ギルド編十三話
「え?は?ちょ!?伸びたぁぁぁ!!!?」
大変びっくりしてらっしゃる。当たり前か、俺だって伸びたときはびっくりした。
でも、なんか慣れた。慣れって怖いね。
「戻れ。と、こんな感じで操れるんだ。」
「え?伸びたよな…?人間…?」
「失礼な、人間だ。…たぶん。」
俺も人間かどうはわからないが、人間だと思う。思いたい。
「他は…なにができるんだ?」
恐る恐るといった感じで聞いてきた。
「血と骨もこんな感じで操れるし、強化もできる。あと高速再生できる。」
俺は血と骨を出して見せた。出すときにできたはずの傷がないことも見せた。
「す、すごいな。セイカは。代償はなんだ?命か?」
まぁ、これだけのことを無償でできるはずないよね。どちらかというと禁術に分類されそう。
「これな、…代償はないんだ。」
「え?…えぇぇぇぇぇ!!!?」
最初は訳がわからないって感じだったが、理解出来たようだ。
その後は色々と心配されたが、ほんとに代償がないこともわかり納得してくれた。
でも、納得の仕方が「セイカだから、まぁ、仕方ないな。」だった。俺だから仕方ないってどういうことだよ。
「依頼、来ないな。」
あれから一ヶ月程たったが、依頼が来ない。お金に余裕があるので動かないが。
「まぁ、うちに来る依頼は全ギルドにくる依頼ぐらいだな。あと前からある無期限のやつ。」
「無期限は全部終わらせただろ。」
「そうだったな。」
俺はカルラと談笑しながら、お茶を飲んでいた。緑茶だな。
無期限の依頼は全部終わらせたんだが、全部強かったな。でも限界を感じた。やっぱり俺は魔法をよく知らないから、勉強した方がいいんだろう。
この謎の肉体改造もやりすぎはよくない。だってなんか強化してないはずなのに、少し強化されている状態になってしまった。
肉体が適応したんだろうな。
ふと思ったが名前をつけようか、この謎の力に。
「まんま肉体改造か?それとも身体改造?」
「どうしたんだ?」
「あぁ、この謎の力に名前をつけようと思って。」
「シンプルに身体改造でいいんじゃないか?」
「うーん、それでいいか。」
ということで身体改造に決まりだっ!