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道化の心を奪うのは  作者: ゆーま(ウェイ)
第一章:star is clown

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第三話:交流




「私は早乙女美郷です。以後お見知り置きを。」


早乙女美郷。そう名乗って乱入者は自分のペアのところまで戻っていった。

教室中に静寂が走る。目の前には完全に静止してしまった男子生徒2名。俺が集めたペア2名。

だが今の俺にはそんなこと問題ではない。


似ていた…!凛々しい顔だちだが少し幼さが混じってる顔、名前のよくわからない花のようないい香り、ツンとした喋り方にあの性格。立ち振る舞いに声まで。あの子にそっくりだ。似ている、いや、似過ぎている。もしかしたら全くの同一人物なんてことも…


それは無い。100パーあり得ない。

まず名前が違う。あの子は早乙女でも美郷でもない。

それにあの子は…ずっと昔に()()()()()()()()()()()()()()()()()()()んだから。

まぁ世界には似ている人間が3人いるなんて話も聞いたことあるしな。他人の空似だろ。

気にしない気にしない。…うん、気にしない。                      

結局、俺らは5人でペアを組むことになった。

「どーもー1年D組葉山優希(はやまゆうき)です。趣味はゲーム、中学ではサッカー部でした。よろ〜。」

「…」「…」「…」「…」

「何黙りこくってんだよ。はい次‼︎……早くやれよ尚輝。」

「なんでオレに振るんだよ。あの変人にやらせろよ。」

さっきのことから彼は俺を「変人」と呼ぶ。汚いやつよりマシだが…


「尚輝…篠原尚輝(しのはらなおき)だ。趣味は…部活は優希と同じサッカー部に入ってた」

「おぉ〜よくできました。(ちなみ)みに、オレと尚輝は同じ中学なんだ〜」

ん…?待てよ。

「じゃあ次は将也君、君が」

「ちょっと待て。」

俺が割って入る。

「尚輝、お前の趣味が何かうまく聞き取れなかったんだ。もう一度頼むよ。」

「っ…!別にそんなことどうでもいいだろ。気安く話しかけるな」

「俺は尚輝と仲良くなりたいんだけどな〜。仲良くなるにはやっぱり、相手を知るべきだよなぁ〜」

「この野郎…!」

「こいつは昔からお菓子作りが趣m…ング」

尚輝が優希の口を塞ぐ。お菓子作りか。素晴らしい趣味だと思うが、本人は隠したいらしい。

尚輝には申し訳ないが、これでしばらくは彼をいじることにしよう。


キーンコーンカーンコーン


全員の自己紹介も終えられず、今日の日程は全て終えた。


          *****


「明日からは本格的に授業が始まるので教科書ノートの準備を忘れずに。それではさようなら」

さようなら。さてと…帰るか。っとその前に、早乙女さんは……あれ。いない。

嘘だろ…まさかもう帰ったのかよ‼︎荷物もないし、下駄箱を見れば分かるか。

優希は、さっきトイレに行くって教室を出るのを見たから、絡まれることはないな。


下駄箱に彼女の靴は無かった。その代わりに、早乙女と油性ペンで書かれた上履きが置かれていた。もう帰ったのかよ…早過ぎる。

最も、彼女とあの子はなんの関係もないだろう。ただのクラスメイト。そう。うん。


          *****


不思議なことが起こるものだな。やはりこれが運命というものなのだろう。でなければこんなことありえない。運命の再会が2回もあるなんて、ただの偶然ではないだろう。

心底嬉しいよ。またお前に会えたんだ、今度こそ必ず…



あの苦痛を味わわせてやる

こんな風に運命の再会とかしてみたいです。

「きみあの時の◯◯君だよね。私のこと覚えてる?」

みたいな感じで。

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