幕間 ルフナ 生後2日 5/2
目が覚めたらまだ日の出前で、薄暗くて天井がどこまでも続いてるように見えた。時計なんかない。まさか、実はもう起きる時間じゃないかとハッとした。濡らしたタオルで顔を洗って、櫛で髪をとく。初めてのはずなのに、当たり前のように動く身体が、面白くてちょっと怖い。
礼拝堂に薄明かりが見えたから、外からこっそり覗いてみた。アレンさんは祭壇の前でお祈りをしているとこだった。2分は経ったと思うけど、全然動かない。それでも昇った朝日に照らされて、だんだん明るくなる中で、アレンさんはほんのり光って見えた気がした。
美味しい朝ごはんの後にハゼットさんと、サリード、サリム兄弟に誘われて農園に行ってみた。動く植物なんて信じられなかったけど、農園にいる野菜たちはまだなんとかなる気がした。でもトゲを飛ばしてくるナスとか、動きがもっと凄いっていう野生の植物は、私にはまだ刺激が強いと思う。
ハゼットさんは私をからかって遊んでるのかな?美人と言われて悪い気はしないけど、ちょっと警戒してしまう。
夕飯の時にアレンさんから、私がこちらに現れたことについて、首都に手紙を出したと知らされた。そういう決まりなんだって。首都は遠いけど、鳥が運んでくれるらしい。かっこいいね。事後報告になってしまった、と詫びられたけど全然気にする必要ないと思う。
明日からはしばらく、日中は農園に行くことに決めた。少しでも早く自立しなきゃ駄目な気がした。この身体が大人なのか子供なのかハッキリしない見た目のせいで、なんだか周りの人の優しさにも、甘えてるみたいで素直に受け取っていいのかわかんない。
あ、だめだ。今日もまたぐるぐるしてきた。おしまいおしまい。
こんな不安な時に必要なのは恋人?友達?どっちでもいいから、早く夢の中から出てきてね。




