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気付いたら異世界だった。  作者: にゃこすけ
ギルド編
7/15

ギルド編五話


「場所は?」


「誰がてめぇなんか教えるかよ!!」



酒瓶が飛んできた。俺はそれを避けずにわざと受けた。



「ぎゃはははは!!!」


「当たってやんの!」


「場所は?」



俺はまるでなにもなかったかのように会話を続けた。だって、別にすぐなおるし、今の俺じゃこの程度じゃ痛くない。


嘘。さすがに嘘。痛い。普通に痛いが大丈夫だ。こうでもしないと話の主導権を握れなさそうだったから、受けただけだ。



「なっ!お前大丈夫なのか!?」



お前が投げてきたくせになにいってんだよ。このハゲは。脳までハゲなのか?



「場所はどこだと聞いている。」



ちょっと頑張って威圧感らしいものを出してみる。出てんのかな?



「…メインストリートにあるわ。」



受付嬢が答えてくれた。というかお前のせいだからな?こうなったのは。


あ、でも俺が馬鹿やったからか。



「…」



しゃべらないことで威圧感を醸し出しギルドを去っていった。


ギルドを出て少し離れたあと、俺は溜め息をついた。



「はぁ、疲れた。もう嫌だ。」



落ちた蝶々目指そ。



数十分後


メインストリートをとぼとぼ歩いてると見つけた。というかここ一回通ったな。


なんか名前が違う。落ちた蝶々ではなく、銀の蝶々だ。格好いい。


でも、見た目は看板の文字は薄れていてさらには傾き、壁には落書きがしてあって超ボロい。



「うーん、心配だな。」



不良みたいな人が出てこないで欲しいな。


俺は意を決して中に入った。



「…誰もいない?やってないのか?」



いやいやいや、一応呼んでみよう。



「すいませーん!ギルド登録に来たんですけどー!!」



……マジで誰もいない?骨折り損のくたびれ儲けだな。


はぁ。もう一回叫んでみるか。



「すいませーん!ギルド登録に来たんですけど!!」



カチャ



「なんだ。」


「あ!いた!!いたなら出てくださいよー」


「なんだ?からかいに来たのか?」


「いや、ギルド登録に…」


「ふざけるな!!」



いや、ふざけてません。むしろふざけてるのは貴女です。



「大真面目にギルド登録に来たんですけど。」



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