「100日後に死にます。」
「100日後に死にます。」
1クラス30人の教室で1人の男子生徒がそう言い放った。
「は?お前死ぬの?」 「さよなら〜」 「いいやん笑」
と周りから口々にその男子生徒へ心無い言葉が飛んで行った。
彼の名前は山口はじめ高校3年生、このクラスのいじめられっ子だ。
彼がいじめられていようと先生も周りの生徒も無視だ。
彼は勉強は苦手、足は遅い、話す時はもごもごしてしまったり。
まぁだからといっていじめていい理由には決してならないが。
そうして彼が「100日後に死にます」と言ってから50日程が過ぎた。
日に日に彼は元気になっていた、いじめられているのに笑っているのだ。
周りのいじめっ子達も気持ち悪がっていた。
だって100日後に死ぬって言っているんだから
恐らくは病気か、自〇の二択と皆考えるだろう。
彼は宣言した時、詳細は特に話さなかった。
「100日後に死ぬ」としか言っていない。
彼らは何も分からない。
今日は99日目、彼は気が狂った様に笑っていた。
「僕はやっと自由だ!」「幸せになれるきっと!」
等と時折大声で叫んでいた。
日が経つにつれ、あまりの不気味さにいじめっ子達も彼に近づかなくなっていった。
まぁ良かったのかもしれない結果的に。
とうとう100日目を迎えた。
彼は生きていた。今日も不気味な顔で笑っていた。
「100日後になりました!死にます!」
そう宣言した後
「きみ達がね」
バンッという音と共に、赤いものがあちこちに飛び散った。
教室にいたクラスメイト達が次々に破裂していった。まるで人が爆弾のように「バンッバンッ」と。
「な、何なんだよこれ!!どうなってんだよ!」
いじめっ子やクラスメイトの悲鳴が飛び交い
もうそれは地獄絵図。
彼はゆっくりといじめっ子の主犯格に近づいた。
「わぁすごい顔してるね!怖い?怖い?でもさぁ僕は高校に入学してからずーっと今君がしてる顔をしていたんだよ?わかる?」
そう彼が言うといじめっ子の主犯格が口を開いた
「お前が死ぬんじゃ…ないのかよ、やめてくれ許してくれよ!!」
「僕さぁ、あの時なんて言った?100日後に死にますって言っただけで僕が死ぬなんて一言も言ってないだろ?」
「ひっ、ひぃ……」
まぁそれはそれは、見た事もない化け物でも見た様な顔をしていたよ。
「さよ〜なら」
そう彼は言って指でバーンのポーズをすると
いじめっ子の主犯格は爆発した。
「これで全員か」
騒ぎを聞きつけた担任が教室に入ってきた
「あ、まだいたっけバーン」
その瞬間、先生の体も爆発した。粉々に。
彼はすごく良い顔をしていた。
解放された人間の顔というのだろうか。
彼はよく教室で黒く大きな本を読んでいた。
本の中身は知らないなあ。でもきっとあんまり良くない内容だったんじゃないかな。
その後、彼がどうなったかは知らない。
なんで僕は生き残ったか気になるって?
ん〜僕はクラスの一番後ろの棚に置かれてる
水槽の金魚だからね。何も関係ないさ。
ちなみに、彼は生き物係だった。
優しかったよ、僕にはとっても。
「お前は偉いなぁ文句言わずに狭い水槽で、魚だから文句も言えないか」
良い子だったよ。いつも水槽をきれいにしてくれていた。
水槽だけじゃない、みんなに無理無理押し付けられた教室の掃除も彼がやっていた。
山口はじめくん、君は耐えたよく耐えたよ。
だから、君以外のクラスメイトを呪い殺したのは
——僕だよ。




