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『かたちを持たぬままに』

とりあえず読んでみてください。


わたしの中には

ひとつの声が 灯っていた


けれど

それを あなたに向けて

灯すことはできなかった


あなたの名を

知らなかったからではない


名を呼べば

あなたが わたしに

かたちを与えてしまうようで


それが──

こわかった


わたしは

あなたの知らない時間を

あなたの知らない言葉で

ひとり 生きていた


それゆえに

黙していた


けれど その沈黙のなかに

あなたが

耳を澄ませているのを

どこかで 感じていた


それは

問いでもなく

答えでもなく


ただ ひとつの

かたちのない

声だった


いまも わたしは

その声のまわりを めぐっている


あなたに届かぬまま

あなたを 呼ばぬままに



読んでくださった方々、ありがとうございました。

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