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ルフナ 決意の前 5/4 4:00~

 わたしが朝起きると、布団の上に紙束が置いてあった。それが日記だと、今日は覚えていた。今日がこちらの世界に降りたって、4日目であることもなんとなく分かった。

不思議な感覚だった。一昨日までの記憶は、わたしの知っている細切れで白黒写真みたいなのに、ふわふわと消えていきそうな記憶だった。

しかし、昨日の記憶は、自分がしっかり体験したものと分かる部分があったのだ。記憶に色がついたような、昨日食べたスープの香りまで思い出せた。その上、それぞれの記憶の前後の繋がりが、少しだけわかる気がした。

違和感を覚えながら日記を開くと、"記録"のページを開いた。その重要性も、既に理解できていた。

昨日と一昨日は、時にはクイズの答え合わせをするように、現実を過ごしていたようだった。"記録"の最後に、今日のわたしに向けて、楽しげに書いてある。

もしも。もしも自分の記憶だけがおかしいのなら、わたしは今日からどのような顔で過ごせばいいのだろうか。

ベッドの上で、呆然とした。

でも、すぐに思い直した。他人の記憶について確かめる前に、やることがあった。日記をしっかり読み込むことだ。そこには昨日の出来事がしっかりと書いてあって、なんとかなりそうな気にはなった。


 礼拝堂に行くと、アレンさんがいた。その人がアレンさんだと、覚えていた。昨日はどうだったかの記憶だけが怪しい。悔しいことに、自分がどのように言ったかの記述は、"記録"にはあまり残っていなかった。今日からは注意しなければならない。

挨拶は、元気にしていた記憶があった。

できるだけ自然に見えるように、まず1日を過ごしてみようと、わたしは心に決めた。

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