1 特殊能力主義のこの世界
こんにちは。古寺 作郎です。
この作品は、僕の初めて書く作品なのですが、まだ、僕自身小説を、文字を書く事に慣れておりません。
なので、温かく見守って貰えれば幸いです。
誤字脱字などあれば、報告よろしくお願いします。
早速だが、皆んなに少し質問をしよう。
君たちは、子供の頃とかに、憧れたことがあるか?
特殊能力。つまりこの世界で言う「異能」「魔法」「超能力」 だ。
特に男子なら大抵はあったらいいな〜。使ってみたいな〜。などと幼少期に思ったことがあると思う。
まぁあくまでも、それは俺の偏見に過ぎない。
実際、全くそんな事を思った事はない。という奴もいると思う。
だが、次は、一度でもそんな力に憧れた事のある奴に質問だ。
現実にそんな力が、本当に実在したら、どうなる?
そう、答えは簡単。
治安は悪化し、人々の格差は広がる。そして、当然犯罪も増える。
いい事なんて何一つないのだ。
でも、そんな力が実際に存在してしまっているのが、この世界。この星、惑星レルドだ。
だが、この「異能」「魔法」「超能力」の3つの力は、人々の様々な発展を支えてきた、という一面もある。だがら、さっきみたいに一概に悪い者とは言えない、というのがこの世界の世間の意見である。
だが、
あくまでそれは世間の意見だ。
俺はこれらの特殊能力が大っ嫌いだ。
こんな世界、こんな腐った世の中に生まれた事を後悔している。
なぜこんなにも俺はこの特殊能力たちを嫌っているのか?
そう、それは……
この特殊能力を使った犯罪組織のせいで、俺の家族たちは……
この世を去った……。
他に理由を挙げるとすれば、特殊能力主義の格差社会という事や、階級が下の者への差別など、挙げればもっと沢山ある。
だが、俺には当然、好きな物もある。
それは「科学」だ。
俺の父親は、それはそれはすごい科学者であった。
しかし、この世界ではいくら科学ができたからと言って、科学が、これらの特殊能力に勝ることはない。
それほど、特殊能力とは恐ろしい物なのだ。
むしろ科学は、「劣等技術」として蔑まれている。
これは、そんな特殊能力に科学の力で抗う俺、白逆葉 奏飛の復讐の物語だ。
ジリリリリリン!ジリリリリリン!(目覚まし時計の音)
「ふぁーー。もう朝か?ってまだ8時か……。………ん?8時?8時!?ヤバイヤバイ!寝坊してるじゃないか!!」
(いや、待て!落ち着くんだ奏飛!現在時刻は8時。高校のホームルームが始まる時間は8時半。家から爆速でチャリを漕いでいけば25分で学園には着くはずだから……。)
「とりあえず急いで支度だ!」
そして奏飛は超特急で着替え、パンを軽く一つかじり、いつものゴーグルと白衣を身につけ、早急に家を出た。
29分後
ガラガラガラ〜(教室のドアの音)
(ふぅー。ギリギリセーフ!あと1分でホームルーム始まるじゃん。危ない危ない。)
「よう。奏飛!今日も相変わらずギリギリだな!」
「秋也。いや、別に間に合ってるんだから結果オーライだろ?」
今俺の目の前にいる、燃えるように赤い炎みたいな真っ赤な髪でら瞳の色も真っ赤、身長170センチほどのこいつは八夏 秋也だ。
「昔からギリギリで学校に来るところは変わんねぇなー。」
ちなみに、秋也とは幼少期からの幼馴染であり、唯一、この学校で親しいやつでもある。
まぁ俺と秋也が、世間から嫌われる存在である、という共通点を持っている事が関係していると事だと思うが……。
秋也は俺と同じ、この世界じゃ珍しい階級の劣級者だ。
そして劣級者は世間から蔑まれる存在でもあるのだ。
そもそも「階級」とはこの世界で最も重要な事柄なのだ。
なぜなら、この世界での自分の立場を決める物だからだ。
普通階級は、この世界に蔓延り、誰でも持使う事のできる「異能」「魔法」「超能力」の3つの力の総力で決まる。
階級は、下から下級、中級、上級、真級、天級と5段階にランク分けされている。
……が、それはあくまで普通での階級分けの話である。
そう、あくまで普通。
俺と秋也の階級はどれにも属していない。
つまりだ。
そう。俺たちの階級は普通ではないのだ。
それが劣級者。
5段階に分けられる階級の更に下。
世界人口70億人の中で0.00000001%にも満たない者の階級だ。
……まぁ、正確な数字はさておき、とても稀で少ないのだ。
劣級者というのは。
……もちろん悪い意味で。
なので、当然劣級者に進んで近づこうとするやつはいない訳で……。
「何?あいつらまた学園きてんじゃん。」
「さっさと退学すればいいのを……。」
「劣級者と一緒の空間になんていたくねぇよ。」
「本当にそれな」
「ほんと、早くどっか行って欲しいわ。」
「あの世に逝って欲しいの間違いじゃね?w」
などというまぁ、耳をすませば酷い言葉が飛び交ってる事で……。
まぁこういうのは気にしないに限る。
「なぁ奏飛?今更だけど、俺達はやっぱ違う学校に行った方が良かったんじゃ……。」
「そんな事言っても仕方ない。ああいうのは気にしないに限る。だいたい、学校を別のところにしたところで、どこも劣級者ってのは同じ扱いなのは知ってるだろ?」
「まぁ、それもそうだな。」
「弱音を吐くなんてお前らしくないな。」
「いや、入学してからも毎日あんな事ばっか言われると、流石に誰でもそうなるだろ?」
「ああいうのは気にしないでおけば、案外放っておけるもんだ。」
「それもそうだな!」
ちなみに俺たちが通っているこの高校は世界一の大国、ハルバライト共和国連邦のトップ4校のうちの一つ、「タラムード高等学園」である。
そのため、どう考えてもまぁ俺達のような劣級者の人間が来るところではない。
「場違い」。そんな言葉がさぞお似合いな事だろう。
しかしそんな事、俺にとっては全くもってどうでもいい事だ。
秋也は、俺と同じの所ということで、この学園を選んだと言っていた。
しかし、俺はとあるやらなければいけない事のためにこの学園に来た。
目的を遂行できさえすれば、正直言って、もうこの学園に用はない。
(……俺は自分の目的を達成するだけだ……。そのためにも……、引き続き頑張らないとな……。)
ガラガラガラ〜(教室のドアの音)
「ほーい、じゃあホームルーム始めるぞー。」
(4時間目が終わり昼休み)
「よ〜し。やっと昼だ〜。結構時間の流れって長かったり短かかったり差を感じる事って結構あるよな〜〜。」
(まぁ、自分が好きな事をしている時は必然的に時計を見る回数が少なくなるからな。当然の事ではあるが。)
「あれ?秋也は?……まぁ、どうせトイレとかでも行ってんだろ。まぁ、秋也がいない今は絶好のチャンスだ。とりあえず、今日も学園内を散歩して探ってみるか。」
25分後
「しかし、もうこの学園に入学してから2週間経つ。それでも見つけられないと言うのは……。中々に隠蔽上手なようで。でも、やっぱ歩きながらも手軽に食べる事のできるおにぎりはやっぱいいな。」(特に、明太子は1番好きだ。なので、複数個ある時は、いつも最後にとっておくようにしている。)
「いや〜〜。しかし、これだけ見つからないとなると、今日はもう切り上げて後は秋也と合流して、ゆっくり残りの昼飯でも食べr……ん?」
その時、やっと奏飛は目撃する事ができた。
咄嗟に気配を消して、奏飛は廊下の角の相手からの死角に隠れた。
学園の本館は5階建てだ。
そのうち、奏飛達の教室1-2は2階にある。
だが、目撃したのは5階だ。
この階は、他のフロアより人が少ない。
その事もあって奏飛も目をつけていた場所の一つであった。
(あいつらは確か……2年4組クラスの女子生徒、ナーラ・コマルと……、俺たちのクラスの担任のザラヌー・スミス!?……生徒に紛れているとは予想していたが、まさか教師側にも仲間がいたとは!あの7の数字の書いた背景に、ナイフが刺さっているコウモリの特徴的なマークは間違いない!あの組織だ!あいつらが持っているのは封筒やUSB?まぁ、見るからに組織の重要な物であるに違いないだろう。あそこは……第5資料室?確か今は誰にも使われていないはず……。あそこに入って行くところか……。ここは見つかるリスクを考えて、深追いせずに一旦退避だ。なにより、連盟隊への報告を最優先にするべきだ。そうと決まればここに用はない。とっとと離れt……)
その時、奏飛は後退りした拍子に、偶然廊下に落ちていた消しゴムに気づかずに……転んだ。
ドンッ!(転んで倒れる音)
「何だ!?誰だ!」
「人民党勢力の政府の奴らかもしれません!」
(マズイ!絶体絶命!まさかこんなところで失態を……、ここらは室内だが広くなっていて、隠れる所もない……。どうする……、考えろ……考えろ……。あとあいつらがここに走って来て見つかるまでの時間は7秒程度……。いや、何か策はあるはず……。考えr……。あ!そうだ!確かあれが一つ残ってたはず!いやでも、あれは貴重だし……、ダメだ!背に腹はかえられん!えい!)
「捕まえろ!……ってあれ?誰も……いない?」
「誰もいませんね……。」
「いや、空耳だったのか?いやでもコマル。お前も確かに聞こえたはず……。」
「はい。確かに誰かが転んだような音が聞こえました。」
「となると可能性は……。」
「おそらく逃げられましたね。」
「クソッ!なんという失態!」
「いやっ!でも待ってください!学園の外の警備は、世界最高の4校の一つであるのですから、当然厳重なはず……。外から部外者が入るというのは、難しいでしょう。そして、出入りする時間帯意外に中から出るというのも難しい……。」
「……という事は、今ここにいたと思われる者は、学園の関係者と考えるのが妥当だな。」
「なら、全力で今の者を探し出さねばなりませんね。」
「よし!一旦見られた可能性があるとだけ報告だ!急げ!」
(ふぅ〜。危なかった〜。こりゃ今までの人生の中でもかなり焦った方だったな。しかし、ここでこの科学発明品「透過玉」が役に立つとは。)
透過玉とは、奏飛の科学力で作り出した発明品の一つである。
効果時間は3分程度と短いが、使った者の方を相手が見た時に、相手の目から見える色を錯覚させ、使用者が透過してるように見えるのだ。
よって相手から使用者の事を見る事はできないので、実質透明になっているとも表現できる。
ちなみに、名前に「玉」とついているが、飲み薬である。
(とりあえず、内通者が分かっただけでも良しとしよう。あいつらの持ってた封筒やUSBなんかを確認するのは、報告を済ませてからまた後日だ。)
「ん?お!奏飛!遅かったじゃねーか!どこ行ってたんだよ?」
「まぁちょっと色々あったんだよ。」
「なんだよー。気になるじゃねーか!」
「……まぁ細かい事いいんだよ。それよりも、早く昼飯食おうぜ。」
「今日の弁当は豪勢だからな!羨ましいだろ?」
「はいはい。どうせ唐揚げ山盛りとかだろ?」
「なんで……分かったんだ……?」
「いや、だってお前が豪勢って言う時って大体唐揚げじゃん。」
「ッ!俺とした事が……。なんという失態……。」
「なんだよそれ笑」
「「ハハハハハハッ!!」」
と、相変わらず他愛もない会話をして昼休みを過ごす2人であった。
そして放課後
「いや〜、今日も疲れたな〜。まぁ、学園にいる間、常に警戒して集中してたら疲れるのも当たり前か。」
ガチャ(自宅のドアを開ける音)
「ただいま〜。……って、一人暮らしだから当然誰もいないんだけど。……と言いたいけど、本来は誰もいないはずだけど、本来ならおそらく誰もいない筈なのに……。……なんでまた来てるんだ?」
「あ!おかえり〜。今日は結構早かったね〜。」
「いや〜。いつも通り疲れた顔してますな〜。なんかあった?笑」
「いや、僕たちが偵察を頼んでるんだろ?そりゃ一日中警戒しっぱなしじゃ、疲れるのも無理はないさ。」
「お前ら、どうやって入ったんだ?」
「え?合鍵作った〜。」
「うん。知ってた。」
こいつらはそれぞれ、
真っ白のとにかく長い髪をしており、瞳が宝石のように青く、身長160より下くらいの女性が、マシロ・アルマーラ。年は22らしい。
次に、ショートカットの金髪が特徴的で、瞳も黄金みたいに黄色く、身長が155前後くらいの女性は、ミルル・カンバートヌ。年は俺と同じ16らしい。
最後に、オレンジ色の髪をしており、瞳の色が水色、身長が175くらいの男性はリアオム・コスクヴァーン。年は19と聞いている。
本来、一人暮らしの家に誰もいないはずなんだが、なぜか俺の家に勝手に入ってくつろいでるこいつらは、俺の所属する、「サイエンスΩ連盟隊」という組織の仲間の3人である。
と言っても、組織といえるほどデカくはなく、メンバーは俺を入れても5人しかいない。
組織というより、グループというべきか……。
「あれ?先生はいないのか?」
「あ〜。まだ来てないよ。多分もうすぐ来ると思う。」
奏飛が疑問をぶつけ、ミルルが答える。
「というか、なんでいつの間にか俺の家が集合場所になっちゃってんの?」
「え〜1人暮らしなんだからいいじゃーん。」
奏飛が嘆きごとを呟き、マシロが軽い感じで答える。
ピーンポーン(インターホンの音)
「ん?もう先生来たのか?ちょっと出てくる。」
「ほーい。」
「へーい。」
「いってらー。」
続く……
読んでいただきありがとうございます。
これからも不定期投稿にはなりますが、この作品を気に入ってくれた方がいれば、これからも是非、よろしくお願いします。




