邂逅
遅れてしまってごめんなさい!
フェ「・・・知らない天井だ」
目が覚め、周りを見渡すと、僕はどうやらベットに寝かされているようだった。
木造の家のようだが、家具は必要最低限のものしかなく、何処かさびしい印象を受ける。
フェ「ここどこ?」
と言っても返事が返ってくることなんt・・・「あっ、目が覚めたんですね!」返ってきた・・・だと
?「もう起きても大丈夫なんですか? お姉ちゃんは「怪我をしてるわけじゃないから大丈夫・・・たぶん」って言ってましたけど・・・」
部屋にあった扉からかなりかわいい部類の女の子が入ってくる。まだ、顔にあどけなさの残っている顔だった。年は、僕より2つか3つくらい下だと思う。
洗濯かごを持っているのが印象的です。
フェ「ん~、大丈夫なんじゃないかな。どこにも違和感とかないからね・・・たぶんだけど」
自分の身体だからわかるのかなとか思っていたけどそんなことはなく、適当に答える。
?「むむっ、確実に言えないのであれば寝ていて下さい! あなた、森の中で倒れてたんですよ! 魔物とかの活動が最近活発になってきているのに! なにかあってからじゃ困るんですからね!」
フェ「え、えっと、そうだね。」
そういえば、あの宝石、僕の身体の中に入っていったけど大丈夫なのだろうか。
おもに健康的な意味で
おっと、そういえば
フェ「今さらで悪いんだけど、君の名前は?」
僕がそう聞くと、女の子は顔を少し赤く染めてわたわたし始める。
?「わわっ、そういえば自己紹介してなかったです、えっと、私の名前はエルラ、エルラ・マルトスです」
フェ「よろしく。エルラちゃん、でいいかな?」
エ「はい!」
おお、満面の笑みですよ。和むなぁ~
ーーーお兄ちゃんっ!
フェ「・・・っ!」
妹たちの事を思い出してしまった。僕と一緒に遊んで、笑ってくれたときの笑顔を
エ「? どうかしたんですか?」
僕は少し首を振り
フェ「いや、大丈夫だよ。僕の名前はフェルンスト。長いからフェルンって呼んで」
エ「はい! フェルンお兄ちゃんですねっ」
・・・いやだな、お兄ちゃんなんて。
フェ「あの、できればお兄ちゃんはやめてもらえませんか?」
人知れず敬語になる僕。
エ「え・・・ダメですか?」
涙目で僕を見上げるように見てくるエルラ。
フェ「うっ」
エ「・・・」
フェ「・・・」
エ「・・・・・」
フェ「・・・わかったよ、お兄ちゃんでいいよ」
僕、敗北。
許可したら、ぱあぁ、とまるで花が咲くような笑顔を振りまくエルラ。
エ「ありがとうです! フェルンお兄ちゃん! 私前からお兄ちゃんが欲しくて、だから、すっごく嬉しいです!」
といいつつ僕に抱きついてくる。
フェ「えっと、エルラちゃんは可愛いんだからもう少し警戒心を持った方がいいと思うよ。」
と言いながらちゃっかり頭を撫でる僕。
一応妹いたから、これくらいの年齢の子のお世話はお手の物。
きっとこの子はさっき僕が言ったことなど聞いていないのだろう。
だって頭を撫でられてにまにましてるから。
エ「んにゃ~、気持ちいいですぅ~」
と言って僕の胸板に顔を擦りつけてくる。僕は彼女が落ちないように抱きしめることで支えてあげる。
・・・警戒心が無いにもほどがあるだろ、これ。
まぁ、ひょっとしなくても、僕が頭を撫でるのをやめればいいか。
そう思って撫でるのをやめると
エ「あ・・・」
ちょっとエルラちゃん。そんな物欲しそうな顔しないでよ。撫でたくなるじゃん。
と、その時
?「エルラー! ここに居るの~?」
という声とともに、部屋の扉が開かれて
フェ「・・・」
?「・・・」
僕 → エルラちゃんを抱きしめてる
エルラちゃん → 物欲しそうな顔をしている(頭を撫でてたため。ただし、人によっては多大な勘違いを催す表情)
結果
?「エ、エルラに何してるのよ~~!!」
と叫ばれ、腰に刺していた短剣を投げられる。
フェ「え、ちょ、エ、エルラちゃんどいて!」
というか、頭じゃなくて胸を狙ってるからこのままだとエルラちゃんにクリティカルヒット!?
急いで退かそうとするもエルラちゃんからは投げられた短剣が見えないのと、僕の腰に手を回しているので間に合いそうもない。
短剣を投げた人もこれは不味いと思ったのだろう。顔を青くし走って来るが(この部屋は家具が少ない分何気に広いです)まず無理だろう。
ならどうする? ・・・答えは一つ、かわすしかない。
という訳で
--瞬間魔力換装
腰に掴まっていたエルラちゃんをしっかり抱きしめ、ベットの上から神速で動く。
--トンッ
そして短剣を投げた(おそらくエルラちゃんのお姉さんであろう)人の横に着地?する。
?「え・・・っ」
彼女からしてみればいきなり僕たちが消えて、次の瞬間に自分の隣にいるのだからびっくりするだろう。
さっきまで走っていたので、今、彼女は止まろうとしているが如何せんかなりのスピードが出ていたので急には止まれなかった。
なので、僕がやることは
フェ「いきなり危ないじゃないか!」
と叫び、止まろうとしていた彼女の足に自分の足を引っ掛け転ばせる。
?「えっ、ちょっ!」
ガンッ!
見事に彼女は転び、ものすごくいい音を立てて床に突っ込んだ。
?「きゅ~・・・」
エ「???」
フェ「・・・」
こんな終わり方でいいのか?
明日から学校が始まるので更新が少しずつ遅くなっていくかも知れません。
ごめんなさいです。