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道化の心を奪うのは  作者: ゆーま(ウェイ)
夕凪の幻【prequel】

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第XXX話:うとでめお

いつか訪れるかもしれない未来の話。

「………そうだね。きっと大丈夫だよ」

美郷はそう言って優しく返事をした。色々と思い悩んでいたのが吹っ飛んだ気がした。

「心配しなくても、将也くんの優しさは伝わってるよ」

「優しさって…まぁありがとな、美郷」

んー…むず痒い。どうしても名前呼びだけは慣れない。

「まだ名前呼び慣れないの?」

「まあその、恥ずかしいってか…」

「苗字が同じになる前に慣れないとね」

かっけーっす美郷さん。こういう台詞は俺が言うべきなんだろうけど。

「折角ならこのままお参りしない?」

「そうだな、近くに神社もあるし」

なんだかいつも美郷に誘われてる気がする。さっきのことといい、ちょっと悔しい。

「私、二年参りって初めてだな」

「そうなのか。行事毎は律儀に行なってそうな見た目だから意外だな」

「なっ、なにそれ…私だって年末年始はいつもだらけてるもん。そういう将也くんはどうなの?」

美郷は頬を膨らまして反論する。ハムスターみたいで可愛い。

「俺は一回だけあるかな。明日香の家族と俺の家族で」

「そっか。明日香さん…きっと安心してるよ」

「あぁ…だといいな」


神社に着いた俺たちは、自治会のおじさんから甘酒を貰い、参拝を済ませた。

「あんなに真剣に将也くんは何をお願いしたの?」

「人に言ったら叶わないってよく言うだろ。内緒だよ」

「え〜…私は、この幸せがずっとつづきますようにって願ったよ」

流石、美郷らしい願いだな。俺の願いはこの一年の結晶のようなものだ。美郷には絶対に内緒にしておきたい。

「俺は…美里と一緒ならどんな願いだって叶うよ…」

「将也くん……あのっ…」

美郷の言葉を遮るように周りが次々に騒ぎ出す。何が起きたのかすぐに理解した。

「あっ…将也くん、あけましておめでとう」

「あぁ…おめでとうございます。今年もよろしく」

なんだか慌ただしい年を迎えそうだなと密かに思うのであった…

「去年はいろんなことがあったね。みんなと出会って、海に行ってあんなことになって、尚輝くんとも葉山くんとも仲良くなれたね」

振り返ると騒々しい一年だったな。でも、俺にとっては幸せでしかない。あの日失ったはずの幸せを取り戻せた…そんな一年だった。

「今年もよろしくね。将也くん」

「ありがとな…美郷」

年越しを迎えた俺たちはおみくじを引き、互いの運勢を確かめ合い、神社を後にした。

「ちょっと寄りたいとこがあってさ…いいかな?」

「うん、将也くんの行きたいとこならどこだって」

「思い出深い…大切な場所に」


たった一年。もう何年も年を越し、生きてきた。

なのにいつもとは違う、そんな一年だった。

いろんな人に出会った。様々な事を経験した。多くの人が自分を受け入れてくれた。自分を縛っていた呪いも解けた。

この一年間に俺の全てが詰まっているだろう。

また語りすぎちゃったな…長々とごめんね。

最後に一つ、本当は年越す前に言うべきなんだろうけど。


今まで出会った全ての人へ

道化(ピエロ)』として…命苫将也として言いたいこと。

俺を見つけてくれて、本当にありがとうございました。

明けましておめでとうございます。

去年だけでも多くの人に道化を読んでいただけました。

今年はこの作品をもっと多くの人に読んでいただけるように努めます。

この作品を読んでいただいた方、去年はありがとうございました。今年もお願いします。

これからこの作品に出会う方、あなたの心に残るような作品になれたら嬉しいです。

そして共に作品を作った友へ、突飛な話を受けてくれてありがとう。まだまだ迷惑かけるけどその時は躊躇なく言ってください。今年も来年もよろしくね。

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