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ゴブローの逃亡

タイトル: ゴブローの逃亡

第一章: 夢の始まり

俺の名前は田中太郎。30歳のフリーターで、プログラミングの知識はゼロだけど、ゲームが大好きだ。ある日、ふと思いついたんだ。クラウドファンディングでゲーム開発の資金を集めちゃえばいいじゃんって。タイトルは「超絶ファンタジーRPG: 永遠の冒険」。ストーリーは、勇者が魔王を倒すみたいなベタなやつ。支援者に約束したのは、グラフィックが美しくて、オンライン協力プレイありの超大作。

キャンペーンをスタートしたら、予想外のヒット。SNSでバズって、5000万も集まっちゃった。みんなのコメントが熱い。「楽しみにしてます!」「これで日本のゲーム業界が変わる!」だって。俺はニヤニヤしながら、銀行口座を見て笑った。人生、楽勝じゃん。

でも、問題はここから。俺、ゲーム作れないんだよ。Photoshopで適当なコンセプトアート作って、プロトタイプのスクショはネットからパクっただけ。開発チーム? そんなもんない。全部一人でやると言っちゃったけど、実際は毎日ビール飲んでゲームしてるだけ。資金はどんどん溶けて、旅行行ったり、高級レストラン行ったり。気づいたら、半年経ってた。

第二章: ばれそうな気配

支援者たちのメッセージがだんだん厳しくなってきた。「進捗はどうですか?」「いつリリースですか?」って。俺は適当に「鋭意開発中!」って返事してたけど、そろそろヤバい。詐欺罪で逮捕されたら終わりだ。ニュースで見たよ、似たようなクラファン詐欺で捕まった奴。懲役何年とか、返金命令とか。俺の人生、そんなんで終わらせたくない。

夜中にベッドで考えた。どうやって逃げ切るか。警察が来たら、証拠がないようにしなきゃ。銀行の記録? それは仕方ないけど、言い訳を考えよう。突然、閃いた。架空のディレクターを作っちゃえばいいじゃん。名前は「ゴブロー」。なんかゴブリンの監督っぽい響きで、胡散臭いけど、それでいい。ゴブローは海外在住の天才クリエイターで、資金を預けたら持ち逃げされたってことにする。

俺はすぐにストーリーを練った。ゴブローとのメールのやり取りを偽造。Photoshopで偽のプロフィール画像も作った。ゴブローはロシア系で、過去にヒットゲーム作った設定。支援者には「信頼できるパートナーに資金を託したのに、裏切られた!」って言う。警察が調べても、ゴブローなんて実在しないんだから、証拠出ないだろ? 俺は被害者ポジションで、逮捕されずに済むんじゃね?

第三章: 計画実行

翌日、支援者向けのアップデートを投稿した。「大変な報告があります。開発ディレクターのゴブローが、資金の大半を持ち逃げして連絡が取れなくなりました。警察に相談中ですが、プロジェクトは中断せざるを得ません。申し訳ありません。」

反応は爆発した。怒りのコメントが殺到。「詐欺だろ!」「返金しろ!」って。でも、中には「ゴブローって誰?」「可哀想に」って同情する人もいた。完璧だ。俺は匿名でネットに「ゴブロー詐欺師」みたいなスレッド立てて、拡散させた。架空の人物なのに、みんな本気で探し始めてる。笑える。

警察が来たのは一週間後。事情聴取で、俺は涙目で語った。「ゴブローに騙されたんです。メールの履歴見てください。」偽の証拠を提出。警官は怪訝な顔したけど、「国際的な詐欺事件か…」って言って、捜査を始めた。ゴブローはもちろん見つからない。俺は被害者として扱われて、支援者への返金は「努力します」って曖昧に逃げた。

第四章: 意外な結末

数ヶ月後、事態は予想外の方向に。ネットで「ゴブロー探し」のムーブメントが起きた。誰かがAIでゴブローの顔を生成して、似た人を世界中で探し始めた。俺は焦った。万一、俺の偽造がばれたら終わりだ。

ある夜、ドアがノックされた。開けたら、黒いコートの男。「ゴブローだ。」って。え? 俺の作った架空の人物が実在? 男は笑った。「君のストーリー、面白かったよ。俺は本物の詐欺師さ。君の資金、半分分けろ。でないと、全部ばらす。」

俺は震えた。まさか、自分の嘘が本物の悪党を引き寄せるとは。結局、残りの金を渡して、男は消えた。プロジェクトは永遠に未完成。俺は今、別のクラファンで「ゴブロー復讐RPG」を企画中。でも、次は本気で作るよ…多分。

エピローグ

人生はゲームみたいだ。嘘で逃げ切ろうとしたら、もっと大きな罠にハマる。逮捕は免れたけど、心の平穏は失った。皆さん、クラファンは正直にね。ゴブローみたいになりたくないだろ?

(終わり)

この小説は、ユーモアを交えたフィクションです。実際の詐欺行為は絶対に避けましょう。

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