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ピュア & フィア第3回:物語の前半(上)

## イントロダクション

ここは災厄によって発展した街『トーキョーN◎VA』

かつて強大だった国は氷の下に沈み、企業が国を運営する未来。

日本は物理的・霊的に鎖国し、出島機関として解放された『トーキョーN◎VA』は世界経済の反映と衰退の中心に君臨していた。


ここに住んでいる全市民は、ありとあらゆる情報がネットワーク上で管理されている。

顔認識システム、GPS、社会保険番号……N◎VAに存在するありとあらゆるシステムが組み合わさった結果、

私は計画犯罪に遭遇する人物【対象者】を予測する事に成功した。


それが被害者なのか加害者なのか判断できないし、身体が不自由な私「オート」では事件を未然に防げない。私の代わりに奔走してくれる者達が必要だ。


では、彼らを紹介しよう。

ST:では、物語の前半を始めます。最初のイベントは<DRIVING>と後はなんでも良いので技能を1つ選んで判定に成功するとイベントクリアです。

篤司:了解した。

ST:ただし、君たちが判定を成功する度に【対象者】高野 和弥君の【負の道徳値】が増えます。

ふたり共:……。

フレーバー:ST、仕組んだの?

ST:失礼な、そんな事しませんよ!

篤司:ゲームだとは分かっていても、未成年を悪墜ちさせるのはちょっとなぁ(悩) あれ? もしかして、やろうと思えば故意に失敗できるんじゃないか?

フレーバー:ま、まって! ちょっと待って(笑) まだ物語の前半なんだから、そんな変な事考えちゃダメ!!

篤司:そ、それも、そうだな。

ST:<LOCATION>の左側に薄く×マークが乗っているアイコンは「イベント中に使用できない技能」を示します。今回は<コンバット>が使用できません。

ST:また、右側の薄く「N」マークが乗っているアイコンは「このカードが出されてすぐ次に判定を行うプレイヤーは、手札にある限り必ず出す技能」を示します。今回は<ソーシャル>です。

フレーバー:篤司さんはたしか<ソーシャル>が苦手だよね?

篤司:そうっすね。できれば、<DRIVING>の判定を自分にやらせてもらえると助かりやす。

フレーバー:ちなみに、<SOCIAL>を使わずに判定を行った場合はどうなるの?

ST:【不利】というヒーローポイントを差し上げます。

フレーバー:うわぁ……。

ST:このゲーム内にはプレイヤー間で共有される【有利】と【不利】という2種類のヒーローポイントが存在します。


- 【有利】はイベントを無事に達成できたら1つ配布されます。2つの能力のうちどちらかを使えます。

①行動判定でトランプ札を出すとき、手札から2枚、山札から2枚だし、一番条件の良いカードを採用できます。

②【有利】を使ったキャラクターの神業、または共用の神業を1回だけ発動できます。


- 【不利】はイベント達成に失敗したり、<LOCATION>のルールに従わなかった際は判定終了後に1つ配布されます。

このヒーローポイントは配布されてから次に行動判定を行うプレイヤーに必ず適用されます。

行動判定でトランプ札を出すとき、手札から2枚、山札から2枚だし、一番条件の悪いカードを採用できます。 -


篤司:【有利】が無いと神業が使えないってことですかい。そういえば、レギュレーションの説明にもありやしたね。

フレーバー:おいそれと失敗できないじゃない! 切り札効果はN◎VAのルールそのまま適用?

ST:そうです。 さて、どちらから行動していきましょうか?

フレーバー:私から行く。<DRIVING>はニッシーが判定して

篤司:ありがたい!

ST:では、シーンタロットを変えましょう。



### 物語の前半

◆シーンタロット:レッガー / 災難

●シーンプレイヤー:フレーバー


ST:何だか、カブキとは真逆なシーンタロットになりましたね。

フレーバー:いやな予感がするなぁ。ひとまず、クルードルールにはアクトコネが無いので【対象者】高野 和弥君とは知り合いだった事にしても良い?

ST:それは、ロールプレイが創りやすい解釈をしてもらって大丈夫です。

フレーバー:了解。でも、出すカードはコッチかな。


- フレーバーは<SOCIAL>「他の事をしながら対象者を観察する」を使うと宣言して、場にカードを出しました -

挿絵(By みてみん)


フレーバー:キャラクター紹介で配達も兼ねて登場したので、今の私には問題無いはず。でも、N◎VAの店舗ヴィーグルって装甲ガチガチという勝手なイメージが(笑)

ST:そんなに治安のわ……るいですね。

篤司:基本ルルブに付属されている『N◎VAでの一日』も相当でしたもんねぇ。

フレーバー:店舗ヴィーグルから注文をピックアップしつつ、お客を怒らせないように待ち時間を調節しながら【対象者】高野 和弥君を追跡しよう。自分の目が届かないところはヴィーグルのセキュリティカメラやエリアの監視カメラを経由した。最初はどこかで見た事あるかもーって思っていたけど、やっぱり私の知り合いに間違いない。

「何かの事件に巻き込まれそうな人に見えないのに…」

そろそろ、『オート』って人が見せてくれたメッセージの場所に到着しそうだ。商業施設内のまだ建設中の場所みたいだから、中に入ってしまう前に声を掛けないと。

ST:OKです。

フレーバー:あれ、ロールプレイのボーナスってどうなるの? クルードルールは数字関係無いでしょう?

ST:おっと、そうだった。 そうしたら、山札から出てくるカードを1枚追加しましょう。

フレーバー:じゃぁ、山札から2枚めくった後に手札から出すでOK?

ST:それで行きましょう。


- フレーバーは山札からクラブの3とハートの7を引き、手札からダイヤの7を出しました。その後で1枚補充します -


フレーバー:手札のカードで判定に成功。 手札を回せるかと思ったけど、残念。

ST:フレーバーが行動判定に成功したので、【負の道徳値】が1点増えます。

フレーバー:良かった、最初に出したかったカードだったら……。そうだなぁ、【負の道徳値】が増えたって事は友達と別れて呼び出された場所へ向かっている時に不信な行動をしてそうだよね?

篤司:どこかへしきりに意味のないテキストメールを送っているとか? 公衆端末や自販機を見かけるたびに何かしていたとか?

フレーバー:うーむ、自販機で何かを買うかのようにポケットロンをかざしては、何も買わずに行ってしまうのが何度もカメラに写される。その後は歩きながらしきりにポケットロンを気にしているそぶりをしている事にしようかな。そういえば、N◎VAに自販機なんてあるの?

ST:私もそこまで世界設定の知識が深くないのですが、あっても取り扱っているのは缶ジュースなのかは謎ですね(笑)

篤司:そういえば、フレーバー。どうしやす、声を掛けるんですかい?

フレーバー:どうしよう、いったんは静観しておこうかなぁ。

ST:では、シーンタロットとプレイヤーを変える前に舞台裏判定を行いましょう。



### 物語の前半(舞台裏判定)

ST:では、今回のルールに置ける舞台裏判定を説明します。やる事は通常のトーキョーN◎VAと変わらず、シーンに登場していなかったキャラクターが買い物だったり情報収集することができます。

ST:判定できる回数は、「物語の前半」と「物語の後半」に1回ずつのみ。また、「物語の前半」で舞台裏判定を行ったキャラクターは「物語の後半」で舞台裏判定を行うことができません。

篤司:判定を成功した場合は、どうなりやす?

ST:「物語の前半」と「物語の後半」、両方の判定を成功させる事で相手の神業を1つ使用不能にします。

ふたり共:おぉ!!

ST:失敗した場合はわかりますね?

フレーバー:クライマックスが大変になる! ところで、道徳値はどうなるの?

ST:【正の道徳値】と【負の道徳値】は、この判定では影響を与えません。何せ、舞台裏の出来事ですから。

篤司:それは、ありがたい。

ST:さて、舞台裏で神業を使用不能に出来るかもしれないイベントは……これです。


- STはイベントカードを引いて、サイコロを1つ振ります -


篤司:こ、これ、テキストは気にしなくて良いんでしょうね?

ST:物語を創る際のネタにしていただいても良いですが、基本的には気にしなくてもOKです。

フレーバー:えぇー、せっかくこんなに美味しいテキストなのに勿体ない。

篤司:横から、ぶっ込んできやすね(苦笑) ひとまず<HACKING>の判定をさっさと潰してしまいましょうや。

フレーバー:さすが、ニッシー。お願いね。


- 篤司は<HACKING>「鍵(普通のから電子ロックまで)を破る」を使うと宣言して、場にカードを出しました -

挿絵(By みてみん)


ST:こ、これは(笑)

フレーバー:ちょっと!? 状況にピッタリすぎだよ(笑)

篤司:これ以外は、ちょっと使いたくなかったんすよ! あれ、もしかしてRPボーナスなし?

ST:はい、舞台裏ではありません。

篤司:えぇい、仕方ない。まだ組が空中分解する前の別の事件ですが、ヘタうって捕まっちまったときに自販機の公共ネットワークを使った悪巧みを聞いた事がありやす。


- フレーバーは山札からハートの5を引き、手札からスペードの5を出しました。その後で1枚補充します -


篤司:よしよし。判定にも成功したし、手札は……これだとマズいな。

フレーバー:ちょっと、ニッシー!?

ST:では、「物語の前半」ではもう舞台裏判定はできません。「物語の後半」になったら、フレーバーだけが判定可能です。

フレーバー:カードを山札から出すことが多いから手札を揃えられるかと思ったけど、思惑通りにいかないねぇ。

ST:これぞ、ゲームの神様の思し召し?

篤司:邪神の間違いででございやしょう、きっと(笑)

ST:コラコラ(笑)

いよいよ、物語が始まりました。

最初はルンルンなんですが、いざキャラクターがどういう行動をするかを考え出すと

「幅があり過ぎてどうしよう〜」と悩んでいました。

まぁ、確かに通常ルールだと特技を組み合わせて「こんな事が得意!!」というのが明確に出来てますからねぇ。

ブランチルールなども使ったら、キャラクターの方向性が定まりやすいのかなぁ?


クルードルールを遊んだ事がある方、いらっしゃったら

「ウチの卓は、このオプションを使ってます〜」

など教えて頂けると、次回以降で反映できるか検討してみまっす!!


次の更新は6/20頃を予定しています。


さぁ、果たしてゲームの神様は邪神となってしまうのか?(違っ)

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