ギルド編一話
あれから一日がたった。
食糧はその辺の木の実を食べて、飢えをしのいだ。
なんかブドウみたいなやっだったな。
寝るときは魔物が来ないか怖かったので、木の上で寝た。落ちそうになったときはやばかった。
「さて、今日は探検しよう。」
ガサガサ
ん?俺は音が聞こえた方を振り返った。すると熊がいた。
三メートルはある。超怖い。
「でも、この剣なら一撃入れれば勝てる…!!」
熊が走ってきた。恐怖で身体が動かない。やばいやばいやばい。
「う、うわぁぁぁぁぁ!!!」
俺は情けない声を上げながらも、なんとか剣を振ることに成功した。
剣は熊をしっかりと捉え、上半身と下半身を切り離した。
「はぁ…、はぁ。」
なんだ、終わってみれば案外簡単なものだ。うん、俺は充分戦える。
それに身体強化だって昨日やり方を開発?した。
やり方は簡単だ。
骨などを外に出さずに、強化するだけ。これだけなのだ。
血や骨などを外に出して強化出来るなら、体内でも強化出来るんじゃね?って考えてやったら出来た。
筋肉やら脳やら何から何まで体内にあるものなら自由自在に強化でき、さらには高速再生というか複製というか回復出来るのだ。
「俺は人間やめたつもりはなかったんだけどなぁ…。」
こちらの世界のレベルが判らないにしても、明らかにおかしすぎる。
ま、強いことにはかわりないから使わせてもらうけど。
「はぁー、魔物が襲ってきてうざいな。」
さっきから考え事しながら歩いてるが、魔物が襲ってきて面倒だ。
すべて切り捨てているが。
怖かったのは最初だけであとは余裕だ。
「きゃああああああぁぁぁぁぁぁ」
!悲鳴だ!!これはテンプレ的にはお姫様がドラゴンか盗賊に襲われてて、助ければ馬車に乗れる!!
よし、助けよう。
そしてあわよくば、馬車に…!!
俺は全力で身体強化して木々を避けながら走り抜けてゆく。
反射神経、動体視力などすべて強化しているからかなりのスピードで走ることが出来る。残像だって出来てるぜ。
「これは…!?」
なんかカオスなことになっていた。盗賊とドラゴンがいるのだ。
そして指揮してるのが騎士の方。
どういう状況だよ。