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見えないけれど、君はそばにいる。  作者: 星宮みつき
第1章
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4月8日

4月8日

 今日は祝日でお休み。今日は少し長めに書いてみようかな。小学生の頃から作文とか、嫌いなんだよな。6年間もないけど。


 ーーーーーーーー

 僕は、いつも、何に対しても弱かった。

「おいおいおいおい〜裕也〜下手くそすぎるだろ〜」

 僕はどんな時でも泣いていた。

「逆上がりもできないなんで裕也くんだーさーいー。まぁ、目が見えないからなーんにもできないんだよねー」

 僕は、何もできなかった。


 だから、もう学校に行かなくなった。


 家では毎日ないはずの世界を考えたり、本を読んだり。外には全くでなかった。けれど太ったわけでもない。母が買ってきてくれたもので、運動もした。

 そうしていたら、父が家から出ていった。

 けれど、何も思わなかった。何も感じなかった。引きこもれば悩むことも悲しむこともないからだ。

 そうなれば、楽しいこともなかった。

 ーーーーーーーー


 月日は流れ、12歳の時の冬頃に「大切な話」と言われ、母と家の外で話をした。6年間行ったことのない近くにあるショッピングモールに行き、何をするかと思うと、中学生のための本や服、カバンなどを買い出した。

 母は引っ越すといい、思い出の少ない都会の町を離れ、遠くの街に行き、今に至るわけだ。


 よく考えてみると、小学生の頃もそこまで学校に行くのも嫌なことではなかったし、怖いこともなかった。けれど、あの頃の僕には無理だったのだ。無理は無理で、仕方がない。


けれど、僕が一番気になってることは……あ、母に呼ばれたので行ってくる。

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