プロローグ
超能力というものを知っているだろうか?
例えばライターのような火つける道具もなしに火を出せる能力「ハイロキネシス」や、触れたものの記憶をたどることが出来る「サイコメトリー」や、自由な位置に瞬時に移動できる「テレポート」その他もろもろだ。
その超能力がいきなり使えるようになった。
使える超能力は「サイコキネシス」だ。
「サイコキネシス」は手を使わなくてもモノを動かすことが出来る能力だ。
使えるようになった経緯は、本当になんとなく寝起きにスマホにこっちにこいと見えない手を使う感じで念じたら使えた。
特別なことは何もなかった。
いろいろ試してみるとなんでも持ち上げられたし感触もわかる。
しかもたくさんの物を同時に持ち上げられる。
まるでもう一手が増えたような感じだ。
楽しい。
ギプスを巻いて治った後の自由になった解放感と似ている。
試しているうちにどんなことに使おうとワクワクしてくる。
だけど他人にバレるとどんなことが待っているかわからない。
超能力を使って有名になりだしたころ、ある日拉致されて実験動物扱いされるかもしれない。
しかもそれは他国かもしれない。
そうなればサイコキネシスで脱出しても英語も使えない僕はどうしようもない。
あるいは、相手が穏やかに接触してきてもそれは相手は勝ちを予想している状況なのかもしれない。
家族を人質に取られている、狙撃される、食べ物に毒を入れられる等こんな僕でも考えられる策は数多くある。
被害妄想かもしれないけど超能力で稼ごうとすると色々危険があると思うと気分が落ちる。
国相手に勝てるはずもないし、命を懸けて戦ったり逃亡し続ける人生も嫌だ。
こうなったら使わないのが安心かもしれないが、こんな力を手に入れて使わないなんて無理だ。
どうにかバレずに稼ぐ方法があるはずだけどそれを考える前に学校に行こう。
まぁ、授業中にでも考えればアイデアはいくらでも出るはずだ。
続き書いてないです