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君はプロトタイプ  作者: 真鳥カノ
chapter4 つくりものの私たち
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8 デートプラン2

「……『手を繋ぐ』は、出かけてる間、なるべくずっとじゃないかな」

「『なるべくずっと』とは?」

「離さなきゃいけない時もあるでしょ……ご飯の時とか、授業中とか……色々」

「なるほど。では『毎日おやすみを言い合う』は?」

「……実験が終わって、完了するまで毎日ってことじゃない?」

「なるほど。わかりました、早速今夜から実行します」

 本当に送って来そうだな……なんて思って、一瞬顔が強ばりかけた。おやすみだけなんだから、大したことないだろう。

 それよりも、問題は今、この時だ。

「では、二人だけということで、今日はこちらを実施していきましょうか」

 そう言って、リストの項目を一つ一つ指さしていく。

「まずは難易度の低いものからいきましょう。これと、あとこれも、今日達成できそうですね」

 ナオヤくんが指さした項目は……


・手を繋ぐ

・「はい、あーん」する


「このあたりでしょうか」

 確かに、これなら簡単できそうだ。そう思って頷くと、ナオヤくんはささっと学校周辺のお店を調べ始めた。

「……ん? ちょっと待って。『はい、あーん』???」

 人がやるのを見るのはいい。だけど自分がやるとなると一気に難易度が跳ね上がる。そう思って止めようとした、その時……

「この店にしましょう。ここなら二人で一メニューでも許可されています。また、パフェメニューがどれも一人分より少々大きいと評判なので、半分ずつにすれば胃への負担も軽減できるかと……」

 デートプランを考えるときに『胃の負担』という言葉が出てくる人は、きっとこの先二度と出会わないだろうと思う……。ではなくて、ナオヤくんは平気なんだろうか。そんなことをして照れないんだろうか。

 そう思ったけれども、リストを見ながら他に追加項目はないかを一生懸命考えているナオヤくんを見て、無駄な心配だと悟った。

 たぶん、いちいち右往左往する必要はなくて、もっと機械的にこなせばいいような気がしてきた。

 だって私たちは、愛と深海くんと違って、作り物の二人なんだから。


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