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7/12

冒険ギルド、初来訪!


久しぶりですが、私は元気です(徹夜明け)

最近は寒暖差も酷いので皆様も風邪には気をつけてくださいね。病み上がりに徹夜は頭おかしくなるわ……。


一部修正しました。

後書きのフモッティのステータスで、弱点と無効を『なし』に変更してます。丸パクリすぎたからね。

 







「それじゃあ、待ってるよ」

「カインドさんっ、またねー!いってらっしゃーい!」




 お婆さん改めミラ婆さんと孫のミーシャさんに見送られて道具屋を後にする。

 軽い人助けで色々もらってしまったが、ゲーム的に言えばランダムクエスト的なアレだったのだろうか。だとすればラッキーだったな。

 しかも、チェーンクエストでもあるとか、いいスタートダッシュが切れそうで素直に嬉しい。



 さて、気を取り直して次に向かうのは冒険ギルドだ。

 意外と間違われやすいのだが、冒険“者”ギルドではなく冒険ギルドである。パトモンを軸に置いたゲームなので細かいところで名称が変わってくるのだろう。

 ちなみに、他にも商業ギルドや調薬ギルドなんかもあったりする。




 -閑話休題-




 冒険ギルドの外観は村役場とでも言おうか、清潔感のある立派な建物だった。

 扉を開ければカランコロンと音が鳴り、建物内に居た人たちから視線が向けられるが、それもすぐに興味を失ったように逸らされる。

 まあ、()()()()()()()()()のだろう。何しろ受付には未だにたくさんのプレイヤーが並んでいたのだから。




「すみません。ギルドに登録したいのですが、お願いしても大丈夫ですか?」

「………………あっ、僕ですか!?はいはいっ、もちろんできますよ!えっと、ご登録でしたら、まずはこちらの紙に必要事項をご記入ください」




 凄い数が並んでる列もあれば、誰も並んでいない列もあったので試しに声を掛けてみれば問題ないらしい。

 近づいてみて列の理由は一瞬で理解した。列の長さに比例するように男女問わず受付対応している職員さんの美形度が高いのが一目で明らかだった。

 対して、目の前の職員さんは野暮ったい眼鏡と髪型、冴えない顔立ちとなるほど人気がないのも納得である。

 まあ、俺にとっては登録した後にまた道具屋に戻ってミラ婆さんからクエストを受けることになっているから、早く済ませられるのは有難い話なんだけどな。



 さらさらと言われた通りに必要事項を記入していくが、日本語で書いた文字が自動的に謎言語に変わっていくのは何とも奇妙な感覚だった。

 まるで魔法みたいで不思議な気分になる。この文字が読めるのも含めて、どうやってるんだろう。

 また今度時間ある時にでも調べてみようかな。



 それはさておき、取り敢えずパパッと五分も掛からず書き終わって今は確認してもらっているが、俺より先に対応してもらっていたはずの両隣が無駄話を続けてまだ居座っている。

 俺から見て右は美女、左はイケメン職員で割と悪質な業務妨害を受けている。アクリル板みたいなもので内と外を仕切っているから直接どうこうはなさそうだけど、見ているだけで気分が悪くなるような言動が続いている。

 とはいえ、こういう時に部外者からの余計な口出しは場を拗らせるだけなので静観するしかない。

 やはり慣れているのか鋼鉄の愛想笑いで相槌を打つだけのマシーンと化している美形さんたちに内心で激励しながら待っていると、俺の対応をしてくれていた職員さんの確認が終わったらしい。




「お待たせしました。確認が済みましたので、まずはこちらをどうぞ」




 そう言って渡されたのはトレーディングカードくらいの大きさの木で作られた簡素なカードだった。

 そこにはカインドという名前とRank1という表記、下には大きめの余白があって、裏を見れば何やら文字を書き込めそうな空欄が用意されている。

 裏面のこれは自己紹介文なんかを書く場所だな。βテスターもそんな感じで説明してた。




「ギルドカードは身分証明書としても使用できますし、ギルドにお金を預けていた場合は対象店舗のみですが直接引き落とし処理をすることも可能です。こんな木版みたいな見た目ですが、歴としたアーティファクトなんですよ」




 ここも事前情報通り……かと思えば、ギルドカードから引き落としができるって?

 もしかして正式版から新規に追加された便利機能の一部かな。今となっては電子マネーを利用した取引に慣れきっているし、要望が多かったのかもしれない。

 そんな便利なギルドカードだが、紛失及び過失が認められる破損の場合、再発行には100K(十万エン)を支払う必要があるらしい。

 余談だが、課金せずに始めた際の初期資金は3K(三千エン)。DXパックを購入した人は150K(十五万エン)からだ。これを高いと見るか、安いと見るかは人それぞれだろう。



 何はともあれ、その後はクエストを受ける際の注意事項やランクごとに解放される各種サービスなどを聞いて、取り敢えずギルド内で張り出されているクエストを一つ受けてみることにした。

 最底辺のRank1でも同時に三つまでは受注できるという話なので、ミラ婆さんからのクエストも問題なく受けることはできる。

 まだ見習い的な立場なので依頼内容も半分くらいは町中の簡単なお使いクエストばかりだった。戦闘クエストも数は少ないが、フモッティやそれと同等レベルに弱いコロブタを倒してくるというものは受けられそうだった。



 ぶっちゃけ戦闘クエストが気になっているのだが、ミラ婆さんから受ける予定のクエストは町の外には出ないものらしいので一旦諦める。

 さっさと用を済ませてしまえばいいだけの話だからな。まだ初日だし、焦ることはないだろう。

 というわけで、適当に町中のクエストを見繕おうとしていたら、タイミングのいいことに道具屋への届け物のクエストが張り出されていたので即受注する。

 ギルド内に預けられていた荷物を受け取って、全力ダッシュで道具屋に向かった。早くバトルしたいなぁ……。









 ????(♂/♀)/フモッティLv.1

 No.010 自然・怪獣 進化:有り

 属性:無 弱点:なし

 特性:打 無効:なし

 0.3m/1.8kg

 生命 75

 筋力 70

 耐久 160

 魔力 50

 抵抗 145

 速度 100

 種族スキル:綿毛 or 日光浴 or 弾力

 戦闘スキル:突撃 まとわりつく

 補助スキル:脱毛 育毛

 称号:なし


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