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契約者でフラグ職人な高校生  作者: 高城飛雄
1部 二人の転入生編
2/51

1章  朝

全章、タイトルを付加しました。

『雅人、起きて。時間よ』

眠る頭のなかに直接声が響いてくる。

その声に手を引かれるように、意識が夢から現実へ。

この感覚はなかなかに心地がいい。まさしく女の子に手を引かれていく感覚だ。


目を開くとそこは自宅のリビング。時刻は5時ちょうど。

「おはよう。いつもありがとね、起こしてくれて」

体を起こし、彼女にいつもの朝の挨拶をする。

『いいのよ、好きでやってることだから』

彼女の返事も毎朝変わらない。おかげで僕は目覚まし時計を持ったことがない。


ベッド代わりのソファからおりて、南側の窓へ。

カーテンを開く。でも外は日の出前なのでまだ薄暗い。

それからキッチンに向かい、インスタントコーヒーを入れ、ブラックで一口。

うん、目が覚めた。

もう一口飲んでから、角砂糖二つとミルクを少々。

十分甘くなったコーヒーをキッチン前のカウンターに置いて、バスルームへ。

シャワーを浴びた後は朝食の支度を始めるのが日課なんだ。

先程入れておいたコーヒーを片手に冷蔵庫の中を見てみる。それからパンを置いたバスケットを見る。

ここで朝食とお昼の弁当のおかずを決める。

「よし、今日の弁当は生姜焼きにしようかな。豚バラ余ってるし」

そうつぶやき、コーヒーを飲み干す。


まずは手早く朝食を作ってしまおう。約7分ほどで、トースト、ベーコンエッグ、トマトサラダを用意し、それらをテーブルに並べる。

しかし、朝食を食べる前に豚バラ肉を特製のタレに浸けておく。20分程浸けておくと、肉に味がしみ込むんだ。


「いただきます」

食べる前の挨拶もしっかりとしなくちゃね、食材のためにも。

それからゆっくりと時間をかけて朝食を食べる。

『はい雅人、今朝の新聞よ』

「ありがとう」

新聞を受け取り、2杯目のコーヒーを飲みながら一面に目を通していく。

特に気になる記事もなかったので、新聞は折りたたんでテーブルの端に置く。

『昨日の夜のことはまだ載ってないの?』

「うん、昨日の今日じゃさすがにまだだと思うな。今日の夕刊にでも載るんじゃないかな」

僕はそう言うと、食べ終えた食器を持って再びキッチンへ足を運ぶ。


さっと生姜焼きを作って、弁当箱にレタスを敷いて配置していく。空いたスペースには朝のサラダの余りと以前作った煮物の大根や厚揚げなんかを入れていく。最後に二段目に発芽玄米を混ぜたご飯を詰め、上からかるく胡麻を振りかければ弁当は完成。


できた弁当を鞄にしまって、身支度を整えると時刻は7時15分になっていた。

家から学校まで歩いて30分くらいなので、ちょうどいい時間かな。

火の元、ガス、電気を確認。玄関で革靴を履くと、

『忘れ物はしてないわよね?』

「大丈夫だよ。それじゃあ行こうか」

ドアを開けて、外へ踏み出した。


矛盾点修正しました。

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