付けの高い認証局が認証を与えた情報ほど、確度が高い情報ということになる。
個々の認証局は情報の正確さを確認する為、自前の調査部門を持つ、PFOを雇い調査する、政治的コネクションを用い情報の裏を取る、等の手段を用いる。
格付けの高い認証局ほど、その認証マークを得るのも非常に高額となる。
しかしそれでも、情報に付属する広告収入を得る為に、大金を払い認証マークを得るのはメディア産業の基本でもある。
ヒトによっては認証マークの無い、あるいは格付けの低い認証マークの情報は、一生検索に引っかからない事さえある。
・データストリーム
個人が設定したウェイブネットワークから情報を拾い集めるフィルター。
情報機器を持つなら幼児でさえ利用する機能だが、玄人の情報オペレーターほど高度な利用法を用いる。
その情報と通信量は無限かつ膨大。定期的に溺れ死ぬ者が出るほど。
前述の認証マークも、重要な取捨選択の要素となる。
・裸族
プロエリウム、ロアド、ゴルディア、モノアイ、ディウォル、ラティンといった種族を問わずにどこからでも自然発生する亜種族。
環境スーツをはじめとしたあらゆる装備を身に着けず、全裸状態であるのを好む知的生命体を指す。
宇宙環境における宇宙船など生命保護に多くの装備を必須とするストレスからくる精神疾患ではないかと三大国精神医学会では議論されている。
感想(アカウント制限ありません)、評価、レビュー、控えめですもっとやりたいけど我慢します(謎。




