表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
建前男子と本音女子  作者: とりけら
高校1年生編
100/168

体育祭終了 前編 side:本条花凜


 図書室で1人、時間を気にせずただぼーっと過ごしていると人の喋り声がうっすら聞こえてきた。

 はっ、と思い焦ったが時計を見るとどうやらお昼の時間になったらしい。

 確かに少しお腹がすいている。

 私は、ゆっくり図書室の扉を開け自教室に向かった。


 教室に入ろうとすると、お昼ご飯を食べている斉藤くんと綾瀬さんの姿をすぐに見つけ、一瞬入るのを躊躇ったが、そういう訳にはいかない。

 私はいつもと同じ顔、態度で教室に入る。

 斉藤くんは進藤くんたちと一緒にお昼ご飯を食べているらしく、私の隣の席にはいない。

 それだけで私は少し、ほっとしてしまう。


 今、斉藤くんから話しかけられたらまともに返事ができる気がしない。

 もう少し落ち着いてからなら、明日なら大丈夫だけど今はダメだ。

 私は自分の席に着き、お弁当箱を開く。


 今日は私が作ったのではなく、お母さんが作ってくれた。いつもよりちょっぴり豪華なお弁当だ。

 そう言えば家を出る前にお母さんが、頑張ってね、と言ってくれた。

 ……お母さんごめんね、少しだけサボっちゃいました、と反省しながら私はお昼ご飯を食べ始めた。




 お昼休憩が終わって、体育祭は午後の部を迎える。

 私が出なければいけない競技は、午後の部が始まってから3番目の女子合同玉入れだ。

 競技が始まるまでの間は、周りの人たちを真似して応援した。


 ちなみに綾瀬さんと同じ軍だが、席が真反対のため話すどころか会うのも難しい。

 結局あの時(91部分〜)から一言も交していない。

 だからといってこちらから話しかける話題もない。

 私はただ、グラウンドで頑張っている人たちを応援していた。




 ついに玉入れが始まった。

 私は、自分で言うのもあれだが運動ができない方ではない。だからといってできる方でもないが。まぁ普通だ。


 初めの方は順調に籠に玉を入れることが出来た。

 しかしやはり暑さでだんだんと集中力が切れていく。そんな時に、私は落ちている玉を踏んでしまい、バランスを崩し転んでしまった。

 周りから心配されたが、運良く擦りむいたのは手のひらだけだった。

 ハプニングがありながらも玉入れは2位という結果で終了した。


 擦りむいた所に少し砂が入ってしまったため、私は手洗い場で手を洗ったがここで忘れ物に気づいた。

 そう、午前に取りに行こうとしていた、ハンカチだ。

 うーー、と手をバタバタさせ水気を払い、私は再び生徒玄関へと向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ