表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/6

はじまり

仮の殴り書きです

わかりにくい部分があり申し訳ありません

後ほど清書します

――――――――――――――


 「では、契約は完了と言う事で……私は失礼しますね、……ユウキ様のご活躍楽しみにしていますよ」


 暗い空間

  何一つ誠意など感じない胡散臭い声音で一礼し、消えていくヒゲの男。


 「ダリかよ、いやスペイン人じゃないか…神って名乗ってたし、まぁ良い2度目の人生だ悪魔だって救い主に見える」


呟くユウキと呼ばれた男は体を起こす。

 今し方まで横になっていたベッドに腰掛け自分の身体を確認した、腕、脚、抉れた脇腹も、失った左眼も


 「どこも痛くない……」


立ち上がりしばらく観察する。


 「20代後半ってところか、オレの全盛期って言ったが確かに技術を抜きにすればこの頃が一番動きやすかったな」


壁の隙間から僅かに差す光で、今が日中とわかった。

ホコリが反射しキラキラと輝いている。


差し込む細い光の方へ近づくとおもいっきり蹴りを叩き込む。


 「脆くないか?」


てっきり分厚い木の壁か何かだと思っていた、脆い板は砕け散りその部分は窓だったと分かる。

ベッドとテーブルしかない簡素な部屋を光が満たした。


古いテーブルには一枚の契約書。

 先程のヒゲと取り決めた文言がそのまま書かれ最後に、佐藤ユウキの名前と血判が押されている


 「ふん、精々うまく踊ってやるさ、だが最後には吠え面かかせてやるからな」


 思い浮かぶヒゲを撫でながら喋るあの男、その感情が果たして怒りからなのか。

 乱暴に振り回す腕に、テーブルはバラバラになりながら部屋の壁へと激突した。


契約書はいつの間にか消えている。


ユウキは無言で窓から躍り出る、部屋には何百年も続いていた静寂が戻るのだった。



――――――――――――――



ユウキを受け止めたのは生い茂る雑草


 「あ゙ぁ゙?なんだこりゃ…人の気配どころか痕跡すらねぇじゃねぇか!!」

 

 悪態を吐きながら周りを素早く確認、森と言うには空が開けている。

 たった今飛び出してきた部屋は建物というよりは


「祠……に近いな」


 それも、もうとっくの昔に忘れ去られた。


「う、寒みぃ!って服を着てねぇ!あの野郎生き返らせるんなら服ぐらい用意しとけよ、あ〜なんだっけ?」


ユウキが右手を振ると手首に端末が現れた。

液晶の画面がある所謂スマートウォッチタイプだ。


 「服、服はどんなのがあるんだ〜?」

 

 慣れた手つきで空中に浮かび上がった画面を操作する、いくつかの項目を選んだ後。


 それは服を着る、

 というよりもゲームで良くあるアバター変更のように、何の前触れも無くユウキの身体に装着される。


某国特殊部隊を元にデザインされた。

 その場の機能性よりはカッコ良さに主眼を置かれた、まるでゲームの衣装のような戦闘服へ。


 「どうせ迷彩効果なんて意味ないんだからこれで良いわ〜」

 

森ではむしろ不利に働く、黒づくめの衣装

 そして、手に握られたのはPDWと呼ばれる取り回しの良い銃種

その他、各部位にマウントされた装備も一括選択された割にしっくりくる。


「あとは〜…四輪より二輪派なんだよね〜」

 

更に端末を操作し、召喚と呼んで差し支え無いほど突然にバイクが出現した。

 

各部を点検するが

「本物を基にスキャンされただけのデータなんだから意味ないのか」

 

ゴム製なのかさえ不明なタイヤをブーツの先で蹴る、感触で走行に支障がない事を確認した

 気を取り直し、そのバイクにまたがるとエンジンを吹かして音を楽しむ

 音や振動はリアルだ

 

「方向はこっちに街があったかな?ヒゲが言うには」


 服と同じく黒のヘルメットからマスクを下げると近未来的な表示と共に地図や方角が映る


 「この辺はゲームと変わらずで助かるな、とりあえず人だな、人に会いたい」


 非常にあっさりと、アクセルを開けさっさと出発したユウキの背後で、音も無くボロボロと崩れていく祠だけがその姿を見送っていた



――――――――――――――



茂みを踏み荒らし木々の合間を縫って進む事しばらく

バイクの出す喧しい音に、小動物や臆病な獣は逃げていった、初めて聞く音は警戒するべき異常で


 「向かってくるのは獰猛なヤツだけってなぁ」


 遠吠えにも似た雄叫びと共に、後ろから四足歩行の獣が追ってきた。

 犬科とも猫科ともつかない見た目、跳ねるように走るのではなく、地面を滑るように走る。

 

 生理的嫌悪を感じ、迎え討つ事にする


「気持ち悪っ!試してみるか」


 一度スピードを出して引き離すと、丁度良い開けた場所で止まる。

 エンジンをかけたまま音に寄ってきた獣を待ち伏せする

 まんまと罠にハマった獣が、ユウキに到達する前に崩れ落ちた

 消音器によって抑制された、連続した銃声

 反動は驚くほど軽い。

 貫通力を追求した弾丸は獣に吸い込まれるように着弾する

 

「このサイズの動物ならマガジン半分も使わなくて良かったな」


威力が強すぎたのか、獣が柔らかかったのか

ボロ布のようにズタズタに変わり果てた亡骸を見下ろす


「血の匂いで寄ってくるヤツもいそうだしさっさと立ち去るか」


リロード、各部点検をしてバイクへ跨る。


その時、木を薙ぎ倒す様な音が近づいてくる


 「おいおい、冗談じゃない、戦車でも向かってきてんのか!!」


急ぎバイクを走らせる

先程の雄叫びの数倍、大きな声が響く

 その声を合図に、先程と同じサイズの獣が複数体追って来たのが、マスクのアラートで確認できた


「群れだったのかよ、最悪だ!!」

 

腰にマウントされた筒のような物を、ピンを引き抜き後方へ落とす、フラッシュバンと呼ばれる手榴弾の一種

まばゆい光と大きな音で一瞬の隙を作ると、バイクを急旋回、跨ったまま射撃姿勢をとる。


一匹、二匹、三匹目で弾が尽きた。

 脇のホルスターからハンドガンを取り出して

 残りの一匹も始末。


再度、バキバキと木々を薙ぎ倒す音


「絶対デカいヤツだ、ボスだろこの音」

 

急ぎ端末から新たな銃を出現させる。

一つはペレットをフルオートで射出するいわゆる散弾銃の一種

 もう一つが対物ライフルの弾を使う為に作られたハンドガン、最早ハンドキャノンと形容しても良い。


どちらも元の世界では人体にオーバースペック

 はっきり言ってロマン武器だ、ハンドガンをホルスターに納め、両手でショットガンを握る。

 

現れたのは六脚の獣、先程の小型を大きくした見た目だけに、脚が一対多い事が異様さを醸し出す。


「でけーよ!2メートルは余裕であるな、効くのか?」

 

自問自答も獣の雄叫びでかき消される。


「臭ッッさ!胃を悪くしてんのか?病院行け病院!!」

 理解されないだろう罵倒を吐き捨てる


 先に動いたのは怪物の方、四肢に力を溜めユウキに飛び掛かる

 残りの二本の腕を振る、鋭い爪が木の幹を深く抉る一撃

 前に飛んでいなかったら自分の身体がそうなっていただろう

 お互いの位置が交差する、後ろから12ゲージの弾をお見舞いする、ドラムマガジン三十二発、フルオートで撃ち尽くす、リズミカルに発射された弾は。


 「……っクソ硬てぇ!背中の甲羅なんて知らねぇぞ、毛が生えてる癖に爬虫類なのかよ」


 甲羅を吹き飛ばし肉が見えているが致命傷にはなっていない


怪物が背中を庇うように二本足で立ち上がり


 一対増えた四本の鋭い凶器がユウキに迫り来る


 深い爪痕が地面に刻まれ、まるで重機のようなそれが掘り起こした土が舞い上がる


 「無理無理無理無理!」

素早くバイクの後ろに避難、しかし

 「ヤバっ!!」

容赦なくバイクごと切り裂こうと爪が殺到した


 エネルギータンクに爪が刺さり、液が漏れ出る

 仕方なく退避しつつも後ろ手にバイク目掛け手榴弾を転がす

 素早く抜き放ったハンドガンを一発、両手で構えたにも関わらず腕が跳ね上がる


 胴体に着弾した50口径、怪物の胴体に風穴が開いた

 断末魔のような大声で叫ぶ、


 「トドメには足りなかったな、でも!!」

 その一瞬の隙に手榴弾が起爆する


 爪がバイクに引っかかり手間取る獣に、爆発が直撃

 漏れ出た液に引火し、凄まじい轟音が響いた。

 頭部が弾け飛び巨体が沈む


同時に、反動で体勢の崩れていたユウキも爆風をモロに浴び、吹っ飛ばされ地面に転がる

「へへっ、ケモノ野郎が舐めてんじゃねーぞ」

次第に意識が遠くなっていく、冷たい地面が心地よかった。

 モウモウと燃え盛るこの森の頂点捕食者に近づく生き物はいない、近くのユウキもまた覚醒まで何も近づいてこなかった。

非常にスローペースでの更新になります

申し訳ありません

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ