第四話
更新再開です。
一日目の終わりの九話まで連日更新します。
「ふぃ……疲れたぁ」
あの後みんなで食事をして、俺は部屋番号を教えてもらってその場を去った。
みんなはまだ少し話をしてから戻ると言っていた。
引き留めるみんなに、俺はその場で今晩もう一度19時にこの場所に集まる約束をして部屋へと来たのだ。
「ってやべ、昼飯食ってねぇ……」
そういやそうだな。
もともと憐華さんに昼食を誘われてたのにな……。
緊張しすぎで忘れてただろ?
あぁ、その通りだよ。
んで? どうするんだ?
このまま昼食はなしかな?
大丈夫なのか? それで?
大丈夫もなにも、しかたなくない?
頼めば持ってきてくれるぞ?
マジで!? それは食堂に頼むってことか?
そうだよ? 内線でフロントに頼むんだ。
うわぁ……マジでホテルみたいなんだな?
そうだぜ? なんせ、ホテルを経営しているところがスポンサーってか、経営してるからな。
そうなんだ……。
ってことで、何か頼まないか?
そぷだね、そうしようか。
ただ一つ注意なのは、お前がそれを知っているはずがないってとこだがな?
ってそうじゃん! どうするんだよ?
もちろん、フロントに頼むんだよ? 部屋で何か食べたいんですがってな?
あぁ……それなら怪しまれないかな?
たぶん大丈夫だろ? ってことで早くしようぜ。
あぁ、わかった。
といおけで、俺はフロントに電話してハンバーグを注文した。
・・・
・・
・
「ふはぁ……うまかったぁ」
頼んだハンバーグは10分もかからないで届いた。
味は今まで食べたことのないような絶品であり、肉汁うまーだった。
約束は19時だったよな?
あぁそうだよ。
今の時間が13時30分だから、後5時間半もあるのか……何しよう?
トレーニングルームで筋トレするか? 確かここの一階にあったはずだぞ?
トレーニングルームがあるのか!?
あぁ、あるよ。
といっても、本格的ではないがな?
……どんなのがあるんだ?
ランニングマシーンとかが主だな。
腹筋用や、背筋用もあったはずだぞ?
うーん……。
まぁ、とりあえず行ってみようぜ? そこでイベントが発生するはずだしな?
イベント……?
あぁ、イベントだ。
それってゲームの話か?
そういうことだな。
ゲームでも、緊張したお前は食堂を飛び出して、部屋で食事をとってたからな。
それで? そのあとトレーニングルームに向かったのかい?
いんや、選択肢が出たよ。
選択肢?
あぁ、選択肢だ。
一階をうろつくか、寝るか、外に行くの三つだな。
それで? なんでトレーニングルームに行くんだい?
それが一番だからさ。
どのルートに入るとしても、サブヒロインの好感度が重要でな? ……まぁ、サブヒロインも攻略はできるんだがな?
それで? トレーニングルームに行くと、サブヒロインの高感度が上がると?
そういうことさ。
ちなみに、トレーニングルームに行くって選択肢は、一階をうろつくを選んだあとで選べるようになるんだが……、他には風呂に行くって選択肢があってな? こっちでもサブヒロインの高感度は上がる。
お風呂!? それって……どういう意味!?
風呂では雪奈先生に出会うんだがな? 現実だと、少し問題な気がしてな……?
問題っていうと?
裸を見られる!
えぇ!? 裸って……えぇ!?
そのかわり、雪奈先生の水着がみられる。
水着!? それは…………っごくり。
まぁ、トレーニングルームに言った後でも同じなんだがな?
どういう意味だい?
トレーニングルームに行くと、京さんに会えるんだが……。
京さんはトレーニングルームで何を?
もちろんトレーニングだよ。
京さんって、何かスポーツやってるの?
お前と同じ、水泳をやってるよ。
マジで!? 記録はどれくらい!?
正確には憶えてはいないけど、得意な平泳ぎは海斗先輩より少し遅いくらいだったかな?
マジで!? うわぁ……それは良いことを聞いた!
まぁ……本人から聞くまでは、知らないことにしておけよ? 最悪俺のことを話してもいいけど、この世界がゲームだなんて信じてもらえるかわからないだろ?
うーん……それもそうだね。
ってことで、話の続きだが。
うんうん。
トレーニングルームに行った後、汗を流すために風呂に向かうんだ。
それで? そこで雪奈先生にも出会うってこと?
その通りだ。
それで? そこでも裸を見られるの?
いや、下着のまま入るよ。
下着のまま?
本当は水着が必要なんだけど、無いから代わりにね?
そういうことか。
だから、トレーニングルームに行くと二人の好感度を上げることができるってわけだ。
それは確かに、そのほうがいい……のかな?
ここで過ごす以上、好感度は上げておいたほうがいいと思うぞ?
じゃないと、この後のイベントの選択次第ではバッドエンドになる。
……それって、どうなるんだい?
ゲームの中だと、もとの学校に戻るだけだったが…………こっちだとどうなるかわからないな。
それは……困るね。
基本的に、俺が憶えてる限りだが…………全部の選択肢でミスでもしない限り、バッドエンドにはならないよ。
そうなの? ……よかった。
これで好感度の重要性はわかったな? ってことで、トレーニングルームに行こうか?
わかったよ。
「んじゃ行きますか」
俺はアドバイス通りにトレーニングルームに向かった。