プロローグ
はい、お久しぶりのskyflareです。
今日からこっちを少しずつ更新しようかなと思いいているしだいです。
「まったく、今日も初歩の初歩の魔法ですら使うことができんのか! この役立たずが!!」
この日もまた、父の怒声を浴びた。
僕の名前は、フェルンスト・ラ・ド・ヴァリエ。このヴァリエ家の長男。
家族構成は、父、母、僕、妹2人の合計5人家族だ。
・・・まぁ他の人から見れば僕は家族として見られていないのかもしれないけど。
そう、僕は落ちこぼれだった。
家は代々優秀な魔法使いを輩出することで有名だった。父も母も、かなり名の知れた魔法使いだ。
僕はその家の長男として生まれた。始めはちやほやされながら育った、大体3歳くらいまでは。
だけどこの家では4~5歳くらいから魔法の練習を始める。初めて魔法の練習をしたときから僕は
魔法を一度も発動させたことが無い。
理由はわからなかった。家でなんども検査をしたし、寝る間を惜しんで練習もした。だけど、僕は結局
一度も魔法を発動させることが出来なかった。
そんなときだった、僕が4歳の半ば頃に双子の妹が生まれた。
名前はファルとアンナ。ファルの方がお姉ちゃんだった。
この2人は僕とは対照的で、魔力もかなりあって2人とも魔法がうまく、両親に可愛がられるように
なった。
2人は時々僕の部屋にきては遊んでいく。それが、僕の唯一の楽しみと言っても過言ではなかった。
「お兄ちゃん~遊ぼ~!」
「遊ぼ~よ~!」
そう言って僕と話してくれる2人の存在がとても嬉しかった。
だけど、ある日を境に2人はちっとも僕の部屋に来なくなった。
答えは簡単、両親が僕のところに行くなとそう言っていただけだった。
両親は僕が落ちこぼれだとか、使えない奴だとか、そういうことをあの2人に吹き込んでいた。
2人も両親の言うことを鵜呑みにして僕のことを役立たずだとか、家の恥などと言うようになった。
それが僕が7歳、ファルとアンナが5歳の時だった。
その時にはもう涙は出なかった。悲しいことが多すぎて、涙はもう既に枯れていたのかもしれない。
それ以降、僕は殆ど家族と話すことが出来なくなった。そもそも、家族が全員顔を合わせるのが食事の
時のみでその時はまるで僕がいないかのように家族は振舞って食事をするのが普通だった。
ご飯が出てるだけまだましというものだろう。
完全に家での居場所を失った僕は、外に出かけることが多くなった。
最近見つけることが出来たヴァリエ家の領土を見渡すことが出来るところで、仰向けに寝転がり、空
を眺める。
それが、居場所を無くした僕の日課になった。
初めてそこに行ったときに見つけた、小さくて赤い、中に花のようなものが入っている宝石を首からぶら
さげて。
まぁ、最初なんで短いですよね・・・
許してください。