表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
見えないけれど、君はそばにいる。  作者: 星宮みつき
第1章
2/5

4月5日

4月5日

 中学生になることは明るく、とても楽しみなことだろう。だが僕は違う。目が見えないことで、小学生のころ、いじめられ、それから生きていく力が抜けていくような気がするばかりだ。だが、母が僕のために遠くの中学校まで手配してくれたことは、とても嬉しい。けれど、やはり、行ける気がしない。

 目が見えないから行けない、というわけではない。生まれた時から見えないのだから、歩く程度ならできる。問題はひとつ。精神的な行けるかどうかだ。今日は入学式の前日で、制服も教科書も全て揃っている。明日は必ずいくと母に約束した。だが、いざ考えると、不安で胸は埋まっていく。

 この日記は母に中学生になるからといって買ってもらったスマホで書いている。電話もすることも少ないだろうし、少しでも使っていかないと。けれども、最近のスマホはすごい。喋るだけで打ち込んでくれる。時代の変化に追いついていく必要はそこまでないが、使い方に慣れておかないとと言われて使って見たものの、予想はしていたが、すごかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ