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建前男子と本音女子  作者: とりけら
高校1年生編
34/168

海 前編


 青い空、白い雲。そして青い海と薄茶色の砂浜。 眩しい太陽に痛い日差し。大勢の人、人、人。


 暑い!!


 とうとう、この日が来てしまった。男子3人と女子3人、合計6人での海だ。

 時刻は午前10時。遅めに来てしまったため、海は既にかなり混んでいた。


 天気は晴天、絶好の海日和だ。今の気温は30℃。今日はまだまだ上がるらしい。

 熱中症に気をつけないと、すぐに倒れてしまいそうだ。


「海だーーー!!」


 案の定、淳は持っていた荷物を投げ捨て、走りながら服を脱ぎ、海に飛び込んでいった。


「相変わらず淳は元気だな……」


 そう言いながら、武史は淳が投げ捨てた荷物と服を拾う。


「ほんと暑苦しいわね、あいつは」


 琴葉も荷物を拾うのを手伝っていた。

 今日の琴葉の服装は、無地のTシャツにロングスカートというカジュアルな格好だ。

 

「とりあえず場所取るか」


 俺はそう言って、ビーチパラソルを肩に担ぎ直した。このビーチパラソルは武史のものだ。よく家族で海に行くらしい。

 俺たちは海の家から100mほど離れたところにレジャーシートを敷き、ビーチパラソルを立てた。


「じゃあ早速泳ぎますか」


 武史はぱぱっと服を脱ぎ、水着姿になった。部活動の影響か、身体が引き締まっている。

 武史の後に服を脱ぐのを少し躊躇ってしまったが、どうにもならないので俺も脱いだ。別段太っている訳では無いが、武史と比べられると辛いものがある。


 女子たちも、恥ずかしがりながら服を脱いでいた。

 皆、ベースはビキニタイプで、ラッシュガードを羽織っている。今日は日差しが強いから、ラッシュガードは大いに活躍するだろう。


 琴葉の水着は、あの時買ったものだ。やはり琴葉にすごく似合っている。

 ふと、俺はあの時のことを思い出してしまった。急に恥ずかしくなり目線を海の方へ向けてしまう。どうやら俺の一連の行動は、琴葉にバレていないようだ。


「じゃあ私たちは、日焼け止め塗ってからいくね」


 ラッシュガードを着ていても日焼け止めは塗るらしい。2重でガード、ということだろう。


「わかった、あまり遠くに行かないようにするよ」


 そう言って、俺と武史は海へ向かった。


 ざざーん、とだんだん波の音が近くなってくる。波打ち際まで来ると、ちょうど大きい波がやって来て俺たちの足首を濡らした。


「ちょうどいい温度だな」


 武史は足をばしゃばしゃさせながら、そう言う。確かに少し冷たいと感じる位の温度だ。

 これなら、これからたくさん動いて暑くなった時にちょうどいい温度に感じるだろう。


 俺たちはゆっくり海に入ろうとすると、


「おぉぉらぁぁぁ」


 と、急に水をかけられた。顔に付いた水を手で拭き、前を見ると淳が仁王立ちしていた。


「ゆだんたいてき!」


 そう言ってピースを向けてくる。

 俺と武史は無言で互いを見て、うなずくと、淳に向かって水をかけまくった。


「うおおおおお」


「おらおらおら」


「まけるかああ」


 しばらく水をかけあっていると、


「私たちもいれてーー」


 と、琴葉たちもやってきた。


「おらっ」


 と、淳は容赦なく女子たちにも水をかける。


「きゃーーつめたーーい」


「もーゆるさないんだからね」


「覚悟しなさーい」


 俺たちはしばらく、水をかけあって遊んだのだった。

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