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これから愛する家族ができる君のための説明書

作者: 憂犂大
掲載日:2026/08/30

俺にはもうすぐ子供が産まれるからお金を貯めなくてはならない借金する手もあったが借金をした時これから産まれて来る子が不自由な暮らしになってしまうと思い私は疲れ果てるまで仕事をすることを決めた。朝のコーヒーが味もしなくなり新聞も倦怠感で読みたく無くなってきた。出勤する時間がやってきた

「浩介ちゃん行ってくるよ」赤ちゃんに話しかけ「南海行ってくるね夜中になると思うから夜ご飯は大丈夫だよ」と言うと南海は「目の下のクマもひどいし定時には帰って来てよ、過労でこの前仁くん倒れたじゃん」って言ったが私はハンドサインでグッと親指をたて南海の肩を抱き仕事へ向かった。 仕事はきついが浩介と南海のためならなぜか鎮痛剤のようにスッと辛さが無くなる感じがした、定時までの資料作成の仕事も終わり、今日もエナジードリンク片手に残業を頑張ろうとエナジードリンクを飲もうとしたが手が痙攣して力が全く入らず、

「寝不足かなって」呂律の回らない口で言ったが椅子から倒れてしまった。見回りの警備員に発見され病院へ運ばれた。点滴を打ったが身体が動かなかった。

妻が面会に来てくれたらしいが面会時間の後に目を覚ました私は医者に告げられた「〇〇〇〇〇〇」私はある事を決意した。「ドクターこれ私がもしもの時妻に妻には息子が結婚する時か彼女ができた時にと伝えてください。」



〜葬式(南海視点)〜

「仁さん浩ちゃん産まれたよ。浩ちゃんお父さんだよ〜こんなにガリガリでクマひどいね〜」と涙を抑え声が震えるがこんなに小さい子が、分かるはずないと思い必死で笑顔作っていた。浩介はとても笑顔で私の涙を手で触れ笑っている。仁にどことなく似ていてなぜか、浩介は仁ではないのに照らし合わせて遺族の前で大号泣してしまった。「だから言ったのにだからあれほど私より自分優先してほしかった大好きなら居なくならないでよっ」大きな声で叫んでしまい近所にも迷惑をかけてしまっただろう。仁が入院する前の家はビスケットを食べてぬるいストレートティーを口にしてずっと待ってた。「これ片付けできないな、これ片付けたらあの幻想の仁さんさえ死んでしまうと思う。」私は疲れ果てキッチンの机で暑い中寝てしまった。 



「南海それ片付けろよ〜俺コーヒーがいいって言ったやーん」「コーヒーないの!我慢しなさい」「なにそれ可愛い」


何気ないあんな思い出が悲しくなって泣いてしまった。夜になり目が覚めてしまった。机がアルコールで拭く前のようにビシャビシャになり仁さんなら片付けさせるよなと思い、彼が好きな曲を流しながら片付けたらスマホの生音から流れるルイ・アームストロングのWhat a Wonderful woldがあの人の幻想を鮮明に見せて悲しいのに美しすぎてあまりにも悲しくて赤子のように泣いてしまった。病院から電話があり仁さんからの手紙にはいつかの彼のためにと書いてあり病院の先生からは

「浩介さんが彼女か妻ができた時にと言われました」

私は金属の箱に入れ鍵を閉めて大事に保管した。

仁の香水を年に2回だけ身体につけ仁のパジャマで寝ている。その日はいつも仁の夢を見て仁に包まれていたいからせめてこの日は女の子でいたい私の一心なのである。


浩介と浩ちゃん

時の流れはとても早いもので気づいたら可愛い浩ちゃんが大学の仲間との付き合いでバイクを乗り回している。寝不足でイライラして私に対してひどい事を言う女の子にはとても甘えて甘い言葉で彼女をつつみ込んでいる。

私は白髪も増えてきて顔に少しシワができ始めて

「あれ、いつの間にかブリーチ剤より白髪染めのほうがほしい歳になってるじゃん」って洗濯物を畳みながら呟いた。「浩介もうすぐ大学卒業じゃん。」部屋からは浩介と浩介の彼女が真剣に話し合う声が聞こえて来て1時間もしないうちにピタリと止まった。扉を3回叩く音がして「お母さん俺結希と結婚する」と彼女をちゃん付けで呼んでた浩介が呼び捨てで呼び始めた、

「仁さんそっくり」

「親父がどうかしたの?」

「ううん何も」

私は我慢してた涙が込み上げてきて

「あなたへの手紙を預かってるの」

「誰の?」

「コレといいそこには仁さんの名前と浩介宛の手紙があった」古びた紙になっていて茶色に変色していたがロウで固めたシールはまだ色鮮やかでさっき書いたみたいだった。「その手紙結婚式のウェディングロードを歩く前に読んで欲しいの」

浩ちゃんは赤子の様な笑顔で頷いた。

「2ヶ月後結婚式ね」って浩介から伝えられ

あっという間に2カ月が過ぎて「結希一緒に読もう」と言い、父親からの手紙を妻に見せた。


〜浩介へ〜

おはようなのかな、こんにちはなの?僕はユーモアがあるから時間でもこんばんはって言うんだ。

君のお母さんはとても可愛いかったよ僕にとても甘えるんだ笑顔でメイクも落ちかけで少し残ってる少し汚れた顔でそれすらも愛おしく思えたんだ、君が朝起きてオレンジジュースを飲んでいるのならあの彼女ひとは何も変わってないな。

怒ると少し眉毛の傾きに差があったりとか、

僕はモテすぎて仕事からも上司からも詰められたみたいなんだ、僕は浮気性だから仕事と付き合ったら僕は海の上の旅だよ。いつか会えるから待っててね、 でも次合うまであと90年近くかかるよね、月じゃなくて年とか待てねぇよな

直球的に言えば君がこの言葉を理解してる歳ってことは彼女でも、妻でもできたのかな?

君は僕に似てパッチリ二重のイケメン君だからモテモテだろ?

急に予想するが、今そこは、雨が降ってるだろ?俺は傘よりも、ハンカチをオススメするな!そんな雨降らせないで今から天気を晴れにしろよ、飯食ったら雨なんてどうでもよくなるぜ、今のその雨彼女とか、奥さんだけには降らせるなお前が傘になれよ、俺はいつでもここにいるからこれを読めばお前と、俺は何時でも会えるさ、俺はずっと寝てるから起きる必要もないからな、ずっとココで起きて待ってやるよ。結局寝て起きてるな俺としたことが…


大好きだ。お前と会いたかった。 会いたいなあの人俺がいないと駄目だから俺がいないと泣いちゃうから心が弱すぎるからなぁ俺が守ってやりたかったのに…

俺がずっと守られてて、幸せになってほしいな。 

幸せになれよ 結婚おめでとう。





父より



「お父さん結婚式行く前に彼女メイク落ちちゃうよ、泣かせんなよって」言ってビショビショのハンカチで瞼を拭いて、妻の手を取り「愛してるといい」ウェディングロードを歩き無駄な緊張をしながらガチガチの足で歩きだしたら写真でしか見たことのない父が協会の椅子に座りお酒を飲んでいる気がした。遺影の父が私にほほ笑みかけているような気持ちになった。

ウェディングロードの曲は父親の好きなルイ・アームストロングのwhat a WonderfulWorldにしてこの歌詞が今日一番刺さり彼女と俺とお袋と泣いてしまった。


この作品が多分一番時間かかったはずですw書籍化されるといいな……がんばります

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