ギルド編八話
「やってきました、朝市!!」
やってるやってるぅ!!
俺はよくわからない肉と野菜と調味料的なものを片っ端から買ってゆく。
その結果、手持ちギリギリになった。これは身体強化してなかったら持てないな。
というか、金貨五枚使った。多いのか少ないのかは分からない。たぶん多いと思うが。
「ただいまーってここは家じゃねぇ。」
俺は業務用冷蔵庫みたいな物に食料を詰め込んだ。
魔方陣?魔法石?そんな感じのもので動いている。
「さて、何を作ろう。チキンライス…いやオムライスにしよう。」
料理はそこそこできる方だと思う。趣味は料理だし。だって料理って実用的で簡単に出来るだろ?見返りもあるし。料理出来て悪いことはない…はず。
んで、一応カルラが食べるかもしれないので二人前作った。
何だかんだで出来たのは昼前。
…カルラ起こすか。
「カルラ、起きろ。」
「ん~、あとちょっと~」
服が乱れてて、危ないことになってるのですぐに起こすことにした。
「水よ。っと。」
俺は小さめの水を作り出し、カルラの顔にぶつけた。
「ひゃあ!!…は!なななにをするつもりだ!」
カルラは起きて自分の服の乱れに気付き、赤面している。
「いや、なにもしねぇよ。ごはんできたぞ。」
「ご、ごはんだと…!」
「顔洗ってからこいよー、でも早くしないと冷めるぞ。」
カルラは何故か焦りつつ準備をし、すぐに来た。
「よし、きたな。いただきますっと。」
「お前がつくったのか?あといただきますとは?」
あー、そういう文化ないのか。まぁいや。全部話すか。
「いただきますってのは俺のいたところの文化で、食材に感謝するって感じことだったかな。食べ終わったらごちそうさまだ。」
「そうなのか、では私も。いただきます。」
俺は一口食べた。うん、異世界初料理にしてはうまくできてるな。調味料とか心配だったけど大丈夫みたいだな。
「む!これは旨いな。なんていうんだ?」
「知らないのか?オムライスって言うんだ。」
こっちには何のか?それともなんか違うのか?
「へぇ、オムライスか。私これ好きだぞ。」
「ここらにはないのか?」
こっちには、とかはまだ聞かない。話してないからな。
「あるかもしれんが、私は食に疎いのでな、知らないな。」