5 会議1
本日の『部活動』もとい『実験』は、フィールドワークではなく、会議に変更。部員の増加に伴い、行動予定を見直すことになったのだ。
平たく言えば……リストの項目を増やそう、ということ。
私とナオヤくんの乏しい発想では、あっという間にリストが埋まってしまって、部は解散となってしまう。楽しみたい加地くんと弓槻さんからすれば、物足りないだろう。
そんなわけで、話し合いも二人が主体となっている。二人の発想と勢いに敵うはずもない私とナオヤくんは、デスクに座りつつも、時々同意するくらいしか、できなかった。
ただ、リストがどんどん華々しくなっていくのはわかる。どんどん膨れていくリストは、今のところ、こんな風になっている。
・学校帰りに寄り道(完了)
・辛いものを克服する(完了)
・パティスリー『アリス』のスイーツを全制覇(完了)
・サークル活動をする(完了)
・友達をつくる(完了)
・誰かを笑わせる
・花見をする
・お泊まり会で夜通しゲーム
・海に行く
・恋人をつくる
『元気な私を撮る』と『尚也くんに会う』はこっそり別のファイルに移しておいた。弓槻さんと梶くんに見られたら、説明に困るから。
その他の項目は、愛と一緒にいても、やったことのないことばかり。これらを実行していくのは、ちょっと……いやかなり、楽しみだ。
そう、思っていたのだけれど……
「ちょっと、いいですか?」
突然、ナオヤくんが挙手した。意見は大歓迎といった様子の二人は、ナオヤくんにキラキラした視線を向けた。
「この『お泊まり会で夜通しゲーム』というのは?」
「え、読んで字の如くだけど?」
弓槻さんがけろっと答える。だけどナオヤくんは納得してないみたいだ。
「それに何の意味が?」
「え、楽しくない?」
「わかりません。それに学校行事ならともかく、プライベートで男女が夜も一緒にいるのは、さすがに……」




