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君はプロトタイプ  作者: 真鳥カノ
chapter4 つくりものの私たち
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15 詰問?

「最近、仲良くなって……」

「男の子までいたな。いったいなんで急に仲良くなったのか、聞いてもいいか?」

「え、えーと……」

 困った。なんて説明したらいいものか。そもそも説明してもいいのか。と言うより、父親とはいえ普通そこまで追求するものか……?

 色々と疑問は湧いたけど、咄嗟に質問を封じられるほど、私は口が達者じゃない。それに咄嗟に上手い言い逃れも、考えつかない。

「えっと……『青春実験』というのを、皆でやっていて……」

「『青春実験』?」

 怪訝な顔をするお父さんに、加地くんや弓槻さんにしたのと同じ説明をしてみる。すると一応は頷いていたのだけど……

「なるほど。まぁ若者らしいといえば、そうだな。だけど何故、急に?」

 やっぱり、そこで納得してはくれなかった。それまで無気力に過ごしていた私が、いきなりそんなことを始めたんだから、気になるのも無理はない。私だってお父さんの立場なら気になる。

 だけど、これ以上はナオヤくんのことに関わる。どこまで、説明してもいいのか……。考え込んで、俯きながら、なんとかして言い訳を考えた。

「む、昔の友達が転校してきて……」

「昔? もしかして、愛のことも知っている子か?」

 私が頷くと、お父さんは少しだけ難しい顔をしたけど、すぐに続きを促した。

「それで、その……愛の話になってね。それで、えっと……愛なら、何するかなって……」

 あながち嘘じゃない。愛と深海くんがやりそうだったこと、やりたかったことをリストアップして、それを実行することで近づいていこうと始めたのだから。それを聞いた人の受け取り方は様々なようだけど。

「そのリストを、見せてもらっても?」

「それはちょっと……別の人も加わって、だいぶ本来のものとは変わってるし……」

「そうか。俺はむしろ、その方がいいと思うがな」

「え?」

 瞬きを繰り返しながら、お父さんを見返した。俯いてしまっていて気付かなかったけれど、いつの間にかその顔からは険しさは消えていた。そしていつぶりかわからない、とても穏やかな笑みが、そこに浮かんでいた。

「えっと……それって、どうして……?」

「お前は、愛に縛られすぎていたからな」

『愛に縛られていた』……その言葉に、頭の中が急にざわついて、そして騒然となった。

 確かに『縛られていた』とは思う。だけど、それは私の生まれを考えれば当然の経緯で、なによりも両親が定めたことだったはず。

「お父さん、ごめんなさい……どういう意味か、わからないです」

「お前はもう、愛のために生きなくていいということだ」


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