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道化の心を奪うのは  作者: ゆーま(ウェイ)
第一章:star is clown

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第一話:道化の心

鷹住(たかずみ)高校第357回生 入学式を始めます。」


          *****


「まさか初日から遅刻とはなぁ…」

「寝坊しちゃって」

「健司から話は聞いていたが、まあひどいな。私は10年教師をしているが君みたいなのは初めてだ」


どうも高校入学式に意図的に遅刻し、既にクラスの問題児になりました命苫将也(めいとままさや)15歳です。

現在ピンチ。中学の頃担任だった齋藤健司(さいとうけんじ)が、これからの担任である永井麻里(ながいまり)に俺のことを話したらしい。

アイツ…人のことをベラベラと。

中学時代を知った永井先生は、俺の今朝からの奇行を見るやいなや俺を職員室へと連れ去った。

そうして今に至る。

「遅刻だけでなく、クラスメイトへの暴言に教室内で奇声の発声。とんでもない爆弾を抱えたな私」


クラスメイトへの暴言。


「容姿が汚いって馬鹿にされたんっすよ。ちょっと言い返しただけっす」

「ちょっと言い返した…ねぇ」

分かってる。自分がとてつもなく酷いことを言って相手を傷つけたこと。それで口論になり、俺が奇声を上げた。ちゃんと分かってる。


「君さ、小さい頃に()()()()()()()()()()?」


っ…‼︎


「その事も健司から聞いてる。けど流石のあいつでも事件の概要を話すのは躊躇ってた」

なんで…なんで、大事なとこだけ話さないんだよ。

「その事故以来、君の奇行は目立つようになったと。遅刻に居眠り、暴言と様々な暴挙。それと…

その容姿もか。肌荒れが酷くなったのも事故がキッカケなんだってな。ついでに寝癖も。」

「…」


中学生の頃。毎日のように遅刻を繰り返し、授業は必ずと言っていいほど寝ていた。周囲の人には暴言を吐き、程度は低いが暴力を振るった。

そんな性格だからこそ中学時代は問題児だった。


訂正しよう…問題児だったんじゃ無い。

()()()()()()()()()()


本当は遅刻も居眠りもしたくないし、暴言て吐く度に胸が痛む。暴力なんて以ての外だ。

暴君な自分が嫌いだ。大っ嫌い。


でも演じなきゃいけないんだ。あの事件を…約束を、忘れない為に。


道化(ピエロ)として生きなきゃいけないんだ。


今までだって誰にもこの本心はバレてないんだ。今後も上手くやれるさ。


さてと、感傷モードはここまでにして切り替えないと。先生が目の前にいるんだから。


「細かいことは気にせず楽しくやりましょうよ。今日からよろしくで〜す。

「ふっ…ホント、楽しみだね。私が話してる時、ずっと笑ってる君と過ごすのは」


問題児を演じる温厚な道化(ピエロ)の新舞台がこれより開幕する。


この高校生活(舞台)が将也の人生を劇的に変えてしまうことを、今の彼は予想だにしなかった。

入学式ほとんど出てこなかったな…

この先彼に衝撃の出会いが待ってるんですよ♪

ワックワク♫

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