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ユメノミ  作者: 池ちゃん
第一幕 ああ、俺は姉萌えだ。
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第一話 「あ」イドルな妹

朝食後、更衣を済ませて俺は歯を磨くために手洗い場に赴いた。

すると、そくには先に使っていた妹の姿があった。

髪は肩までと言っても、長いのは長い。

髪をサラリと撫でるように櫛で研ぐ。

それを何度も何度も続けて、満足のいくまでやっているようだ。

まあ、どう考えても寝癖直しだとは思えるが・・・。


「ん、先に使っていたのか、それなら俺は荷物を持ってくるとしよう安寿の分も降ろしてこようか?」


「…うん」


「了解」


俺は、手洗い場を後にし自失と妹の部屋へ荷物を取りに行った。


俺の自室は勉強机に本棚が二つとベッドが一つの畳5畳分程度の普通の部屋には違いない。

本棚には雑誌やマンガ本、さらにはゲームなどが並べられている。

妹の部屋にも同様に本棚はあるのだが、マンガやゲームは一切なく、あるのはなぜか『今日から始めよう、生活の基本』という本や『騒がしい犬を飼いならす方法4巻』と、様々な本が置かれている。

勉強机の上は、こちらは普通に物置きとなっているが、対照的に妹の机の上には勉強道具が2,3段に積み重ねられているのが一組あるだけで、他は何もなかった。

俺たちは、ほとんどが対象的だ。

兄妹であるのだが、それでいて似てもない。

俺は普通の男子高校生なのだが、向こうは雑誌モデルレベルというか現にそういう雑誌にこそっと載っている程の美形女子なのだ。

そんな女子を俺は妹として獲得しているためか、学校でも男子たちの熱い憎々しい眼差しが幾度となく注がれているわけだ。

それはそれで、こちらの自慢にしかならない。

対して妹はクラスでも男子にも女子にも大人気だ。

可愛らしい、美しい、そして愛らしいというのが理由らしいが、それは確実に『愛』に匹敵する物であった。


「すみません、兄さん」


「ん?ああ、別にいいさ ほれ、荷物だ」


ポンと妹の手の平に乗せたのは妹の鞄だ。

それとほぼ同時に俺は手洗い場に歯磨きへと向かう。

妹は、別に暗い性格ではない。

現に雑誌とか時々映ってる姿を見るが、笑顔に近い健やかな表情を浮かべているのだ。

今は無表情だが、それは感情をあまり表に出す必要がないからだろう。


歯磨きはいつも5分程度。

俺はその時間を守りつつ、時計を見ると、7時になろうかとしている時間だった。


俺は、うがいをして、洗面器に顔を少し近づけて口でグチュグチュした歯磨き粉を溢す。

それから、学校へ向かうために玄関へと歩くと、妹は玄関で靴を履いて待っていた。

白いニーソックスに、ローファーは特に合うので、それはそれでグッドな組み合わせである。

なぜそんな事を思ったかと言うと、現に妹はそんな姿だからである。

制服のボタンを止めて、俺は玄関の扉を開く。

今日は…とても陽気な晴れであった…。


所変わって、学校に着いた俺たちは、下足箱から分かれた。

下足箱は合計8列程度になっていて、ロッカー式だ。

稀に手紙なんかを靴箱の中に入れている奴がいる。

そんな時代はまだ続くのかと俺は目でチラリとみて思った。


教室、2-6。

俺は17歳。だから、高校2年生というわけだ。

ここの学校は、校則といえば、制服の乱れ、いじめ、等々のイメージダウン以外は殆ど自由だ。

何せ、校訓ですら『自由』と大きく掲げられているからな。

そんな学校の名前は、名瀬川高等学校…ここの島、唯一の高校である…。



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