相棒パトモン、その能力は……!?
今回も短いです。
「じゃあ、君の名前『ハナコ』な。優雅に、雄々しく、敵を叩き潰そう!これからよろしく!」
「ぴょーんっ!」
猫だか犬だか兎なんだかよく分からない生き物が相棒になった俺だが、まず初めにマスターとして名前を付けてあげた。
つまり、この子は『ユミリルのハナコ』になったというわけだ。
我ながら女の子によく似合うお淑やかで可愛らしいニックネームを考えたものだと思う。完璧すぎるネーミングセンスに自分のことながら恐ろしさすら感じる。
最初対面した瞬間は見覚えのない珍妙なモンスターの姿に動揺してしまったが、何度も言うように俺は攻略などには興味が薄い。
仮にユミリルというパトモンが強くなかったとしても問題はないのだ。格好良い系からは外れているが、よく見れば可愛らしい見た目をしているので俺的には文句なしである。
「ぴょぴょ〜い」
「うわぁ……何ですかこのステータスは?ピーキー過ぎでは?」
そんなことを考えていたのも束の間、満を辞して確認したステータスに度肝を抜かれた。というか、肝を叩き潰された気分である。
明らかに玄人向けのパトモンなんだけど、これが最初の相棒なのは大丈夫かな?……なんとかなるか。
以下がハナコのステータスです。
ハナコ(♀)/ユミリルLv.1
No.087 精霊族・妖精 進化:有り
属性:無/妖 弱点:金/悪
特性:打/魔 無効:正/霊/竜
0.6m/7.8kg(+24.5kg)
生命 70
筋力 225(*1.3)
耐久 45
魔力 80
抵抗 120(*1.1)
速度 180(*1.2)
種族スキル:変幻自在
戦闘スキル:叩き潰す ぶん回し 恐怖の叫び 地割り 巨人殺し
補助スキル:すり抜け 姿隠し 妖精の悪戯
称号:衝撃のユミリル
俺の相棒強い。マジで強くない?
コンセプトが分かりやすくて、ピーキーだけどシンプルに戦いたくないタイプだ。
Lv.1の初期能力値は普通なら合計600固定なのだが、ハナコはユニーク個体なので1.2倍の合計720のステータスを有している。更に突然変異個体でもあるらしく、上から数えて三つ目までの高い能力値に補正が掛かるらしい。
結果として、最終的には合計835という理不尽性能。通常個体と比べて約1.4倍の差があるのだ。
しかも、レアスキル二つは要望通りだが、何故かユニークスキルまで二つある。ルビ振りされている特別感のあるスキルがユニークの証。
一瞬目を疑ったが、改めて考えれば理由は簡単である。
つまり、ブラッドスキルとして親から継承したスキルが何の奇跡かユニークスキルだった。または両親のスキルが悪魔合体した結果としてユニークに進化したと考えることができる。
そもそもユミリルという種族の属性が優秀なのもハナコの強さを際立たせる。
弱点が二属性であるのに対して、無効が三属性ある上にステータスに表記されていないが、半減として虫/妖の二属性まであるのだ。反則だろう。
まあ、結局何が言いたいのかと言いますと────。
「神引きキタァアアーーっ!!」
「ぴっ!?ぴょーん!!」
というわけである。言いたかっただけ。
急に叫んでごめんねハナコ。びっくりして垂直に三メートルくらい跳んでたけど大丈夫?怪我してない?
めっちゃ可愛かったから反射的にスクショしたよ。当たり前なんだよなぁ……。
でも、正直ハナコと一緒ならトップも狙えそう。別に狙わないんですけどね。
アルマスはのんびり楽しむって決めてるから、意図せずトップになるなら仕方ないにしても躍起になるつもりはない。
まあ俺のハナコは最強だから勝手にトップに立ってるかもしれないけど(親バカ)
「可愛いぞ〜、ハナコ!凄いぞ、ハナコ!」
「ぴょぴょ〜い!」
今から冒険に出るのが楽しみだ。
改めてこれからよろしく頼むぞ、ハナコ!ちゃんと大事に育てるからな!
キャラ設定作るの難しい。
ちゃんとバランス取れるかな?インフレしそう。