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建前男子と本音女子  作者: とりけら
高校1年生編
15/168

幼馴染


「1人だけ、紹介できる奴がいる」


「誰?」


 本条が首を傾げる。


「俺の幼馴染だ」


 そう言って俺は席から立ち上がり、教室の前の方で集まって話しているいつものグループの所へ向かった。

 その中にいる、とある女子を呼ぶ。 


琴葉(ことは)ー」


「けんちゃんどしたのー」


 俺をその名前で呼ぶのは琴葉だけだ。昔からそう呼ばれている。


「ちょっと来てくれ」


「おっけー。ちょっと行ってくるね」


 琴葉は一緒に話していた人に手を振り、ちょこちょこと俺のあとをついてくる。


「本条、連れてきたぞ」


「あ、うん」


 俺の後ろにいた琴葉が横に並んでくる。


「どうもー」


 琴葉は笑顔で手を振っている。


綾瀬琴葉(あやせことは)だ」


 髪型はミディアム、肩まで位の長さで毛先は少しウェーブがかかっている。パーマというものだろうか。色は茶髪っぽい。昔から茶色っぽかったから地毛だ。


「こっちは本条だ」


 俺は琴葉に本条のことを紹介する。すると、琴葉は急に笑いだした。


「さすがに知ってるよ〜、本条花凛さんでしょ?」


 もう高校生活が始まって3ヶ月も経つ、さすがにクラス内で知らない人なんていないものだ。だけど、ちらっと見た本条の顔は全然琴葉のことを知らなそうな顔だった。


「本条?」


 本条は俯いていた。俺が話しかけると本条は顔はこちらを向けたが目がそっぽを向いている。


「……え? あー……、し、知らなくてごめん……」


「あ、あはは……」


 琴葉は愛想笑いをしている。


「ま、まぁ、置いといて。そういえば琴葉って頭悪かったよな?」


「そうだけど……ってなんか今すごい失礼なこと言われなかった!?」


 的確なツッコミを入れてくれるのが琴葉のいい所だ。昔から変わっていない。


「で、本条は頭良かったよな」


「まぁまぁよ」


「スルーしないでぇ〜」


 琴葉に右肩をポカポカ叩かれている。全然痛くないけど。


「もう7月だろ? 期末テストも近い。だから、本条が琴葉に勉強を教えるのはどうかって思ったんだけど」


 俺は琴葉と本条、2人の顔色を交互に見ながら提案した。

 正直、いきなり友達になれというのも無理な話である。だから俺は、勉強会を開くことでお互いにだんだんと慣れていき、そして自然と友達になるという計画を立てたのだ。

 初めはびっくりした顔をしていたがだんだんと柔らかくなっていく。


「それ私的にはすごく助かる!」


 琴葉は笑顔でガッツポーズをしている。


(確か、中間テストすごく悪かったって言ってたもんな……)


 琴葉は俺の提案に大賛成らしい。

 対する本条も、


「まぁ……いいけど……」


 渋々ながら賛成してくれた。

 さすがに提案者が参加しないのもおかしいから、俺、本条、琴葉の3人で放課後に勉強会を開くことが決定した。これで少しでも本条と琴葉が仲良くなってくれればいいんだが……。

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