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君はプロトタイプ  作者: 真鳥カノ
chapter3 『愛』と『ヒトミ』
36/114

6 会議2

「お前先生かよ~。別に何もあるわけないじゃん。ここに書いてあるだろ。ゲームするだけ、ゲーム」

「どんなゲームですか?」

「それはこれから決めるけどさ。そうだな、トランプとか双六とか、シューティングゲームとか、レースゲームとか色々」

「昼間に集まってすればいいのでは?」

「徹夜ってところにロマンがあるんだよ」

 その気持ち、わからないわけではない。けど、難しい。

「あの……やりたくないんじゃなくて、参加できないかもしれないんじゃないかな? ね、ナオヤくん?」

 ナオヤくんは、静かに頷いた。

 その様子に、熱が上がりまくっていた加地くんと弓槻さんの二人は、ほんの少し沈静化した。

「ごめん、そうだよね。小学生ならともかく、高校生で男女混合でお泊まりはさすがに、ねぇ」

「学校行事だとしても、部屋は分けられるもんね」

「それに、どのご家庭もご両親の許可もらえないんじゃないかな、とも思う」

 ナオヤくんはまた頷いた。皆、同じ事を思ったようだ。

 きっと加地くんたちのご両親が許してくれたとしても、ナオヤくんのお母さんだけは、絶対に許さないだろうと。話し合ったわけじゃないけど、一昨日の様子から、なんとなく察せられる。

「うーん、そっか。そうだよね……じゃあ、これは一旦保留にしておこうか」

 却下はしないらしい。ささっと指で操作して、『お泊まり会』の項目を一番下に移動させた。

「じゃあ、次はこれ!」

 そう言って加地くんが拡大して見せた項目は……

『海へ行く』

 皆、一斉にナオヤくんを見た。部長扱いのようだ。

 皆から決議を求められて、ナオヤくんは少し居心地悪そうに身じろぐ。けれど、しばし考え込んで、頷いたのだった。

「よし、決定! 今週末に行くぞ!」

「おー!」

「了解しました」

「え!?」

 拳を突き上げる加地くんと弓槻さん、それに一拍遅れて手を上げるナオヤくん。そして、出遅れた私……。 

 拒否権は、一切なかった……。


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